シルヴァーセラフとは? わかりやすく解説

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シルヴァーセラフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/04 13:27 UTC 版)

ロールス・ロイス・シルヴァーセラフ」の記事における「シルヴァーセラフ」の解説

1998年5月に、従来ロールス・ロイス・シルヴァードーンロールス・ロイス・シルヴァースパー代わり発売された。ハンドスプレーとロボット塗装ラッカー仕上げされた外装は角がとれて曲面になり、ロールス伝統エレガント流麗なスタイル改められた。伝統威風堂々のパルテノングリルを備え全長は約110mm、車幅は約40mm、全高も約30mm広がり大型化した。Cd値は0.38と従来比べる空力面も進化したボディとなっている。CADによる設計で、従来英国特有の柔らかい車体剛性は約65%も向上し前後重量配分50:50となったボンネットドアトランク従来アルミニウム製からスチール製に変更されたが、車重は約160kg程軽量化成功している。前モデルまでは、車体社外のコーチワークで全てハンドメイド製造されていたが、自社英国クルー工場全体の約5%程度ロボット製造工程とした。 機関については、合併吸収劇のはるか以前に既にBMW援助の元で「P3000」のコードネーム新型機シルヴァーセラフ開発中1994年12月には、BMWV型12気筒エンジン供給合意成立しており、ついにV型8気筒ロールス自社製のOHVエンジン姿を消して新しエンジン搭載された。5,390ccのV型12気筒SOHC24バルブを縦置きFR搭載し最高出力は326PS/5,000rpm、最大トルク50.2kgm/3,900rpmで、ZF5速コラムATの組み合わせで、0-100km/hは7.0秒で加速し最高速度は225km/hに達する。サスペンション前後ダブルウイッシュボーン/コイル組み合わせ電子制御可変ダンパー車高自動調整仕様スタビライザー付き従来車重に対してフェード気味の弱いブレーキ強化されABS付き油圧式サーボ備えた4輪ベンチレーテッドディスクとなり強化された。電子制御トラクションコントロールブレーキアクアプレーニング現象まで対応した仕様装備された。タイヤも235/65で7J16インチ純正アルミ付きステアリングラック・アンド・ピニオン方式従来曖昧おおらかなフィール改善され現代化されクイックになり、従来型の後席重視比べて装備品含めて車両全体的に運転者向けに振った要素数多く出ている。これは英国本国世代交代により、オーナードライバー増えている事情等に対応した仕様となっている。トランク容量は約24リットル積載容量拡大し374リットルとなっている。またロールス・ロイス伝統的にエンジン性能公表して来なかったが、本モデルドイツ資本BMWエンジンということもあって、その伝統を破ってエンジン性能初め公表している。 ベントレー・アルナージはシルヴァーセラフの兄弟車である。エンジン当初BMWV型8気筒エンジンコスワースツインターボ化した物が搭載されていたが、後にV型8気筒OHVターボエンジン変更された。アルナージにはクーペモデルのブルックランズ、オープンカータイプのアズール存在する内装本木目(ウォールナット周辺にさらに極細木目埋め込んだテクスチャー)のロールス伝統インパネ持ち最新コンピューター工作機械採用で、従来配置難し曲面部分も本木目が付くようになったエアバッグ内蔵本革ステアリングのセンターパッド両脇も本木目配されドアの開閉連動して乗降しやすいように自動チルト可動する。各種スイッチやメーターリング、エアコンルーバー等に上質クロームメッキ施され高級感醸し出している。シート伝統コノリーレザーで前席背面にはピクニックテーブルを格納装備。Cピラー内側左右に伝統の鏡も装備される一方で、前席左右独立式のオートエアコン操作スイッチ類はBMW共用)やカップホルダーを初採用これだけの外寸ながら前、後席ともに比較タイト高貴な品格ある室内構成となっている。サンルーフオプション装着車は約15%程度全長5,390mm×全幅1,930mm×全高1,515mm、ホイールベース3,115mm、車両重量2,300kg。 マイナーチェンジインパネ中央純正DVDナビ装着されフロントウインカークリア化された。他小変更され、ドアミラーメッキからカラード仕様存在する2002年フォルクスワーゲン傘下での製造・販売中止ロールスこれまでのフルモデルチェンジされた各モデル1世代あたり約20年近く長期渡り改良されながら製造・販売されて来たが、このシルヴァーセラフは、上記時代背景の中、わずか5年短命終焉迎えた19982003年間の製造販売数は不明車両本体価格3,180万円)。2003年後継車としてBMW傘下による新世代ロールス・ロイス・ファントム登場したベントレー・アルナージ2009年後継車ベントレー・ミュルザンヌ登場するまでフォルクスワーゲン傘下製造・販売され続けた

※この「シルヴァーセラフ」の解説は、「ロールス・ロイス・シルヴァーセラフ」の解説の一部です。
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