こめ‐かみ【米×噛み】
こめ‐かみ【顳=顬/蟀=谷】
顳顬
こめかみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/24 05:37 UTC 版)
こめかみ(顳顬[1]、蟀谷、英語: temple)とは、頭の両側の目尻の後、目と耳のつけ根のほぼ中間にある、皮膚のすぐ下に骨(側頭骨)のある場所のことである。こめかみから下顎までを結ぶ側頭筋という筋肉があり、顎の動きに連動してこめかみが動く。
「こめかみ」の語は、物を噛むと、この部分が動くことから「米噛み」に由来するもので万葉仮名で「古米賀美」と書く[2]。米以外のものを噛んでも動くが[2]、これを「米噛み」という理由として、日本の主食が米であったことや、かつては固い生米を食べており、よく噛む必要があったこと[要出典]などが挙げられる。漢字の「蟀谷」は中国語の「こめかみ」を意味する語をそのまま導入したものである。「蟀」はコオロギのことであるが、この字が使われる理由は不詳である。
哺乳類の祖先にあたる単弓類ではこの部分に側頭窓とよばれる穴が開いていた。このため進化の過程で穴がふさがった後もこの部分は骨の厚さが薄く、打撃に対して弱い。ボクシングやその他の格闘技ではテンプルと呼ばれ、顎先と並んで急所としてとらえられている。こめかみに打撃をもらうと脳震盪を起こしやすい。
医療分野では精神科の治療の一つ、電気痙攣療法の通電部位はこの部分である[3]。
脚注
- ^ 需 + 頁。
- ^ a b フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 4』講談社、2003年。
- ^ 精神病とは何か―臨床精神医学の基本構造 ゲルト・フーバー(翻訳、林拓二) 新曜社 2005年 ISBN 9784788509658 p167
関連項目
こめかみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 20:06 UTC 版)
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こめかみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:45 UTC 版)
頭の両側の側頭骨ならび側頭筋の在る箇所。米を噛む時にこの部分が動くことからその名が付けられた。
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こめかみ
出典:『Wiktionary』 (2021/08/07 00:39 UTC 版)
語源1
名詞
語源2
米を噛むと動く部位なので。
名詞
発音(?)
- こ↗めかみ
翻訳
- アイスランド語: gagnauga (is) 中性
- アストゥリアス語: vidaya (ast) 女性, tenllera (ast) 女性
- アラビア語: صَدْغ (ar) 男性
- アルメニア語: քունք (hy)
- イタリア語: tempia (it) 女性
- イド語: temporo (io)
- ウクライナ語: скроня (uk) 女性, висок (uk) 男性
- 英語: temple (en)
- エスペラント: tempio (eo)
- オスマン語: صدغ (ota) (sadg), طولون (ota) (tulun)
- オランダ語: slaap (nl) 男性
- カザフ語: висок (kk)
- カルムイク語: цох (xal)
- ギリシア語: κρόταφος (el) 男性
- グルジア語: საფეთქელი (ka)
- 古ノルド語: þunnvangi (non)
- コプト語: ⲥⲙⲁⲩ (cop) (ʔsmau, ʔsmaf)
- コン語: ʘqʻûbe tshôe (nmn)
- スウェーデン語: tinning (sv) 通性
- スペイン語: sien (es) 女性
- スロヴァキア語: slucha (sk) 女性, spánok (sk) 男性
- スロヴェニア語: sence (sl) 中性
- セルビア・クロアチア語:
- タガログ語: pilipisan (tl)
- タミル語: நெற்றி (ta) (netri)
- チェコ語: spánek (cs) 男性
- 中国語: 顳顬 (cmn), 颞颥 (cmn) (nièrú), 太陽穴 (cmn), 太阳穴 (cmn) (tàiyángxué), 鬢角 (cmn), 鬓角 (cmn) (bìnjiǎo)
- 朝鮮語: 관자놀이 (ko)
- 低地ドイツ語:
- オランダ低ザクセン語: dunegge (nds-nl) (サラント)
- デンマーク語: tinding (da) 男性
- ドイツ語: Schläfe (de) 女性
- トルコ語: şakak (tr)
- ノルウェー語:
- ハンガリー語: halánték (hu)
- ビルマ語: နားထင် (my) (nā" thaṅʻ)
- フィンランド語: ohimo (fi)
- フランス語: tempe (fr) 女性
- ブルガリア語: слепоочие (bg) 中性
- ヘブライ語: רקה (he) (raka) 女性
- ベラルーシ語: скронь (be) 女性
- ポーランド語: skroń (pl) 女性
- ポルトガル語: têmpora (pt) 女性
- マオリ語: rahirahinga (mi)
- マケドニア語: слепоо́чница (mk) 女性
- マルタ語: ngħas (mt) 男性
- マレー語: pelipis (ms)
- ラテン語: temp•us -oris (la)
- ラトヴィア語: deniņi (lv)
- ラトガリア語: dzausnys (ltg), pluonumi (ltg)
- リトアニア語: smilkinỹs (lt) 男性
- ルーマニア語: tâmplă (ro)
- ロシア語: висок (ru) 男性
- ロマ語: korrijakh (rom) 女性
顬
「 こめかみ」の例文・使い方・用例・文例
- 左のこめかみに青筋を立てていた.
- その女の人はこめかみに白髪がありました.
- 右のこめかみがじんじんと痛み出した.
- まくらをしたこめかみの所で脈が打っているのが聞こえた.
- こめかみがずきずきする
- こめかみ(眼球孔後ろの頭蓋骨側)の、または、こめかみに関する
- 頭のこめかみの内側にある脳のいづれかの半球の大脳皮質の一部分
- 彼のこめかみの静脈は脈打った
- (こめかみあたりの)頭髪
- 公卿などの娘が16歳未満で元服したとき,こめかみの下に棒のように黒くつくった眉
- 眉毛のこめかみに近い方の端
- こめかみという頭の部分
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