刊行と反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 10:18 UTC 版)
「ジ・アート・オブ・チャーリー・チャン・ホックチャイ」の記事における「刊行と反響」の解説
本作は制作当初にシンガポール国立芸術評議会(英語版)から8000SGD(約60万円)の出版助成金を受けていたが、シンガポール紀伊国屋書店での発売を翌日に控えた2015年5月29日、「センシティヴな内容」で論争を巻き起こしたことを理由に助成が取り下げられた。芸術評議会のスポークスパーソンは新聞討論欄への寄稿で、本作が「政府とその管轄下にある公的機関の正統性の権威を潜在的に損なうものであり、我々の助成事業に関するガイドラインに抵触した」と述べた。どの描写が問題とされたのかは明言されなかったが、リム・チンシオンの社会主義戦線が人民行動党に変わって長期与党政党となった仮想歴史がそれではないかと言われている。この措置は国内芸術界や市民団体の反発を呼び、国際的にも広く報じられた。ただし本書のプロモーションや作者リュウの創作活動がそれ以上の影響を受けることはなく、2017年のアイズナー賞受賞には芸術評議会から婉曲ながらも賛辞が贈られた。 版元エピグラム・ブックスは表紙に印刷された芸術評議会のロゴをステッカーで隠して発売した。助成の撤回は逆に本書の知名度を高めることになり、初版1000部は数日で完売した。同年6月19日には早くもロゴを削除した第二版が発売された。重版のスピードはシンガポールの出版界で前例のないものだった。2017年時点で発行部数は1万5000部を超えた。人口の少ないシンガポールではグラフィックノベルの発行数は1000部が標準であり、本書は記録的なヒットとなった。しかし、作者リュウがSNSで公開したところによると、2016年9月時点での印税収入は海外版を合わせても6万SGD(400~500万円)にすぎない。丸2年の制作期間がかかったことを考慮すると、アメリカのメジャーなコミック出版社で作画を行っていた時と比べて相当な収入減だったという。
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刊行と反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 08:58 UTC 版)
「ファン・ホーム ある家族の悲喜劇」の記事における「刊行と反響」の解説
本作の初版は2006年6月8日にホートン・ミフリン(ボストン・ニューヨーク)からハードカバー本として刊行された。同書は2006年6月18日から7月1日にかけて2週間にわたって『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーリストのハードカバー・ノンフィクション部門に名を連ねた。その後も売れ行きは順調で、2007年2月までに55,000部が発行された。英国では2006年9月14日にランダムハウスのインプリントであるジョナサン・ケープからトレード・ペーパーバック版が刊行された。2007年6月5日にはホートン・ミフリン傘下のインプリント、マリナー・ブックスからペーパーバック版が刊行された。。 フランスでは、2006年夏にパリの『リベラシオン』紙にコリン・ジュルヴェとリリ・シュタインによる翻訳版が連載された。連載終了後、同年10月26日にÉditions Denoëlから単行本が刊行された。2007年1月にはアングレーム国際漫画祭において本作が最優秀作品候補 (official selection) に選出された。同月、トゥールのフランソワ・ラブレー大学アングロフォン研究学科[訳語疑問点]の主催により、ベクダルの著作に関する学会がパリとトゥールで開催された。そこでは本作が、パラドキシカルな緊張をはらんだ「軌跡」の交錯として、またパラテクスト(英語版)である絵と相互作用するテクストとして、あるいはドラァグをメタファーとして用いた意味の探求としてなど、様々な観点から分析された。後にこれらの研究は、ベクダルとその著作を題材とするほかの論文とともに査読付き学術誌 GRAAT 上で公刊された。 2007年1月、リッツォーリ社からイタリア語版が刊行された。ブラジルでは2007年にコンラード・エディトーラからポルトガル語版が刊行された。2008年1月にはキーペンホイヤー・ヴィッチからドイツ語版が刊行された。そのほか、2008年時点でハンガリー語、朝鮮語、ポーランド語への翻訳が行われており、中国語版の刊行も予定されていた。 2012年の春学期、ベクダルはシカゴ大学において文学研究者ヒラリー・シュートと共同で "Lines of Transmission: Comics and Autobiography"(交信のライン:コミックスと自伝)と題する講座を開いた。
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刊行と反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 00:20 UTC 版)
2017年10月、書き下ろし50ページを加えた単行本が刊行。あえて帯に矢部の写真やコンビ名を入れないという戦略をとったが、12月には15万部を超えるベストセラーとなる。翌年の2018年初頭には20万部を突破。 2018年5月、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。漫画家ではないお笑い芸人初の受賞となった。その後も版を重ね、2019年6月21日時点で78万4000部の売り上げとなった。 矢部は続きを描くつもりはなかったが、先輩芸人の博多大吉から「続編描かないの?」と聞かれたこと、当時入院中の「大家さん」に喜んでほしいという思いから、2018年5月、週刊新潮で連載を再開。2018年8月、大家さんが死去。一時連載が中断したが、2018年11月15日発売号から連載再開。 2019年6月26日、番外編『「大家さんと僕」と僕』が発売。7月25日、連載をまとめた続編『大家さんと僕 これから』が刊行された。 2021年6月時点でシリーズ累計発行部数は120万部を突破している。
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