ウィルオウィスプ
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ウィルオウィスプ、あるいは、ウィル・オー・ザ・ウィスプ(英: will-o'-the-wisp[※ 1])は、世界各地に存在する、鬼火伝承の名の一つ。
概要
青白い光を放ち浮遊する球体、あるいは火の玉。イグニス・ファトゥウス(愚者火、Ignis fatuus)とも呼ばれる。他にも別名が多数あり、地域や国によって様々な呼称がある。 夜の湖沼付近や墓場などに出没する。近くを通る旅人の前に現れ、道に迷わせたり、底なし沼に誘い込ませるなど危険な道へと誘うとされる。
その正体は、生前罪を犯した為に昇天しきれず現世を彷徨う魂、洗礼を受けずに死んだ子供の魂、拠りどころを求めて彷徨っている死者の魂、ゴブリン達や妖精の変身した姿等であると言われている。
伝承
その名は「一掴みの藁のウィリアム(松明持ちのウィリアム)」の意。それを裏付ける伝承が下記のものである。
死後の国へ向かわずに現世を彷徨い続ける、ウィル(ウィリアム)という名の男の魂だという。
生前は極悪人で、遺恨により殺された後、霊界で聖ペテロに地獄行きを言い渡されそうになった所を、言葉巧みに彼を説得し、再び人間界に生まれ変わる。
しかし、第二の人生もウィルは悪行三昧で、また死んだとき死者の門で、聖ペテロに「お前はもはや天国へ行くことも、地獄へ行くこともまかりならん」と煉獄の中を漂うことになる。それを見て哀れんだ悪魔が、地獄の劫火から、轟々と燃える石炭を一つ、ウィルに明かりとして渡した。この時にウィルは、この石炭の燃えさしを手に入れる。そして、その石炭の光は人々に鬼火として恐れられるようになった。
実態
球電(自然現象)と言う稲妻の一種、あるいは湖沼や地中から噴き出すリン化合物やメタンガスなどに引火したものであるとされる。
脚注
- ^ 英語発音: [ˌwɪl ə ðə ˈwɪsp] ウィラザウィスプ
関連項目
ウィル・オ・ウィスプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 01:23 UTC 版)
「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」の記事における「ウィル・オ・ウィスプ」の解説
ウィラ=ザ=イグニファトゥス “ウィル・オ・ウィスプ”のリーダーで、生と死の境界に顕現する大悪魔「蒼炎の悪魔」にして、大地の息吹の具現である。星の深淵で生まれた“斉天大聖”ほどの霊格は持ち合わせてはいないが、れっきとした星の落とし子であり、元々は半星霊の候補者。 ツインテールの美少女の姿をしている。 興味のある人間の頭部にトンカチ状の鈍器をぶつけて反応を楽しむ悪癖がある。本拠を出ることはほとんどなく、3年前からその存在を知られるようになり、マクスウェルの悪魔を封印したという噂もある。その偉業から少なくとも五桁最上位の力を持つとされ、北側最強といわれるほどの実力者だが、その性格故に好んで戦いを行うことは少なく、ギフトゲームに参加することも稀である。 生死の境界を司る悪魔であり外界の扉にも干渉できる。境界を操作できるため、境界門を自由に開閉でき、生死の境界を行き来し、外界の扉に干渉することも可能。これによって境界を操作する力で空間跳躍が可能で、目の前から何の気配もなく消えるように見える。ただし、生と死の境界を跳躍する彼女の力では生きている人間や生物を跳ばすことはできたとしても、門を閉ざさないまま維持するだけの力がなく命の保障ができないために使用できない。 “煌焔の都”で開催された“造物主達の決闘”で飛鳥と耀の2人と対戦。ゲーム開始と同時に自身のギフトを発動し、直接地獄とつなげ“愚者の劫火”によってリング上をすべてを焼き払うも二人に傷を負わせることはなかった。このゲームの中で、飛鳥と耀に助言を送り、彼女たちの本当の実力を確認させた。 マクスウェルの悪魔に求愛されており、箱庭の外にいた頃から度を超えたストーキングをされているが、本人は気色悪さゆえに拒絶している。ギフトカードの色は蒼炎。 召喚(summon)愚者の劫火(Ignis fatuus) 地獄そのものに繋げることで召喚されたその劫火。物質界に存在するあらゆるものを焼き尽くす。 アーシャ=イグニファトゥス 声 - 積田かよ子 “ウィル・オ・ウィスプ”に所属する地精で、ゴシックロリータの衣装を身にまとった青髪のツインテールの少女の姿をしている。 地災で亡くなりそのまま地縛霊として彷徨っていたところをウィラが引き取り、地精が着床したことにより新たな生命体として転生した。 大地の精霊として力をつけ始めているため、手から天然ガスや燐といった可燃性の物質を放出することができる。更に火だけでなくガラスを構成している素材から変化させてガラス細工を制作する事が出来る。 生前の性格からか、各所で子供っぽい一面を見せ、火龍誕生祭のギフトゲームの一つである“造物主達の決闘”の時から耀の事をライバル視している。 ジャック・オー・ランタン 声 - 速水奨 ウィラ=ザ=イグニファトゥスが製作し、使役する“ウィル・オ・ウィスプ”の幽鬼。チーム内では参謀役を務めると同時に、主催者としての活動が多く、参加者としてギフトゲームに参加することを好まない。 聖人ペテロに業火と不死の烙印を押された生と死の境界に顕現せし幽鬼の大悪魔。万人が知る子供好きであり、子供からも愛される悪魔である。ウィラによって顕現してはいるが、本来は現世に存在すら許されておらず、生と死の双方から除外された彼に「滅ぶ」という概念は存在しない。このため不死身ではあるものの、身体はカボチャなので破壊すること自体は可能であり、割れた場合は新しいカボチャの顔に憑く。 生前は「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」だと自称していたが、実際は「バネ足ジャック」という怪人だった。二度の生を大罪人として過ごし、永遠に生と死の境界を彷徨うこととなる。ウィラ=ザ=イグニファトゥスに生と死の境界から助け出された。その後、聖人ペテロに善性を保証され、クイーン・ハロウィンの力で箱庭に来た。七つの業火(ゲヘナ)の宿るランタンにより、地獄の炎をそのまま召喚する力を持つ。炎と炎、点と点の間に線を引いて消えるように移動できるが、発動条件として炎を纏う必要がある。 作中では耀との関わりが深く、その単独行動に走りやすいやり方を心配しつつも助言や手助けをもたらすことが多い。 幼子に対して殺傷歴、あるいは悪徳を働いた者を裁く断罪人(エクスキューター)としての“主催者権限”を有する。発動と同時に真紅のレザージャケットと野獣を思わせる荒れた亜麻色の長髪と血に濡れたナイフを持ち、炎の滞空するスプリングで超高速に飛び回る「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」となる。小規模だが“歴史の転換期”を引き起こしており、彼の“主催者権限”は決して強力なものではないが霊格の強化に偏るように作られており、第四桁に近い身体能力を得ている。 アジ=ダカーハとのゲームで大怪我を負い、その状態で彼のギフトゲームの解答である「切り裂きジャックではない」と見抜かれたために、不死性を失い瀕死の状態に陥る。その後、自らの死を悟ったジャックはゲームを自分に有利となる条件を組み込んだものに変え、不安に涙するリリや“ノーネーム”の子供たちを守るために魔王に堕ちた。その後はアジ=ダカーハとの5分の戦いで互いに身体を砕き合い、自分の命と引き換えにアジ=ダカーハの心臓を剥き出しにし、消滅した。ギフトカードの色は南瓜色。 七つの業火(ゲヘナ)の宿るランタン 七つの業火(ゲヘナ)が宿っており、地獄の炎をそのまま召喚する事が出来る。 血に濡れたナイフ 主催者権限を発動した際の主武装。 魔法の傘 様々な夢を見せる魔法の傘。制作者であるオーレ=ルゲイエは、デンマーク付近に現れるとされる壮年の姿をした睡魔で、虹色の絹の上着を着て眠っている子供に近寄り、子供が良い子であれば幸せな夢が見られる傘を、悪い子であれば悪夢を見せられる傘を、それぞれの魔法の傘を枕元に置いていくという。 レティシアのギフトゲームの際に、上空に浮かぶ吸血鬼の古城に飛ばされた“アンダーウッド”の子供たちに、砕かれた天球儀を集めるために楽しく協力できるように、ジャックが取り出したプレゼント。ある程度であれば望む夢を見られる模様。
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