各シーズンの特徴(テレビ東京版)
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「ケロロ軍曹 (アニメ)」の記事における「各シーズンの特徴(テレビ東京版)」の解説
本作は放送4年目までテレビ東京系列では1年ごとに放送時間が移動しており(放送7年目は時間短縮)、放送1年目は1stシーズン、2年目は2ndシーズン、……と呼ばれる。シーズンごとの特徴には多少の変化が見られ、DVDも便宜上1年ごとに区切ってリリースされている。 1stシーズン(第1話 - 第51話) 放送時間は毎週30分。基本的に原作の話を多少のオリジナル要素を含めつつ展開した。 放送当初は原作初期を意識した作画が多かったが、シーズン終盤から現在のデザインが定着した。現在でも初期の映像が時々流用されることがある。 このシーズンでは主にパロディによる部分の人気が高かったが、原作ファンにも概ね好評であった。本来であれば1stシーズンのみで終了予定であったが、急速に作品の認知度・人気が高まっていったことから2年目の製作が決定した。 東京国際アニメフェア2005においてテレビ部門優秀作品賞を受賞した。 2ndシーズン(第52話 - 第103話) 1stシーズンの人気を受け、新たなファンを開拓し認知度が広まったと評されることが多い。『ポケットモンスター』と並びテレビ東京を代表するアニメと紹介されるようになったのも、この頃からである。 また、同時期にテレビドラマ『電車男』で本作のグッズが使用されたことによってアニメファン以外にも知名度をかなり高めた。 このシーズン以降のストーリーは原作をほぼ消化しきっていたためアニメオリジナルのものがメインとなり、それらは低年齢の視聴層へ配慮した比較的単純な話が多くなっている。 放送時間の移動やいくつかの系列外局で2ndシーズンより新規ネット開始したことに伴い、最初の1か月間は左記の理由により新たに見始める視聴者へのキャラクター紹介を目的として、「1stシーズンラストで別れていた小隊の面々が、再び1人ずつ日向家に集まってくる」というストーリーが展開された。これは、1stシーズンの初期展開をなぞる形になっている。 大部分の主要キャラクターの春服が変更された。 カララなど原作と大きく異なった性質になったキャラクターが多くなった。 一部のエピソードでは作画上の矛盾が見られたが、DVD化の際に修正された。 2006年3月11日には初の劇場版アニメが全国ロードショーされた。 このシーズンから、字幕放送付加番組となった。 3rdシーズン(第104話 - 第154話) 3期突入時に再び放送時間が移動し、アニメ530の第1枠になった。この時間枠は総じて視聴率が低く、本作も、2ndシーズンで3〜4%程度だったのが、3rdシーズンで2〜3%程度へ減少した。しかし、同枠における他の曜日のアニメ番組は半年から9か月程度で新番組へバトンタッチしていく一方、本作は中止もなく1年間の放送を満了した。 ただし、3rdシーズン前期(第104話-第129話)のストーリー展開では番組終了を思わせるような動き(詳細は3rdシーズン前期におけるカウントダウンの節を参照)があった。 夏美と冬樹の夏服が変更された。 2006年秋には劇場版第2作の製作が発表され、翌年3月17日に全国ロードショーされた。 4thシーズン(第155話 - 第205話) 放送時間が2年ぶりに土曜朝10時枠に戻った。結果として、この時間帯は2004年4月3日から2011年4月2日までの7年間は佐藤順一の監修作品で占められてきたこととなった。 1stシーズンから通しての歴代最高視聴率に次ぐ視聴率を記録したシーズンである。 このシーズン以降、雑誌「ケロロランド」の読者募集コーナー「新隊員大集合」で採用されたケロン人が本編に登場するようになった。そのほとんどはケロロ小隊をおびやかす「シュララ軍団」として不定期で登場した。 ケロロ達の過去を描いた「ちびケロ」編の2008年放送分の一部が、劇場版第2弾の短編で試みられた3Dの映像で製作された。 2008年3月1日には劇場版第3作が全国ロードショーされた。 5thシーズン(第206話 - 第256話) 初めて放送時間が移動せずに新シリーズを迎えた。 大部分の主要キャラクターの春服と秋冬服が2ndシーズン以来、3年ぶりに変更された。また、小雪とサブローの髪型も原作寄りに変更されている。このシーズン途中で日向冬樹役の川上とも子が病気療養に入ったため、2008年10月から代役に桑島法子が起用されたが、劇場版第4作に関しては川上が出演した。 メディアミックス作品である『武者ケロ』が劇場版3弾の短編から続く形で全6話にわたり不定期で展開された。 DVD発売元であるバンダイビジュアルが製作協力に参加。これに伴い、著作権表記にも同社が追加されている。 2008年3月31日で『しましまとらのしまじろう』(テレビせとうち制作)が終了したことにより、このシーズンから7thシーズンの最終回までは、テレビ東京系で放送が継続している作品で最長寿のアニメとなった。 2009年3月7日に劇場版第4作が全国ロードショーされた。 6thシーズン(第257話 - 第307話) 本シーズンから地上デジタル放送とBSジャパンでは画面左右に本作品オリジナルデザインのサイドパネルが付くようになった(右側に「ケロロ」、左側に「軍曹」の文字が入っている)。そこをよく見ると、時々ケロロ小隊のメンバーが数秒間出てくることがある。 劇場版第4弾の短編『ケロ0(ゼロ)』が不定期で展開された。 2010年2月27日に劇場版第5作が全国ロードショーされた。なお、このシーズンをもって劇場版の公開は最後となった。 7thシーズン(第308話 - 第357話、『ケロロ軍曹乙』は第308話 - 第358話) 本シーズンからハイビジョン制作(正確には本編のアスペクト比が4:3から16:9に移行した)での放送となり、これによりサンライズ製作の作品が全てハイビジョン放送へ移行された。 オープニングと次回予告は簡略化し、エンディングのみこれまでと同じサイズで放送された。 前述の通り放送時間が30分から15分に短縮されたが、土曜朝の15分枠では放送しないパートを含めた「完全版」となる『ケロロ軍曹乙』が開始し、322話や338話のように『乙』のみのBパートで全ての謎が明らかになる回もある。ただし、『ケロロ軍曹乙』はTXN系列ではテレビ東京(系列外では奈良テレビ、テレビ熊本、テレビ長崎、東日本放送、チューリップテレビ、山形放送、テレビユー福島、AT-Xも含まれる)のみの放送であり、多くの系列外ネット局は6thシーズンまでで打ち切っている。また、7thシーズン途中のテレビ局は、最終2話を放送かその場で打ち切っている。なお、テレビ東京に関しては『ケロロ軍曹乙』でも2010年10月10日の放送分から字幕放送を実施した。 2ndシーズン以降と同様にアニメオリジナルが中心であるが、2010年10月から11月にかけては原作準拠のエピソードが集中して放送された。 2011年2月9日、本作が7thシーズンをもって一時放送終了となることが明らかになった。テレビ東京によると「充電のための休止」「再開は現在のところ未定」とのことである。最終回は、15分放送は『ケロロ軍曹史上最高の侵略スペシャル!!』と題して30分に、『ケロロ軍曹乙』は『ケロロ軍曹乙史上最長の侵略スペシャル!!』と題して60分にそれぞれ拡大して放送された。
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