艦隊防空ミサイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 15:05 UTC 版)
「カウンティ級駆逐艦」の記事における「艦隊防空ミサイル」の解説
上記の経緯より、本級の中核的な武器システムとなったのが、シースラグGWS.1艦隊防空ミサイル(SAM)であった。その連装発射機は艦尾甲板に設置され、射撃指揮用の901型レーダーは上部構造物後端部に設けられた。これは同時に2発のミサイルを誘導することができ、また後期型(バッチ2)で搭載された901M型ではさらに3本目のビームも追加されたほか、低空目標対処のためテレビ映像装置も追加された。 発射機直前の船首楼にミサイル弾庫区画が設けられたが、ここにはミサイル発射前の動作確認室や、核弾頭を搭載したシースラグが通常弾頭シースラグの発射ペースを乱さないための専用装填区画も設けられており、上甲板レベルの船首楼のうち半分以上を占める長大なものとなった。2発ずつ4斉射の即応弾は30秒ことに発射することができた。搭載弾数は当初24発とされていたが、アメリカ海軍のカウンターパートにあたるファラガット級ミサイル・フリゲート(DLG)では40発を搭載していたことから搭載弾不足が問題になり、1957年12月にヴィッカーズ社が作成したレイアウト変更案に基づき、即応弾の削減とバーターに39発を搭載できるようになった。 なお後期型では、ミサイルは射程・射高を延伸して超音速目標との交戦能力を付与したシースラグMk.2に更新され、また周辺機器の更新もあり、システム区分はGWS.2に変更されている。
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艦隊防空ミサイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 21:50 UTC 版)
艦隊防空ミサイルは、艦隊に対して攻撃を仕掛けてくる対艦ミサイルや攻撃機を迎撃、撃墜を目的とした対空ミサイル。第二次世界大戦以降の艦隊は数kmの広大な範囲に展開することと、対艦ミサイルの高速化により、できるだけ遠距離で迎撃するために長射程となるよう設計されている。 その結果、ミサイルは比較的大型化し、さらにそれを活用するためには探知距離の長いレーダーや高性能の戦術情報処理装置との連接が求められるので、必然的に、かなり大規模な運用設備が必要となる。そのため、艦隊防空ミサイルは、艦隊防空を特に重視している艦(防空艦)のみに搭載される(なお、ミサイル巡洋艦、ミサイル駆逐艦、ミサイルフリゲートなど、艦種の頭にミサイルがつく水上艦は、艦隊防空ミサイルを装備していることを意味する)。
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