AW109とは? わかりやすく解説

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【AW109】(えーだぶりゅーいちまるきゅう)

AgustaWestland AW109
イタリアアグスタ社(現アグスタウェストランド)が開発・生産する軽量双発民間向けヘリコプター
ごく初期には Hirund(イルンド)(ラテン語ツバメ) という愛称用いられたこともあったが、この呼び名数年廃れた
また長らくA109という名称であったが、アグスタウェストランド合併してアグスタウェストランドになったことから、2009年にAW109へと改められた。

最大特長細長く流麗な胴体であり、その抗力低さから速度性能優れヘリコプターとしては珍しい140~160ノット巡航速度を誇る。
また操縦が高度に自動化されており、パイロット1名でも計器飛行が可能である。
初期ランディングギア引き込み機構きわめて複雑であったが、現行のAW109パワーでは単純化して性能向上している。

軍用型存在し輸送ヘリコプターとしてはパイロット以外に兵員を7名まで乗せ、あるいは機外貨物を1トンまで吊り下げることができる。
簡易攻撃ヘリコプターとしてTOWを8発まで運用することも可能である。

民間市場では現在でも人気高く日本でも各地警察などが導入しているが、特に山岳救助用のA109K2型が有名。

主な採用国

日本各地警察などが導入
アルバニア
アルゼンチンアルゼンチン陸軍使用
オーストラリアオーストラリア海軍使用
ベルギー
ベナン
中国派生型 CA109使用
チリチリ警備隊使用
ガーナ
イタリア
ニュージーランド
ラトビア
マレーシアマレーシア陸軍およびマレーシア沿岸警備隊使用
メキシコ
パラグアイ
ペルー
南アフリカ共和国
スウェーデン
イギリス帝国テストパイロット学校およびイギリス空軍陸軍航空隊使用
アメリカ合衆国アメリカ沿岸警備隊およびアメリカ海兵隊救助隊使用。)
ベネズエラ

スペックデータ

乗員1~2名+乗客6~7名
全長13.04m
ローター直径11m
全高3.5m
自重2,000kg
最大離陸重量2,850kg~3,000kg(機種により異なる)
エンジン下記いずれかを2基搭載
P&W・C PW206C(推力567hp(423kW))ターボシャフトエンジン
チュルボメカ アリウス2K1(推力571hp(426kW))ターボシャフトエンジン
最大速度156kt
航続距離521nm
実用上昇限度5,974m
海面上昇588m/min
武装
アグスタ A109 LUHのみ)
ポッドに12.7mm機銃 (携行弾数250発)、 ピントルマウントに7.62mm機銃ドア機銃架台に12.7mm機銃携行可能。
ミサイルTOW対戦車ミサイルランチャーそれぞれミサイル2基または4基)
無誘導ロケット弾ポッドポッドに2.75in または 81mmロケット弾を7基または12基)
ロケット/機銃ポッド (70mmロケット弾3基と12.7mm機銃携行弾数200発))を2基まで携行可能。

派生型




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