仮面ライダーアークワン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 23:25 UTC 版)
「仮面ライダーゼロワン」の記事における「仮面ライダーアークワン」の解説
第42話から登場。飛電或人がアークワンプログライズキーとアークドライバー ワンで変身する仮面ライダー。 変身音声は「シンギュライズ 破壊 破滅 絶望 滅亡せよ コンクルージョン ワン」。 アークゼロの左眼と同様のものになっているが、ゼロツーに近い形状となり、シンメトリーの胸部装甲となっている。 腕や全身から或人が抱く悪意が力に変換された悪意の波動スパイトネガを放射し、クーロンバリアによって敵の攻撃を無効にする。また、アークゼロ同様武器を生成して戦う。 或人の闇堕ちという展開は、脚本の高橋の案によるもので、ゼロツーのままで滅と戦い、負けたとしても説得して終わる展開になってしまう心情であったため、初期の狙いであった善悪を転倒させるため、絶対正しかった単調なただの善意だけの人である或人を「気付かせて」一回うねらせたり揺さぶってタガが外れて間違わせて悪意も持った人間となるために考えられたものである。 当初はアークゼロがゼロツーにやられた後に、アークワンになるために別個体のヒューマギアのボディを使い、人間のことをアークがラーニングしていく「アークぶらり旅」という構想で、より深く人間のことを知ったアークがその過程を経て変化して姿を変える流れであったが、緊急事態宣言の影響で街ロケの撮影が難しい状況となったことからなくなった。ただし、滅の体を乗っ取ってアークワンとなるのは既定路線ともいえ、アークワンに滅がなるためには何らかの理由があり、彼が強化することに物語の比重を置かれるのは当然の流れである。だが、それでは或人が抱えているものがあまりにも薄っぺらく、受け身になるためキャラクターが弾けず、良いことを言うだけの展開にしかならないため、悪い人にいい人が「悪いことはやめろ」と言っても綺麗事すぎて心に響かないと思い、悪の力から派生したヒーローである仮面ライダーは、味方も敵も同一のテクノロジーから生まれているため、コロナ禍の影響で一旦撮影がストップし、話を組み立て直した結果、或人がアークワンになることとなった。 当初はアークゼロが強化したラスボスとして、ゼロツーと戦うことをイメージして描かれていた。デザイン段階から壊れているかのような不完全な意匠のアークゼロがパワーアップして完成した姿というコンセプトで描かれていた。マスクはアークゼロの両眼を変更せず、ダークでスマートな顔つきに進化させており、アークゼロと同様に左右非対称だが、ボディはシンメトリとなっている。白と黒のカラーリングは、善と悪や人間の二面性など本作品のテーマを象徴しており、素体ヒューマギアのカラーと同様、先端技術をイメージする白をベースとしたボディとなっている。背骨の意匠や爪から肘にかけての形状など、歪な凶悪さを表現している。荒々しい印象にするため、関節側に爪を伸ばしており、肩甲骨を想起させる背面にしている。胸の大きな赤い意匠のモチーフはヒューマギアモジュールやゼロワンの複眼の○に対して、ザイアスペックの×で、アークワンプログライズキーとの親和性を考えて入れたものである。アークゼロのジャンクパーツであった部位が、キレイに修復されたような白い装甲に置き換わっており、ゼロツー同様シンプルでスマートなラスボスとなり、シンプルとシンプルの最終バトルを想定していた。 スーツはアップ・アクション兼用。白い部分にはスミ系のシャドウ塗装を施すことにより、陰影を強調している。 これまでの仮面ライダーではあまりやってこなかったような首を絞めたり、相手を何かに叩きつけるなど残酷な感じのダークなテイストのアクションとなっている。 ツール アークドライバー ワン アークワンが使用するドライバー。アークドライバー ゼロのバックル右側のシンギュライズスロットに、展開した状態のアークワンプログライズキーを装填して対消滅炉シンギュライズリアクターを解放させることでドライバーが進化して変身する。バックル上部の入力スイッチアークローダーは、押し込む回数によって「悪意!」「恐怖!」「憤怒!」「憎悪!」「絶望!」「闘争!」「殺意!」「破滅!」「絶滅!」「滅亡!」と10段階のラーニングレベルを選択し、必殺技の出力調整を可能とする。ザイアスペックの×をベルト中央の円の周りに配している。 最終話では直接加工が施されて破壊されたため、アップ用プロップは現存していない。 アークワンプログライズキー アズによって滅亡迅雷.netのシンギュラリティポイントに関わるデータが収められたアークワンに変身するためのプログライズキー。そのままキーにアークワンのマスクを反映させたものとなっている。展開した内部に入っているザイアスペックと同様の意匠の×印のチップは、そこに悪意が集約されているイメージを意識してデザインしている。 必殺技 パーフェクトコンクルージョン アークローダーを押し込むことで発動する10の悪意を溜め込んだ必殺技。押し込む回数によって以下のように異なる。エフェクトにはアークゼロのものに病んだ赤色、かすかにゼロワンの走査線のような処理や黄緑を入れている。必殺技の文字も病んでいるように不気味で、所々文字化けしている。 ラーニング5(ラーニングレベル5) 5回押し込むことで発動する。周囲を焦土と化す衝撃波を放って爆発を巻き起こす。 ラーニングエンド(ラーニングレベル10) 10回押し込むことで発動する。すべての憎悪エネルギーを溜め込んだ飛び蹴りを放つ。 アルティメットストラッシュ プログライズホッパーブレードからクラスターセルを変化させた斬撃を放つ。
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