ふ‐しょく【腐食/腐×蝕】
腐食
金属材料が使用環境のなかで化学的、電気的にその表面から浸食され、金属でない物質に変化していくことをいう。腐食はその環境により乾食と湿食に大別され、乾食は金属が高温の気体と接触して起こり、酸化物、窒化物、硫化物などに変化する。湿食には水溶液によるものと非水溶液によるものがあるが、単に腐食というときは水溶液腐食を指すことが多い。水溶液腐食は金属と水溶液の界面での電気化学的反応により、一種の電池が形成されて進行し、電触ともいわれている。大気中の腐食は水蒸気中のイオン成分が主要因であるので、湿食として扱われる。
腐食
腐食
腐食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 21:38 UTC 版)
電位差が大きい、排水が十分にできない場合は微弱電流による腐食(電食)が発生する。 トンネルや海岸に近い路線では、レールの腐食が早く進行する。特にトンネルの出入口から200 m 付近までのレールは塩分の飛来が起こりやすいが、雨などで流されることが無いため腐食が進みやすいという調査結果がある。
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腐食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 01:16 UTC 版)
「腐食」も参照 貴金属など一部を除き金属は本来、酸化や硫化された状態が安定している。工業利用では還元反応を用いて化合物を取り除いているが、自然な状態に置いた金属は再び酸素や硫黄などと結びつこうとする性質を持ち、錆や脆化が発生する。これらや、酸による反応などは一般に腐食と呼ばれる。腐食は、「化学的腐食」に相当する溶液による「湿食」や腐食性ガスがもたらす「乾食」がある。「電気化学腐食」は、合金を含め複数の金属が接触しているものに対し、電極の電位差から起きる腐食であり、イオン化傾向が強い金属が陽極(アノード)となって電解腐食(ガルバニ腐食)を起こす。 一方、化学的腐食のうち酸などが金属の表面を侵した段階で、この部分が酸化皮膜化してそれ以上の腐食が起こらなくなる現象がある。例えば鉄を希硝酸に漬けると溶解するが、硝酸濃度を上げ40%を超えると溶解速度は遅くなり始め、65%以上では溶解しなくなる。これは、鉄の表面に数10Å厚の不溶性である酸化鉄(II,III)が生成されるためである。このような状態となった金属を不動態と言う。 金属が酸素と結びつく酸化反応には、激しく起こるものと緩やかに進行するものがある。金属粉が酸化する場合、急な発熱や閃光を伴うことがあり、爆発事故に繋がる場合がある。この現象を逆利用したものがアルミニウム粉末を用いた溶接の手段であるテルミット法や、マグネシウムを利用する写真用フラッシュなどである。
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腐食
「 腐食」の例文・使い方・用例・文例
- 酸は金属を腐食する
- さびは金属を腐食する
- シロアリは家の土台を腐食する
- さびが鉄の窓枠を腐食していた
- そのドアの上部が腐食している。
- この環境下では、鉄は腐食が進行します。
- この環境下では、鉄は腐食します。
- それは腐食が内部まで進展していた。
- 酸は金属を腐食させる。
- 酸が金属を腐食した。
- 金属が酸で腐食してしまった。
- ほら、錆で金属がどんどん腐食しているよ。
- その神社の腐食の原因の一つは酸性雨である。
- この酸は金属を腐食する.
- (雪・氷を溶かすためにまかれた)道路の塩は自動車の金属を腐食する.
- 酸は金属を腐食する.
- 海水で錨鎖(びようさ)が腐食している.
- 市が市の橋をばらばらになるまで腐食させたままにしているのは嘆かわしいことだ.
- 金は腐食しない.
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