艦隊配備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 00:50 UTC 版)
海軍ではもともと、テリアは小型艦向けのシステムとして期待していたが、まもなく、駆逐艦に搭載するには大掛かりすぎることが判明した。このため、まず既存の巡洋艦への改修によって装備化されることになり、ボルチモア級重巡洋艦を改装したボストン級は1955年に再就役した。 しかしその後、巡洋艦ベースでなくとも、駆逐艦を大型化した船体でも十分に足りることが判明したことから、巡洋艦への改装はそれ以上行われないことになった。かわって、当時計画が進められていた高速艦隊護衛艦(Fast task force escort)にテリアが装備されることになり、1956年度計画のファラガット級が設計変更されてミサイル艦として建造され、1958年度計画からはダブル・エンダー配置としたリーヒ級の建造が開始された。またミサイル駆逐艦用のターターについて、テリアよりも射程が短く、核弾頭の装備に対応していないという不満が指摘されていたのに加えて、形態管理面から装備の斉一化が望まれたこともあり、大西洋艦隊を中心として、テリア搭載のミサイル駆逐艦を要望する声は根強かった。これに応じて、1956年8月にはテリア搭載DDGの研究が着手されたが、これは結局、改リーヒ級の計画と合流してベルナップ級として結実した。
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