ペンテシレイアとは? わかりやすく解説

ペンテシレイア【Penthesileia】


ペンテジレーア【(ドイツ)Penthesilea】

読み方:ぺんてじれーあ

クライストによる戯曲。1幕24場。トロイア戦争時代伝説女王、ペンテジレーアの悲劇を描く。


ペンテシレイア 【Penthesileia】


ペンテシレイア

名前 Penthesileia

ペンテシレイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/21 14:06 UTC 版)

アキレウスに討たれるペンテシレイア(中央)。イタリアヴルチ英語版から出土した紀元前5世紀頃のアッティカ赤絵式キュリクスミュンヘン州立古代美術博物館英語版所蔵。
アキレウスと死にゆくペンテシレイア。トルコ西部、アイドゥン県カラジャスのアフロディシアス考古博物館所蔵。

ペンテシレイア古希: Πενθεσίλεια, Penthesileia, ラテン語: Penthesilea)は、ギリシア神話の女性である。アマゾーンの女王で、アレースオトレーレーの娘であり、メラニッペーとは姉妹の関係に当たる。トロイア戦争の際にトロイア軍側について戦った[1][2]

誇り高く、美しい女性であったが、アキレウスと一対一で戦い、敗れた。

戯曲ペンテジレーア

ハインリヒ・フォン・クライスト作の戯曲『ペンテジレーア』では、アマゾネスの女王タナイスと軍神マルス(アレース)の娘ペンテジレーアとして登場する。トロイア戦争のさなか英雄アヒレス(アキレウス)に恋し、彼に勝負を挑むが敗れて捕虜になってしまう。ペンテジレーアの名誉のため逆にアヒレスは自分が倒されたという嘘をつく。それを信じたペンテジレーアはアヒレスを母国に連れ帰ろうとするが、そこで彼は真実(つまり勝利したのはアヒレスであること)を告げ、自分の妃としてギリシアに連れ帰ろうとする。部下に救出されアマゾネスの陣に戻ったペンテジレーアを諦められないアヒレスは、もう一度戦いを挑み、あえて彼女に打ち負かされ、捕虜となってアマゾネスの国に連れて行かれることを決意する。アマゾネスの陣で失意のペンテジレーアに、アヒレスからの決闘の申込みが伝えられる。しかし彼女はアヒレスに対する復讐の念にかられていた。ペンテジレーアは決闘の場にほとんど丸腰であらわれたアヒレスを殺し、彼を食べてしまう。その後、彼女は後悔の念にかられ死んでしまう。

系図

アイゲウス
 
オトレーレー
 
アレース
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
テーセウス
 
アンティオペー
 
ヒッポリュテー
 
ペンテシレイア
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヒッポリュトス
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

脚注

  1. ^ アポロドーロス、摘要(E)5・1。
  2. ^ ヒュギーヌス、112話。

参考文献




固有名詞の分類


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