イリーシュ王国
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「星界の紋章・戦旗惑星一覧」の記事における「イリーシュ王国」の解説
王家の姓はアブリアル・ネイ=ドゥスィール。平面宇宙上において天川門群(銀河系)の外縁部にある第12環に位置し、門群を囲むような形状から「アーヴの腕」と呼ばれている。 帝国暦952年、「イオラオス作戦」により発見された二つの「門」から侵入した3ヵ国連合(ハニア連邦は不参加)により3分の2を占拠される。帝国暦956年、「狩人」作戦により奪還。帝国歴959年、4カ国連合の侵攻により再び帝国から切り離される。 ガムテーシュ子爵領平面宇宙において3ヵ国連合が侵入したケイシュ一九三門(後のバスコットン門)とスファグノーフ門の間にある。フェブダーシュ男爵領同様、スファグノーフ門沖会戦後にトライフ艦隊により同子爵と家臣たちは帝都へ護送された。 スファグノーフ侯国帝国暦952年、帝国と3ヶ国連合との初の会戦・スファグノーフ沖会戦が行われ、帝国の圧勝に終わった。 クラスビュール初代スファグノーフ子爵(当時)により惑星改造され、3代目スファグノーフ子爵(のち伯爵および侯爵)により植民された。スファグノーフ侯爵の出身氏族・ソスィエ氏族の紋章「銀の枝と蝸牛 (Ïadh syroegna le clasbyrh)」から命名された。 ラクファカールへの逃亡途中に戦闘に巻き込まれたジントとラフィールが一時潜伏していた。統合体に一時占領されたが直後にアーヴによって奪還される。アーヴ語を簡略化したクラスビュール語を用いており、棺桶を宇宙に打ち上げて流す葬送の風習を持つ。商業サービスを受ける際に心付けを渡すチップのような習慣(現地語では「シフ」という)もある。 ヴォーラーシュ伯国ヴォーラーシュ伯爵はエミュール氏の出身。3ヵ国連合による占領の間にヴォーラーシュ伯爵フィスキュークは連れ去られて行方不明となり、伯爵位は皇帝が預かって、伯爵と同じくエミュール氏の代官が統治している。 デルクトゥージントの第2の故郷。帝国国民志願者を教育するアーヴ言語文化学院があり、ジントはハイド星系が降伏した直後からここで学んだ。植民してから100年足らずの新しい惑星で、領民の大半はエルカーシュ侯国ロワルガム出身者の子孫。ミンチウという球技があり、ジントはこれを通じてドゥリンと親友になった。高層建築が好まれず、またアーヴの味覚では耐えられない食文化を持つ。かなり保守的な道徳観を持っているようで、若い男女が二人きりで一緒にいると道徳警察が飛んでくる。また、年功序列社会のようである。 ハイド伯国(旧・ハイド星系)太陽系の恒星間移民船「レイフ・エリクスン」に乗り、数世代にわたって酸素を含む大気を持つ惑星を求めてきた移民団が発見・植民し、200年近くに渡り自給自足を行ってきた。星系の名前は、「レイフ・エリクスン」の初代船長にちなむ。 マーティン着陸暦172年(帝国暦945年)、平面宇宙における未探査の「門」捜索の途中で偶然発見され、帝国は皇太子ドゥサーニュ率いる大艦隊を派遣して降伏を勧告。ハイド星系政府主席ロック・リンはこれに対し、ハイド星系の運営をマーティン市民の手で行うため、敢えて対宇宙防衛システムの制御権を帝国に引き渡す代わりに自らが領主になることを認めさせてハイド伯爵ローシュとなった。しかし、国を売ったに等しいこのやり方に市民は反発、ロックは売国奴として憎悪の対象となる。 帝国暦952年、3ヵ国連合のイリーシュ王国侵攻にともない占領され、同年にロックは彼を憎んでいたハイド星系議会により処刑された。そのため、ジントが爵位を継ぐ。 帝国暦958年、帝国により奪還され、星系政府は領民出身者を代官とし、ハイド伯爵が二度とマーティンには近づかないという条件をジントに受け入れさせて再編入。領民代表(首相)はティル・コリント、代官はスウォッシュ。 マルティーニュ(マーティン)ジントの故郷にして領地。「レイフ・エリクスン」最後の船長の名から命名された。高度に進化した地球外生命からなる独特の生態系を持つ極めて珍しい惑星で、その希少な環境を破壊しないよう人々は巨大高層建築物の中に作られた都市に生活している。居住都市はクランドン市のみで人口は約一千万人。英語に起源を持つマーティン語を用い、食生活などもイギリス風。自転周期は26時間。 アーヴ帝国によって併合されるまでほかの星間国家ないし惑星国家との交流が全く無かったため、星間国家と自国の力関係や外交慣例に非常に疎い。また、多くの地上世界が星間貿易による利益に屈して嫌々ながらもアーヴとの関係を受け入れているのとは異なり、民主主義により統治され、平和だったアーヴとの接触前を懐かしんで孤立化の道を敢えて選ぼうとしている。 恒星ハイドから生産される反物質燃料のほかに、生物資源として生物を輸出している。 ベルグウィットガス惑星。 フェブダーシュ男爵領他の男爵領と同様に反物質生産工場で生計を立てている。初代フェブダーシュ男爵(女性)は、地上世界出身ながら星界軍で技術科の最高位である技術元帥にまで上りつめたために叙爵された。城館(ガリーシュ)は、二代目スルーフ(地上人で造船科の翔士)の設計によるもの。3代目クロワールは父スルーフを監禁し、家臣を若い女性で固めていた。約20年後の帝国暦952年、3ヵ国連合による攻撃から逃れてきたジントとラフィールが燃料補給のために立ち寄るが、領地の存在を連合に気づかれるのを恐れたクロワールは二人を亡き者としようとし、結果命を落とす。ガムテーシュ子爵領と同様に平面宇宙において3ヵ国連合が侵入したケイシュ一九三門とスファグノーフ門の間にあるため、スファグノーフ門沖会戦後、トライフ艦隊によりスルーフと家臣たちは帝都へ護送された。現領主はスルーフの娘ロイだが、彼女は爵位に伴う義務として軍務に就いているため彼女が任命した代官が統治していた。
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