伊集院一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 02:52 UTC 版)
伊集院学(いじゅういん まなぶ) 伊集院家当主の青年。常に白ランに身を包んでいる。伊集院家の因縁とは別に、持ち前の野望の大きさ故に日本征服を目論んでいる。その傲慢で冷酷な性格はアドルフ・ヒトラーに喩えられた。触れただけで肉は裂け、骨が砕けるとされる衝撃波を伴う超スピードを持つ拳法「薩摩雷撃拳」の使い手。その一撃は上を通っただけで石垣が抉れるほどであり、そのスピードに加えて棘付のグローブで敵を殴打する奥義「薩摩雷撃拳 魔愚南無拳」は強力な破壊力を持つ。 大鉄を男泣島に流刑にしたのちに、大阪城に全国の不良学生のトップを集めて会談を開き、伊集院一族に服従を誓わせる。その後は天守閣に乗り込んだ敬三を殺そうとするも大鉄に阻まれ、大鉄との一騎討ちを行う。しかし途中で大鉄には逃げられ、総攻撃をかけて八年組を捕らえるも、大鉄が大阪城を破壊したせいで逃走されてしまう。 大阪城倒壊後、西日本を完全に征服し、1年後には関東の覇権を掌握する。横浜での最終決戦時には8万人の兵隊を率いて八年組を強襲、ボウガンで平九郎を殺害するも、怒りに燃えた大鉄の拳を受けて倒された。 宗政(むねまさ) 伊集院の側近。独眼竜の異名を持つ男。ごわす口調で話す。 横浜での最終決戦時には北海の玄が破れたことに動揺した隙を突かれ、原田にあっけなく倒された。 烈火竜(れっかりゅう) 宗政の兄。全身が鋼のような筋肉に覆われた巨漢。「鋼のような」と言うのは比喩ではなく、五重塔を一撃で崩落させる大鉄の正拳突きと山崎の真剣による斬撃を無傷で受け止めるほどのタフネスを持つ。睾丸すらも上述の防御力を持つが、臍の奥だけは筋肉に覆われていない。クジラの放った銛を素手で掴んでへし折り、原田をザコ扱いするなど強力な怪力を持つ。 白雲斎と共に九州から大阪城会談に向かい、原田・卍が捕縛された後にようやく伊集院一族と合流。大鉄を自分が倒すと息巻き、原田を瞬殺して戦いに挑んだ。続いて平九郎・大鉄の同時攻撃を受けるが無傷で耐え抜き、平九郎を一蹴。大阪城の石垣を拳で貫いて引っこ抜くという人間離れした攻撃で大鉄を痛めつけ、両手に石垣を突き刺して挟みつける「合手無(ガッデム)」で大ダメージを与えた。しかし東北ササニシキ連合が解き放った馬に阻まれて大鉄には逃げられてしまい、腹立ちまぎれにササニシキ連合の家畜を皆殺しにしてしまう。 続いて加倉井を捕獲し握り潰して殺害するがそれにより八年組の怒りを買い、怒涛の連続攻撃の前に膝をつく。しかしすぐに立ち上がって長倉・鬼頭を倒し、大鉄を気絶させて勝利した。 横浜制圧後には学に率いられ、北海の玄と共に八年組を襲撃する。圧倒的なパワーで八年組を一蹴するが、一瞬のすきを突かれて弱点の臍を平九郎の木刀で貫かれ、倒される。 幽鬼白雲斎(ゆうきはくうんさい) 伊集院家の軍師を務める白髪の老人。 嵐山(らんざん) 伊集院一族の飼う猛犬部隊のボスを務める隻眼の猛犬。命令と在らばどんな相手でも瞬く間に噛み殺す獰猛な犬。 観柳斎(かんりゅうさい) 伊集院一族に仕える「影の軍団」の軍団長。投げたハンカチの縫い目に正確に命中させるほどの凄腕の手裏剣術を使う忍者だが、学ランを着ているので一応学生。顔に大きな傷がある。 部下を率いて原田・平九郎を暗殺しに向かう(二手に分かれ、本人は山崎襲撃潘に参加)。一度は手を引くも、大阪城会談に並行して平九郎を襲撃し、小春に傷を負わせたことで平九郎の怒りを勝って倒された。死の目前に「大阪城に行け、そうすればすべてがわかる」と言い残す。 桜島源三(さくらじま げんぞう) 伊集院一族の留守番役。大阪城会談に出席した伊集院一族の留守を任されていた。日本刀を武器に使う。 鬼頭&長倉の男泣島襲撃の際には部下を率いて海路で二人を強襲するも、長倉の蹴りを受けて海に突き落とされた。 姫 鉄騎兵団の総長を務める美女で、伊集院の婚約者。男勝りな性格。茨の鞭を武器に使う。 配下の兵士と共に大型バイクに乗り込み、女に手を出せないのをいいことに大鉄を痛めつけるが、バイクごと抱えて投げ落とされる。抵抗を試みるが鞭を破壊され、「大鉄のためにさつまいもでもふかして待っちょれ」と吐き捨てられ、戦意を喪失する。 猪狩玄播(いがり げんば) 伊集院一族配下の不良。右目に大きな切り傷がある男。大阪城倒壊後、横浜支部支部長に任命された。敵に対してダイナマイトを投げつけるなど敵を倒すためなら手段を選ばない卑劣漢。八年組復活の報を聞きつけ、功を焦って兵隊を集合させ、東京本部への連絡を行わずに八年組撃滅に向かう。しかし阿修羅王に阻まれて裸に剥かれ、捨て台詞を吐きながら逃走した。 横浜での最終決戦時には伊集院一族壊滅後にトラックに乗って現れ、八年組を殲滅するために大量のダイナマイト(本人曰く「100m四方は吹っ飛ぶ」)を抱えて自爆せんとするが…。 張(ちょう) 猪狩に仕える謎の中国人。「人間破壊兵器」の異名を持つ、ドジョウ髭に辮髪の男。協和語を話し、巨大な青竜刀を武器に使う。差別表現に当たるからか愛蔵版では彼の登場シーンが丸ごとカットされたため、横浜支部編が非常にスピーディーな展開になっている。 北海の玄(ほっかいのげん) 北海道の宗谷岬に幽閉されていた凶悪犯。巨人だらけの本作中でも随一の巨体を誇る「最強最暴の男」。そのパワーは烈火竜にさえ「儂など足元にも及ばない」とされるほどであり、余りに狂暴すぎるために閉じ込められていたが、八年組殲滅を図る伊集院一族に総理が特別権限で助っ人として貸し与えた。余りの巨体故に、北海道からはコンテナに詰められ、軍用ヘリで吊るされて運ばれていた。 横浜での最終決戦の際にはその超パワーで大鉄を手玉に取るが、山崎の死を目の当たりにした大鉄に圧倒され、最後は停泊していた船舶を投げつけるが竜骨ごとパンチで顔面を打ち抜かれ、あえなく失神した。
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