アジア・アフリカの独立とは? わかりやすく解説

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アジア・アフリカの独立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 07:38 UTC 版)

近代から現代にかけての世界の一体化」の記事における「アジア・アフリカの独立」の解説

詳細は「第一次中東戦争」、「第二次中東戦争」、「アルジェリア戦争」、「アフリカの年」、および「ビアフラ戦争」を参照 大戦中、日本占領され東南アジア諸地域では、戦後つぎつぎ独立国誕生した抗日運動がもっと活発だったフィリピンは、1946年フィリピン共和国として独立したオランダ領東インドでは、1945年8月国民党スカルノ指導者としてインドネシア共和国成立宣言された。オランダ武力介入行った敗退しインドネシア1949年独立達成してスカルノ初代大統領となった仏領インドシナでは、ベトナムのほか、1954年カンボジアが完全独立をはたし、ノロドム・シハヌークのもとで中立政策すすめたラオス1953年正式に独立したが、左右政治勢力対立内戦発展したイギリス植民地でも、インド・ミャンマーなどが民衆運動により独立達成したインドでは1947年インド独立法が制定されインド連邦パキスタン分離独立したが、そのためヒンドゥー教徒イスラーム教徒対立各地激化し、両教徒融和説いたガンディーは、狂信的なヒンドゥー教徒によって暗殺された。インド初代首相ジャワハルラール・ネルーのもとで、1950年カーストによる差別禁止など社会近代化をめざす憲法発布し連邦共和国となったスリランカは、1948年イギリス連邦内の自治領となり、ミャンマー同年イギリス連邦から離れて独立したマレー半島は、1957年マラヤ連邦となり、さらに1963年シンガポールおよび英領ボルネオ合体してマレーシア連邦となったが、1965年には中国住民多数占めシンガポール分離独立した。 パレスティナでは、ヨーロッパから移住したユダヤ人1948年イスラエル国独立宣言すると、アラブ連盟結集して統一行動めざしていたアラブ諸国とのあいだでパレスティナ戦争第一次中東戦争)が起こり、約100万人のアラブ系住民土地追われパレスティナ難民となったエジプトでは、1952年ムハンマド・ナギーブガマール・アブドゥン=ナーセルらの指導する将校団王制倒し翌年共和国樹立するエジプト革命おこったナギーブナーセル対立ののちナーセル政権を握ると、積極的中政策をとなえて社会主義国接近する姿勢をとり、英米エジプトへの経済援助停止したナーセル1956年アスワン・ハイ・ダム建設資金をえるためスエズ運河国有化宣言したが、これに対しイギリス・フランス・イスラエルが武力干渉行いスエズ戦争第二次中東戦争となったナーセルはこれをしりぞけ米ソも3国の軍事行動警告したので3国は撤退エジプト運河国有化断行しアラブ民族主義において指導的役割を果たすこととなったその後アラブ諸国では民族主義反帝国主義運動がひろまり、1958年にはイラクでも自由将校団による革命おこって王政たおされた。また、1960年にはアラブ産油国中心として、石油輸出国機構OPEC)が結成された。 フランス支配下北アフリカ地域では、1956年モロッコチュニジア独立したアルジェリアでは、独立抵抗するピエ・ノワールよばれたヨーロッパ系入植者現地軍人と、アルジェリア民族解放戦線FNL)とのあいだでアルジェリア戦争つづいたが、1962年独立達成された。 1950年代後半には、脱植民地化の波はサハラ砂漠以南のアフリカにもおよび、1957年クワメ・エンクルマ指導者とするガーナ最初自力独立黒人共和国となった1960年にはナイジェリアカメルーンなど17独立国家いっきょに誕生してつぎつぎ国連加盟しこの年は「アフリカの年」とよばれたが、ベルギー領コンゴでは独立直後コンゴ動乱よばれる紛争起こった1963年アディスアベバひらかれたアフリカ諸国首脳会議には30か国が参加しアフリカ統一機構 (OAU) を結成してアフリカ諸国連帯新植民地主義との対決めざしたまた、1960年独立したナイジェリアでは1967年産油地帯である東部州基盤を持つイボ族石油利権委譲求め受入れられなかったことなどからビアフラ共和国独立宣言したナイジェリア政府はこれを認めず軍事制圧図り1970年降伏させた。

※この「アジア・アフリカの独立」の解説は、「近代から現代にかけての世界の一体化」の解説の一部です。
「アジア・アフリカの独立」を含む「近代から現代にかけての世界の一体化」の記事については、「近代から現代にかけての世界の一体化」の概要を参照ください。

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