予定ルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 18:15 UTC 版)
想定される予定ルートは三つある。これまで、北線のトンネル計画と、中線の海上橋が議論されてきた。北線は国務院の公式計画に納めるのが比較的簡単であり、平潭では海底トンネルの入口のための建設基地がすでに用意されている。中線の優先順位は北線ほど高くないが、地形的にかなりの利点があることから実現可能性研究のために提案されており、まだ技術的検証段階にある。 北線: 京台高速道路、平潭島東澳村 - 新竹市新竹漁港、全長約124 km(約68海里)。3つの予定ルートの中で最短である。水深が浅く、歴史的にレベル7を超えた地震が発生していないため、専門家の間では最初に建設すべき路線と認められている。 中線:泉州市 - 彰化県(または南日鎮 - 苗栗県)。長さは北線とほぼ同じ約127 km。このルートは海上橋の計画になっている。 これは、中央山脈によって台風の直接の影響が回避されることや、海底の雲彰隆起(中国語版)が浅く、深さが30から50メートルで安定していて橋の架設に適しているためである。第2段階の道路網として選択されている。路線の途中には、人工島とインターチェンジを設置することとしている。 南線: G319国道(中国語版)、厦門市 - 嘉義県。烈嶼郷、金門県、澎湖県を通り、澎湖水道(中国語版)を海底トンネルで抜けて台湾に至る。長さは3ルート中最長の約174 kmで、途中には海底峡谷があり、トンネルを深くする必要がある。また、レベル5 - 6の地震が多く発生している。これらの理由から、このルートは技術的な議論で基本的に排除された。
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