国鉄岡多線とは? わかりやすく解説

国鉄岡多線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 05:29 UTC 版)

愛知環状鉄道線」の記事における「国鉄岡多線」の解説

国鉄バス開業後も岡多線岡崎 - 瀬戸 - 多治見間)の鉄道線としての計画・建設進められ1957年昭和32年4月3日付で調査線に、1959年昭和34年11月9日付で工事線にそれぞれ指定された。一方で瀬戸線瀬戸 - 稲沢間)は岡多線との連絡により、東海道本線岡崎 - 稲沢間)のバイパス路線構成する同時に名古屋地区における北方貨物線構想打ち出すものとして、1962年に「敷設予定鉄道」・1964年昭和39年)に工事線として指定され1966年昭和41年)に着工した岡多線沿線自動車工業豊田市など)、全国有数珪砂珪石粘土産地猿投町 - 瀬戸市)、窯業瀬戸市 - 多治見市)など、近代的内陸工業・地資源開発急速に進展していたエリアだったが、瀬戸から稲沢を結ぶ瀬戸線追加されたことにより、互いに一体となって東海道本線バイパス路線としての性格有するようになった当初国鉄岐阜工事局岡多線一部測量および試錐による調査実施し瀬戸線についても調査進めていたが、1964年昭和39年)に鉄道公団発足これに伴い工事鉄道公団移管され、同公団が「主要幹線」(C線)として、岡多線岡崎 - 瀬戸)および瀬戸線(全区間瀬戸 - 高蔵寺 - 勝川 - 稲沢)の建設進めた1965年昭和40年4月運輸大臣岡多線岡崎 - 豊田間)の工事実施計画認可し同年8月には岡多線豊田 - 瀬戸間)も運輸大臣から認可された。 このころ日本鉄道建設公団鉄道公団)は岡多線岡崎 - 瀬戸間:瀬戸以南)および瀬戸線を一体の環状線岡多・瀬戸線」として重要視していた。また、愛知県鉄道公団同じく瀬戸以北岡多線多治見方面)より、高蔵寺経由して稲沢名古屋方面へ向かう瀬戸線重要視しており、瀬戸 - 多治見間の岡多線は「岡多・瀬戸線」の整備より遅れを取るようになった実際岡多線瀬戸線分岐駅である瀬戸市駅構想段階における構造2面4線・島式ホーム)は、岡多線岡崎方面)と瀬戸線高蔵寺方面)がともに本線両方向とも複線)として計画されていた一方、同駅北方で本線瀬戸線)から枝線として単線岡多線多治見方面)が分岐する構造だった。 「岡多・瀬戸線瀬戸市駅計画配線実際敷設線 ←岡多線岡崎方面瀬戸線高蔵寺方面岡多線 多治見方面 凡例 出典: 岡多線多治見方面)の経由地となることが予想されていた品野地区に名古屋学院大学誘致していた瀬戸市側は、当初こそ岡多線多治見方面早期整備望んでいたが、次第にその重点岡多線限らず環状線としての瀬戸線早期建設完工および瀬戸市をめぐる交通網の整備一般」へ変化し岡多線期成同盟運動も「名古屋市中心とした環状鉄道早期実現」へと重点移していった。結局鉄道公団1979年昭和54年7月6日に、未開業の国鉄新線のうち、開業後に十分な輸送需要見込めいとされるものについては建設凍結することを決定。これにより、当時未着工のままだった岡多線瀬戸 - 多治見間(AB線・約20 km)も建設凍結されたため、岡多線瀬戸線とともに大環状線形成する岡崎 - 瀬戸間のみが建設されることになり、事実上「岡瀬線」になった1970年昭和45年10月1日トヨタ自動車上郷工場からの完成自動車輸送目的に、貨物線として岡崎 - 北野桝塚間が開業した1971年昭和46年10月からは岡崎 - 北岡崎間のユニチカ岡崎工場向けの原料輸送行われている。1973年昭和48年3月には岡多線予定ルート並行する形で走っていた名鉄挙母線上挙母駅 - 大樹寺駅間)が廃止バス転換され、廃線跡岡多線用地転用された。1976年昭和51年4月26日新豊田駅まで路線延長され旅客営業開始された。 延長路線岡崎市豊田市中心市街地通過しているものの、部分開業あり、か旅客営業開始後も列車本数少なく最終列車早かったため、従来から存在する路線バス国鉄名鉄)に対抗できず、利用伸び悩んだまた、国鉄時代名鉄名古屋本線新名古屋(現:名鉄名古屋) - 岡崎公園前 - 東岡崎間に対抗して設定され特定運賃名古屋 - 中岡崎岡崎公園前駅隣接)間ではなく名古屋 - 岡崎岡崎市南郊所在)間を対象設定されたことも、岡多線国鉄としての存在希薄化させることとなった

※この「国鉄岡多線」の解説は、「愛知環状鉄道線」の解説の一部です。
「国鉄岡多線」を含む「愛知環状鉄道線」の記事については、「愛知環状鉄道線」の概要を参照ください。

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