兵役からプロ野球再開までとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 兵役からプロ野球再開までの意味・解説 

兵役からプロ野球再開まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:53 UTC 版)

藤村富美男」の記事における「兵役からプロ野球再開まで」の解説

1939年1月召集を受け郷里陸軍広島第5師団歩兵第11連隊23歳入営連隊砲小型大砲要員となる。幹部候補生試験のうち、将校になれる甲種試験には合格できなかった。藤村最終的に軍曹となったため、下士官になる条件乙種試験には合格したではないかと南満は推測している。二等兵として3ヶ月訓練受けて3月上等兵となると最前線動員され国内外移動した最初4月中国青島派遣され中国大陸作戦参加次いで仏印、さらに華南へと移る。華南では谷に転落、左大腿部重傷負い野戦病院入院する切断が必要と言われたが、手術切断免れた入院中に伍長昇進1939年9月にはノモンハン事件への出撃命じられるが、行く途中で停戦になり日本に戻る。その後東京マレー半島上陸作戦訓練受けたこの後マレー作戦参加1941年クアラルンプール近郊ジャングルでの戦闘では、英国軍至近弾を浴びた戦友肉片が顔じゅうにかかったがこれも凌ぎシンガポールの戦いでは、最前線英国軍砲火さらされながら、電話線をかける作業をした。砲火避けるためヘッドスライディング連続だった。藤村砲弾直撃受けて死んだ戦友左腕ナイフ切り落して三角巾巻いて首から吊るし、後にそれを遺骨にして遺族送っている。1942年2月14日戦闘では英国軍白旗最初に発見したといい、「英国降伏第一報山下奉文らの司令部送ったのはワシや」と誇っていたという。シンガポール陥落の後、輸送船ジャワ島からニューギニアに向かう途中バンダ海潜水艦撃沈される事態遭遇した。この時はフカがたくさんいる海を半日泳いで助かった戦後、この話を家族マッチ箱タバコ使ってよく話していたと夫人証言している。 1943年2月2日アンボン島辿りついた藤村内地帰還命令が下る。アンポン島からスラバヤまで、いつ撃沈されるか分からない輸送船の上数日間眠れない夜過ごしその後スラバヤ-シンガポール-下関ルートを計半年がかりで無事帰還。すぐ除隊になり呉の実家帰った時には27歳だった。既にこの時点4年半を兵役費やした同年夏に復帰したときには敵性語規制によりチーム名は「阪神となっていた。多くチームメイト戦地にとられ、ライバル巨人沢村栄治戦地で無数の手榴弾投げさせられ扱いにより肩を壊して往年の球威はなかった。軍隊生活影響藤村精彩欠き、景浦と一・二塁を組んだが「一・二塁間狙え!」「藤村狙え!」と厳し野次飛ばされた。打撃ふるわずに終わる。しかし翌1944年春には打棒戻り、3割1分5厘で打率5位、打点25打点王獲得。秋のシーズン戦局悪化のため中止となったため、夏のシーズン戦前最後のシーズンとなり、阪神プロ野球最後勝率8割台(8割1分8厘)で優勝飾った1945年1月1日から5日まで開催されオープン戦正月野球大会」に出場。この大会戦前最後プロ野球呼ばれている。この後神戸大空襲破壊され電車復旧工事をしている時、広島連隊に再召集された。ここで本土決戦備え塹壕掘りなどに従事同年4月連隊福岡県折尾(現:北九州市八幡西区)に移動今度は山の中で軍用犬教育をしていた。このため8月6日広島原爆投下には遭わなかった。ただ、当時藤村広島原爆死んだという噂もあったという。敗戦後は呉の実家帰っていたが、進駐軍雑役駆り出され人間魚雷回天」の解体作業をやっていた。11月球団から「スグカエレ」の電報届き、再び野球をやれる喜びで体が震えたという。既に30歳となっていた。当時30歳を過ぎるとロートル見られていた。結局プロ野球選手として一番脂の乗り切ったほぼ7年間を兵役戦時中混乱取られ格好になった

※この「兵役からプロ野球再開まで」の解説は、「藤村富美男」の解説の一部です。
「兵役からプロ野球再開まで」を含む「藤村富美男」の記事については、「藤村富美男」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「兵役からプロ野球再開まで」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「兵役からプロ野球再開まで」の関連用語

兵役からプロ野球再開までのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



兵役からプロ野球再開までのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの藤村富美男 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS