ホワイトメース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 08:14 UTC 版)
アントニオ・アルフォンソ中尉 ホワイトメースの航空部隊所属。ラナーロの一件の時にナオミから反撃を受け、その時に右足膝下を失う。このことから「赤い死神」を殺すことに異常な執念を燃やし、そのことでかえってホワイトメースでの地位を危うくしてしまう。戦災孤児となった茉莉花という日本人の女児を純粋な善意・同情から拾い育てた。茉莉花が持つ優れた戦闘能力をホワイトメースで活用し、やがて自分の地位も高めようと考えている。養父と養女という関係だが、成長した茉莉花からの誘惑・性的魅力に抗しきれず、以後二人は互いの肉体を激しく求め合う関係に陥っている。 茉莉花・アルフォンソ少尉 アントニオの養女にして情婦。天才的な戦闘能力の持ち主ではあるが、人を殺すことに過剰に興奮し、命令以上の殺戮を行うという戦争狂じみた側面も持つ。戦闘後はその興奮を肉欲という形で、養父アントニオにぶつける。自分こそ赤い死神を倒すのだと自負するが、ホワイトメース上層部はまだ能力が不足していると感じて交戦を認めなかった。その後命令を無視して勝手に出撃するも、あえなくナオミに撃墜されて脱出し、カチューシャの捕虜となる。実は優しい子供好きという一面も併せ持つ。 搭乗機体はF-15。 ナディア・ロマノーヴァ大尉 ホワイトメースでパイロットのスカウト、情報工作などを担当する工作員。一見、お高くとまりプライドが高くガードも堅い美女の様に見えるが、実際は目を付けた男性に片っ端から体を許す痴女体質の性格の持ち主。得意技は肉体接待(もしくはそれを餌に男性を操る人心掌握術)。個人的な趣味から、スカウトした若いパイロットや工作協力員を誘惑することもある。上昇志向も強いかなりの自信家だが、今までの世界観・人物観に全く当てはまらない魅力を秘めるシン少佐が直属の上司となった事で表面上では平静を保ちつつも大きく動揺し始める。 ヴィシュヌ・サミール・シン少佐 元々はインド空軍の戦闘機パイロットだったが、ナディアにスカウトされてホワイトメースに移籍する。インド空軍時代にナオミと交戦するも振り切られ、ホワイトメースに入ってからは自分は実質的な相打ちになるなど、幾たびかナオミと戦う。ホワイトメース移籍後の最初のナオミとの戦闘で負傷した際に右目を失う。 赤い死神と戦うためにホワイトメースに移籍し、勝手に出撃(事実上脱走)した茉莉花を凌駕する腕を見せ、撃墜可能であったにもかかわらずあえて見逃すなど、強い敵との戦いを何よりも欲する純粋な戦士。出世欲・金銭欲は皆無で、技術的にも精神的にも優秀なパイロット。 搭乗機はインド空軍ではミラージュ2000で、ホワイトメースに移籍後はSu-27。移籍後の一時はF-22にも搭乗したことがある。 ピエール・デュポン大尉 フランス人で、登場時は中尉。プライドが高く、嫌味で、上昇志向が強く、利己的な性格。ホワイトメースの指導者である将軍に個人的に進言してカチューシャに攻撃を仕掛けたり、ナオミと空中戦を挑むなど実績を上げることに勤しむが、実力以上に自分を大きく見せたいという虚栄心が強い。また自分の失敗をもみ消す為に部下の機を撃墜するなど、自己中心的な人物が多いホワイトメースの中でもかなり卑怯な行動をする。ミラージュVに乗るナオミに対するに最新鋭機のラファールを組織に要求したことから、シン少佐には訓練生並みの腕だとバカにされる。実際にナオミと交戦した際には機体性能の差もあって撃墜に成功し、赤い死神を殺したと戦果報告をしたものの、ナオミは脱出して生存していた ハミルからは「ヒゲのラファール野郎」、ダイアナからは「ヒゲオヤジ」とあだ名を付けられる。 搭乗機体はF-15→ラファール。 リン・カスケード少尉、ダイアナ・カスケード少尉 ロマノーヴァ大尉にスカウトされ、シン少佐直属の部下に配置された兄妹パイロット。年齢の上下関係を全く感じさせない双方の態度・口ぶりより、双子(但し、顔はあまり似ていない)である可能性が高い。仲は良く、双方とも片方が傷付けられたり危機に直面すると普段のクールさとは裏腹に理性の抑制が利かなくなるほど感情が荒ぶる欠点を持つ。ダイアナの戦争を無邪気に楽しんでいるかの様な資質・性格は、カチューシャ虜囚前の茉莉花の資質にも似ている。作品連載終盤からの登場の為、操縦技術が如何ほどかは詳細に描ききれていないが、空戦最中のフランツより優秀と評された事より相当な技量・素質を持つと思われる。 搭乗機体はSu-27。 将軍 ホワイトメースの指導者。幹部会議でさえテレビ電話で出席し、しかも顔は映さないなど、謎の多い人物。デュポンやシンなどといった部下とは電話やネットを通じてだが、直接的に情報のやり取りや命令を出したりしている。
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ホワイトメース
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カチューシャの商売敵である民間軍事会社。ある資本家(劇中の「将軍」と思われる)の提唱によって設立され、小規模ながらも精鋭ぞろいの陸海空三軍を有する。各国政府から依頼された軍事作戦の遂行以外にも、軍需企業が開発した各種兵器の実戦テストも仕事の一環であるため、カチューシャよりもはるかに先進的な装備を大量に保有する。パイロットも自前のスクールで養成するとともに各国正規軍パイロットの引き抜きなどにより、パイロットの平均的練度も高く、アメリカ政府や軍部への影響力もカチューシャを凌ぐ。保有する航空機はF-15やSu-27、ラファールといった東西問わず最強と言われている第一線級の戦闘機群で、アメリカが輸出を一切認めていない筈のF-117やF-22、SR-71までも保有・運用している。
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