原爆切手
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原爆切手(げんばくきって)とは、原子爆弾やそのキノコ雲などを図案とした切手である。これまでにいくつか発行されているが[1]、中でも日本では、アメリカ合衆国郵便公社が1995年(平成7年)に発行を予定し1994年(平成6年)末に日米間で政治問題化したものが知られている[2]。
注釈
- ^ 厚生省は、被爆者の援護を所管していた。
出典
- ^ a b c d e f g 亀山久尚「気象の切手209 原爆きのこ雲の切手」『気象』第358号、財団法人日本気象協会、1987年2月15日、6頁。
- ^ a b 内藤 2003, p. 6.
- ^ 内藤 2003, p. 272.
- ^ a b c d 押山 1966, p. 27.
- ^ 内藤 2003, p. 167.
- ^ a b c d e f g h i j k l “特集 世界の平和切手~ピカ研資料から 国境超え心つなぐ「外交官」”. 10代がつくる平和新聞 ひろしま国. 中國新聞社. 2022年1月15日閲覧。
- ^ 内藤 2010, p. 60.
- ^ a b c d e f g h 植村 1996, p. 203.
- ^ 内藤 2003, pp. 145–148.
- ^ 内藤 1996, pp. 188–189.
- ^ a b 植村 1996, p. 204.
- ^ a b 内藤 1996, p. 190.
- ^ 内藤 1996, p. 189.
- ^ 内藤 2003, pp. 145–146.
- ^ 内藤 2003, p. 146.
- ^ 内藤 1996, p. 191.
- ^ 内藤 2003, pp. 166–167.
- ^ 内藤 2003, p. 168.
- ^ a b c 内藤 2003, p. 169.
- ^ 内藤 1996, p. 195.
- ^ 内藤 1996, p. 198.
- ^ 内藤 2003, p. 174.
- ^ a b c 植村 1996, p. 205.
原爆切手
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1994年11月、USPSは翌年の郵便切手発行計画をデザインと共に発表したが、そのなかの「第二次大戦50周年」の記念切手10枚のうちの1枚に、原爆のキノコ雲が描かれ、その下に「原爆投下が戦争終結を早めた "Atomic bombs hasten the end of war, August 1945"」という文言が入れられていたため、日本側から原爆使用を正当化するものであり是認できるものではないとして反発が起きた。 11月30日には日本側の複数の新聞社が批判的に報道したほか、12月2日には当時の村山内閣で外務大臣であった河野洋平が「被爆国であるわが国の国民感情からいえば、決していい感じは持たない」と不快感を表明し、首相の村山富市も同じような感情を示し、アメリカ側に対し外交ルートを通じて事実上の「発行計画変更要請」を行った。 もっとも、第二次大戦50年の記念切手は真珠湾攻撃50周年の1991年から毎年1回ずつ発行されており、最終的には原爆切手の発行も予見できたはずであった。また日本政府側も外務省報道官がアメリカ側の「原爆投下が戦争終結を早めた」との主張に理解を示すなど完全に意思統一していなかったほか、ひたすら“遺憾である”と繰り返し述べるだけで、不快感の背景にあるアメリカ側の歴史認識に対する姿勢を冷静に批判するまでには及ばなかった。当時の広島市長であった平岡敬だけが「原爆の使用は正しかったとの認識につながる。核兵器の使用は理由を問わず許されない」とストレートに批判した。 しかしアメリカでは原爆投下の支持する考えは根強く、2005年のTBSテレビ放送50周年 戦後60年特別企画 『ヒロシマ』で科学者のハロルド・アグニュー博士(グレート・アーティストに搭乗し、広島原爆の唯一現存するキノコ雲の映像を撮影した)は広島訪問の際には2人の被爆者からの謝罪要求を拒否し、「(もし、申し訳ないと思うなら…)思わない」「恐ろしい兵器の存在が戦争を抑止する」「真珠湾を忘れるな」などと完全に正当化しており、ポール・ティベッツも死ぬまでに原爆投下を肯定していた。2009年のキニピアック大学が世論調査によると、アメリカ人の60%が原爆投下を支持している事が分かった。1995年にスミソニアン博物館が企画した原爆投下機エノラ・ゲイと広島・長崎の被爆資料を並べて展示する原爆展は、退役軍人らの猛反対で中止になっている。 ピーター・カズニック歴史学教授は、トルーマンが日本がソ連を介して和平仲介を行っていることを意図的に無視したことを批判し、前述の原爆投下肯定論は「原爆神話」の影響と指摘している。
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