『ウルトラQ』に登場するケムール人とは? わかりやすく解説

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『ウルトラQ』に登場するケムール人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 14:00 UTC 版)

ケムール人」の記事における「『ウルトラQ』に登場するケムール人」の解説

『ウルトラQ』第19話2020年挑戦」に登場2020年のケムール星から1960年代地球来訪した異星人人類未来の姿であるとも言われるが、定かではない。かつて、Xチャンネル光波交信した内容記録したという神田博士著書2020年挑戦によれば医学技術驚異的な発達により、内臓移植皮膚の生成繰り返して500歳という寿命を得るようになったが、歳月とともに進行する肉体衰えには勝てず、地球人の若い肉体着目して地球来訪したとされている。 衰えたとはいえ、その身体地球人凌駕する運動能力備えており、本気で走ればパトカー上の速度走行して移動する後述変身能力も持つほか、頭頂部の漏斗状の器官から放射する消去エネルギー源呼ばれるゼリー状可燃性物体操り触れたものを次々と消滅させ、ケムール星へ電送誘拐する天野と共に自家用飛行機乗っていた物語主人公万城目淳も、この消去エネルギー源によって誘拐される。その夜電話ボックス電話をしていた由利子消去エネルギー源天井から浴びせられそうになったところを宇田川警部によって助けられるが、彼が目を離したすきに由利子遊園地連れ去られるケムール人変身能力万城目化け由利子油断させて不敵な笑み浮かべながら正体現し逃げる彼女を襲い始める。しかし、駆けつけ警官隊追い詰められ宇田川銃撃される巨大化して消去エネルギー源滴らせながら観覧車などを破壊するが、神田博士発明品K・ミニオードから発せられるXチャンネル光波東京タワーから放射される悶絶して倒れ頭頂部から消去エネルギー源自身滴らせながら消滅する。それと同時に誘拐されていた万城目たちも上空から降りてきた煙にまぎれる形で現れ生還する。 だが、消滅後残った消去エネルギー源水たまりはまだ人間消去する機能有していたため、事件解決後に不用意に水たまりに足をつけた宇田川消去エネルギー源の力で消滅してしまった。 スーツアクター古谷敏デザイナー成田亨は、ケムール人ラゴン演じた古谷プロポーション惚れ込みウルトラマンデザイン着想したとされる脚本は、「映画『美女と液体人間』のようなもの」という円谷一からの要望をもとに、千束北男飯島敏宏)が自身愛好する宇宙要素加え宇宙人による消失ものとなった消去エネルギー源描写は、『美女と液体人間』液体人間同じく有機ガラス用いて撮影された。 等身大時の声には1963年公開東宝映画『マタンゴ』登場する怪物マタンゴのものが流用されており、『ウルトラマン』に登場するバルタン星人の声と同一である。数種類あるこの笑い声音源は、ビクターエンタテインメントから発売されている効果音CD確認できる巨大化時の声には1955年公開東宝映画『ゴジラの逆襲』登場した時のゴジラアンギラスとの戦闘時)のものが流用されたが、『ウルトラゾーン』以降等身大時の声に流用された。 両手大きく振り上げてジャンプするように走るという独特の走法は、飯島敏宏演技指導よるものである。パトカーの前を走る描写は、パトカー映像ケムール人焼きこんでいる。 初代ケムール人カラー写真現存しないため、二代目などに流用された顔部以外の体色不明であったが、デザインおよび着ぐるみ塗装した成田亨ギザギザ模様鮮やかなブルーだった(ペンキ成田自身混色したと述べている)と証言したため、フィギュアなどはこの証言基づいて塗装されている。特撮雑誌宇宙船Vol.31では、成田自身塗装によるフィギュア公開された。2012年『総天然色ウルトラQ』でも、成田後年描いたケムール人の絵を基として藍色っぽい青に着色されている。頭部『ウルトラマン』二代目そのまま使用されていたが、デザイナー意志尊重全体での統一感を持たせるため、目の色以外は異なるものとなった夜間シーンが多いことから着色難しくテスト繰り返された。 着ぐるみ造形頭部グローブブーツ高山良策ボディ成田特撮班の美術スタッフ担当した。黒いウエットスーツは、かつて『怪獣大戦争』古谷敏X星人として出演した際に測った体の寸法成田亨元に渡っており、当初から古谷が着ることを前提作られていた。体の模様は、ジグザグに切った新聞紙当てたスーツにシンナースプレーを吹き付けたもの。頭部『ウルトラマン』登場する二代目ゼットン星人に、胴体は『快獣ブースカ第11話人間コング原始人のような容姿サーカス怪力男)に流用されている。 書籍超人画報』(竹書房)では、アメリカのテレビドラマアウター・リミッツ第1話登場するグレートアンドロメダ星人影響指摘している。 検討されていた第2クールタイトル東京大津波パゴスケムール人ガラモン)」への登場予定されており、パゴスガラモンと戦う予定だった。

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