党大会の推移とは? わかりやすく解説

党大会の推移

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:57 UTC 版)

朝鮮労働党第7次大会」の記事における「党大会の推移」の解説

2016年5月6日午前第7回党大会4・25文化会館開幕した出席者は、各級党代表会で選挙により選ばれた3,467人の議決権代表者と、200人の発言権代表者全員金正恩は公式の場では初となるスーツ姿で登場し、このほか髪型メガネ体型手のしぐさなどは祖父金日成国家主席意識したものだとされている。開会の辞では金正恩水爆実験地球観測衛星光明星4号打ち上げ成功言及その後金正恩を党の最高位推戴すべきか議論を行うことが予告された。 5月6日から7日にかけて行われた中央委員会事業総括報告では、金正恩が以下のような内容発言行った軍事南北統一関連北朝鮮責任ある核保有国であり、敵対勢力先制攻撃仕掛けてこない限り使用することはない。 北朝鮮核拡散防止の義務誠実に履行し非核化された世界実現するため努力する南北朝鮮自主的統一朝鮮労働党確固たる意志であり、「祖国統一三大憲章」を守りながら統一道を切り開く。 朝鮮半島の平和統一のため、南北軍事当局間の対話が必要である。両者による会談を行うことで、衝突の危険の除去緊張状態緩和双方関心事項について解決が可能となる。 敵対勢力戦争起こすなら侵略者無慈悲に懲罰し、祖国統一成し遂げるアメリカ対北朝鮮制裁解除し朝鮮半島問題から手を引くべき。 経済関連北朝鮮経済先端水準達した分野がある一方で著しく遅れている分野があると指摘し2016年から2020年にかけて遂行すべき「国家経済発展5カ年戦略」を提示核開発経済発展並行して進める「並進路線」を取る。 4大先行部門石炭電力金属鉄道)と基礎工業部門を正常軌道に乗せる農業軽工業生産量増やすことで国民生活向上させる。 特に電力問題解決は、経済発展国民生活の向上のため重要であり、力を注ぐ朝鮮労働党関連党や国の最高権力を狙い党内分派作った現代版宗派分子断固粛清(2013年12月張成沢粛清事件を指す)することで、主体革命命脈守った権勢官僚主義、不正腐敗行為根本から消えるまで、戦い根気強く強力に続ける。 並進路線については、これは一時的な対応策ではなく恒久的な戦略的路線であり、最も正当で革命的な路線としている。金正恩党大会3日目5月8日)に、並進路線貫徹するよう改め強調している。また、現代版宗派分子粛清」などは党中央委員会行政部長だった張成沢幹部粛清正当化し今後粛清が続くことを予見するものとされた。 続いて行われた討論では10人ほどの参加者全員金正恩政治功績賞賛し、事業総括報告対す賛同表明した主な発言内容以下のとおり金己男党中央委員会書記局書記 - 朝鮮労働党革命百年大計の進むべき道を明るく照らした歴史的な報告であり、全面的に支持賛同する李明秀朝鮮人民軍総参謀長 - 主体の軍建設思想戦略戦術卓越した錬金術革命武力強化の最全盛期広げた趙延俊党組織指導部第1副部長 - 歴史的報告提示した綱領的な課題高く掲げ朝鮮労働党偉大な金日成正日正恩の党として強化発展することに積極的に貢献することを誓う。 朴奉珠内閣総理 - 社会主義強盛国家建設にあたり生じ全ての問題完璧な解答示した綱領旗印であり、闘争旗印である。全面的に支持賛同する。 またこの討論では、李明秀総参謀長が、既に韓国全土アジア太平洋地域アメリカ軍基地アメリカ本土攻撃するための準備整っており、金正恩命令が下れば敵対勢力頭上雷声鳴らしアメリカという土地自体地球上から完全になくすと威嚇する発言行った。ただし、この発言は翌8日労働新聞には掲載されておらず、行き過ぎ是正したのではないかという推測なされた5月9日決定書が採択され金正恩が行った事業総括報告に対して支持賛同表明された。決定書の主な中身以下のとおり金正恩事業総括報告偉大な綱領であり、全幅的に支持賛同する金正恩最高位位置付ける北朝鮮責任ある核保有国であり、先制攻撃されない限り先に核兵器使用しない世界非核化実現に向け努力強力な核抑止力によってアメリカによる核戦争の危険を除去する核兵器小型化多種化を高い水準実現することで、核戦力質的量的ともに強化し北朝鮮を「東方大国」として輝かせる北朝鮮友好的な国との協調関係拡大させる連邦制による平和的な南北朝鮮統一目指す。ただし、韓国制度統一固執し戦争起こすならば、正義統一戦争で反統一勢力無慈悲に払いのけ、統一達成する。 この報告書金正恩最高位奉るとされた。5月9日会議では第7期中央委員会選出したほか、党規約改正され、党を代表し領導する最高領導者職名朝鮮労働党委員長とした。また、朝鮮労働党が「偉大な金日成・金正日主義党」であるとし、金正日を「朝鮮労働党象徴永遠な首班」とすることや、党大会中に金正恩繰り返した並進路線」も党規約盛り込まれた。金永南最高人民会議常任委員長金正恩を党委員長推戴することを提案し金正恩が約9分にわたって閉会の辞を閉会の辞を述べて党大会閉幕した党大会終了した5月10日には平壌金日成広場党大会開催を祝う群衆大会市民によるパレード開催され金正恩をはじめ金永南黄炳瑞朴奉珠崔竜海といった最高幹部壇上に姿を見せた金正恩はこの場で演説行いその中で今回党大会を「党を一層強化し革命偉業完成させるための戦いにおいて新たな分水嶺となる、勝利栄光大会」であるとした。

※この「党大会の推移」の解説は、「朝鮮労働党第7次大会」の解説の一部です。
「党大会の推移」を含む「朝鮮労働党第7次大会」の記事については、「朝鮮労働党第7次大会」の概要を参照ください。

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