ヘルシングと協力者達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 09:05 UTC 版)
「ヴァン・ヘルシング Darkness Blood」の記事における「ヘルシングと協力者達」の解説
ヴァン・ヘルシング 黒ずくめの装いをした長髪の男性。35歳。過去にヴァンパイアのコロニーを幾つも滅ぼし、ヴァンパイアの天敵として恐れられる、凄腕のヴァンパイアハンター。 熊に例えられる腕力と、ヴァンパイアの攻撃を何度受けても立ち上がる耐久力、如何なる不利な戦況からでも立ち直る不屈の精神力を持ち、ヴァンパイアの吸血攻撃や精神干渉攻撃を無効化することさえある。語り継がれるあまりの強さに、「人々の空想の産物ではないか」と噂されるほど。しかし本人はそういった超常的な能力を振るうことを拒み、人間の持つ「知恵」と「勇気」だけで闇を討つことを信条としている。ヴァンパイアに対しては非情を貫き一切の容赦を見せないが、ヴァンパイア以外の生物の命を奪うことは極力避ける傾向にある。 銀製のサーベルや銀製の針、聖水で清めたワイヤーなど様々な対ヴァンパイア用武器を常に携行している他、新兵器の開発にも余念はなく、いかなる人間であろうと真に心を開くことなく疑うなど観察力に長け、周囲の状況を即座に利用して罠を仕掛け、時には話術をも駆使するなど、あらゆる手段でヴァンパイアを葬り去る。また東方の国ジパングに造詣が深く、忍者の技術を披露することもある。止めの決め台詞は「チェックメイトだ」。 時に好色家とも受け取れる発言をすることもあるが、その発言の裏には別の思惑がある、と相棒のヴォルフからは見抜かれている。 若かりし頃は大学の同級生であるクリスティーナという女性を愛していたが、15年前の事故で亡くしている。ヴァンパイアハンターとなった直接の理由については不明だが、時期的にはクリスティーナの死が契機となっていると思われ、さらに自身の過去を知る者との接触を極力避けようとするなど、その青春時代はヘルシングの心に深い傷を残している。 その正体は神、天使、あるいは始祖の愛娘と人間の男の間に生まれた混血児とも言われ、人として生きてほしいと願った母親が封印を施したことで、その願い通り人間としての心と体を手に入れることができたのだという。その後、自らの肉体を犠牲にした母によってヴァンパイアの滅ぼし方を解明し、またその恐るべき生命力は、傷つくたびにヴォルフから狼男の血を与えられて獲得したことが示唆されている。しかしそれらが真実かどうかはさだかではなく、闇深い過酷な人生を生きてきたこと以外の来歴は謎に包まれている。 ヴォルフ・カーン ヘルシングの相棒。全身に傷跡を持つ筋肉質な大男。左目を眼帯で隠している。 ヴァンパイアに匹敵する怪力の持ち主。鍛冶師としても優秀な腕前を持つ。ヘルシングとはケンカに及ぶこともあるが、一方で一見無謀なヘルシングの作戦にも手を貸したり、瀕死に陥ったヘルシングを本気で心配したりするなど、固い絆で結ばれている。 人狼族の血を引いており、満月の晩に左目を開放することで半人半獣の姿に変身し、身体能力を飛躍的に向上させることができる。しかしその姿は異形そのものであり、また人間の言葉をしゃべることができなくなる・運が悪ければ元の姿に戻れなくなるなどリスクも大きいため、この能力の使用を自ら禁じている。 16年前、娘が生まれたことを機にハンター業から足を洗い、最愛の妻を亡くしてからは男手一つで娘を育ててきた。しかし娘が危機に見舞われたことで、再びヘルシングと共にヴァンパイアとの戦いに身を投じることになる。 ダニエラ ヴォルフの一人娘。16歳。「気立てのいい子に育ってくれた」とはヴォルフの談。傷つき倒れたヘルシングを献身的に看病した。彼女の存在から、ヘルシングは新たな武器の着想を得、ヴォルフに製作を依頼する。 道具屋のオヤジ 本名不明。ヘルシングが懇意にしている道具屋の店主。禿頭に口髭を生やした小男。 常にヘルシングのことを気にかけ、世界各地で仕入れた様々な品を提供している。カラスを使役し情報収集に役立てている。ヴォルフからは胡散臭く思われているが、ヘルシングからは強く信頼されている。 ファットマン・B・ドンキー 気弱で臆病だがガッツを秘めた青年。23歳。とある村で両親と妹と共に暮らしている。 村に潜んでいたヴァンパイアに対し、当初は敵対する姿勢を見せていなかったが、ヘルシングの激励により村を守る決意を固める。ヴァンパイアとの戦いではヴォルフの鍛えた装備を身につけ、二体のヴァンパイアを滅ぼしている。しかし村人たちはヴァンパイアと戦った彼を受け入れることはなかった。 物語終盤の最終決戦にも、ヘルシングの呼びかけに応じて登場。コンプレックスを受け入れ前向きに生きるその姿を、ヘルシングは「勇者」「勝利の象徴」と讃えた。 シュナイド 青年の姿をしたヴァンパイア。ある村で医師を務めている。 元は人間の医師だったが、30年前に女性ヴァンパイア・サフィーネに故郷の村を襲われた際、村を見逃してもらう代わりにヴァンパイアとなる事を承諾した。しかし約束に反して村を滅ぼされたことで、サフィーネの下から逃げ出した。 物語の時点では今住んでいる村の大人達には素性を打ち明け、診察料の代わりに少しずつ採血させてもらうことで糧を得ていた。人柄の良さ故に村人達からは慕われているが、当初は誤解からヘルシングと対決する。その後、村を守るために我が身を犠牲にしてサフィーネを滅ぼそうとしたことで、ヘルシングと和解に至った。 医術の技量も確かで、他の医師が匙を投げたヘルシングの病状に対しても、一晩で答えを出してみせた。
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