ちょう‐おんぱ〔テウ‐〕【超音波】
超音波 ultrasound
超音波、エコー
超音波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/20 15:31 UTC 版)
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超音波(ちょうおんぱ、英語: ultrasound または ultrasonic)とは人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波(音波)である。超音波は可聴域の音と物理的特徴は変わらず、人が聴くことができないというだけである。広義の意味では、人が聞くこと以外の目的で利用される音を意味し、人間に聞こえるかどうかは問わない。超音波はさまざまな分野で利用されている。
周波数範囲
超音波の周波数の下限に関する定義はいくつかあるが、1つは20kHz以上の音波とするものであり、例えば広辞苑では『超音波は振動数が毎秒2万ヘルツ以上で定常音として耳に感じない音』と定義されている。
なお、「人間が聞き取れない」周波数ではあるが、発声に関しては20kHzを超える音成分を発することができる人もいる。
一方、超音波の周波数の上限は特に規定されていないが、2007年現在の科学技術では数GHzまでの超音波が発生できるため、このあたりが実質的な上限といえるかもしれない[1]。但し、周波数を高めても伝搬媒体とのインピーダンスが整合していなければキャビテーションが発生して伝搬できないので実用上の上限になる。逆にこの現象を利用して超音波洗浄機等に応用される。
用途


超音波は指向性が高くうまく使えば高分解能な探知に使える。また音圧を比較的容易に上げられるため静かなドリル・金属やプラスチックの加工にも用いられる。以下にさまざまな用途を挙げる[2]。
- 情報的な利用
- 動力的な利用
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- 超音波洗浄機(メガネの洗浄など。超音波振動エネルギーにより洗浄)
- 超音波加工機(超音波カッター、ドリルのほか、金属やプラスチックの溶接・研磨など。超音波振動エネルギーを利用)
- 超音波モータ(小型化しやすいため、カメラ用レンズのAFやズームの制御や腕時計などに使われている)
- 高密度焦点式超音波治療法(集中超音波による前立腺癌・胆石・脳血栓の破壊・除去)
- 超音波骨折治療法[3]
- 超音波スケーラー(歯石の除去)
- 超音波歯ブラシ
- 超音波加湿器
- 超音波霧化機(ネブライザなど[4])
- 超音波霧化分離装置(廃液の浄化や、薬液の分離・濃縮、エタノールや温泉成分の濃縮[5])
- 超音波アイロン
- 超音波ミシン
- 乳化凝固装置
公正取引委員会は、超音波による「ダニ撃退」および「蚊よけ」をうたう商品について、効果が認められないとして排除命令を出した事がある[6][7]。
超音波を利用する動物

幾種かの動物(コウモリ、イルカなど)も生活に超音波を利用している[1]。
コウモリは口から超音波を発し、反響定位を利用して、自分の位置やエサ(虫)の位置を知る。探知範囲は数十cmから十数mまで変化すると言われている[8]。
イルカは鼻腔で発した音波を頭部のメロンという脂肪組織で屈折・収束させ、指向性の高い音波の発信を行い、反響定位から自分の位置を知ったり、仲間との会話を行うと言われている。
出典
- ^ a b 「超音波の本」谷腰欣司、ISBN 4526053554
- ^ 谷腰欣司; 谷村康行『トコトンやさしい超音波の本第2版』日刊工業新聞社、2015年、19,23,25,35頁。
- ^ “超音波骨折治療法とは”. 帝人ファーマ株式会社. 2015年12月16日閲覧。
- ^ “超音波で霧をつくり出す加湿器のしくみ”. TDK 電気と磁気の?(はてな)館. 2015年10月31日閲覧。
- ^ “日本酒製造に使った霧化技術を、廃液処理やリサイクルに活用”. 日経テクノロジーonline (2013年9月10日). 2015年12月10日閲覧。
- ^ “公正競争規約の制度”. 平成6年度 公正取引委員会年次報告. 公正取引委員会 (2010年3月31日). 2011年10月17日閲覧。
- ^ “株式会社オーム電機に対する排除命令について”. 公正取引委員会 (2007年11月20日). 2011年10月17日閲覧。
- ^ “イルカやコウモリの音によるナビゲーション”. 国立大学法人秋田大学 大学院工学資源学研究科・工学資源学部 電気電子工学科 今野研究室. 2015年12月9日閲覧。
超音波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 04:54 UTC 版)
詳細は「超音波検査」を参照 1.5 から 15.0 MHzの超音波を使い、組織からの反射によって二次元画像を取得するもので、リアルタイムに観察することが可能である。腹部臓器、心臓、胎児、脚の静脈などの画像を得るのに使われる。CT や MRI に比較して解剖学的な情報量は少ないといった記載をしばしばみるが誤りであり、リアルタイムに観察できるという点は非常に大きな利点である。また、磁場や放射線よりも超音波は安全であると考えられている。また、運用も比較的安価で、扱いやすい。ドップラー効果を利用して血流速度等を測定することも出来る。
※この「超音波」の解説は、「医用画像処理」の解説の一部です。
「超音波」を含む「医用画像処理」の記事については、「医用画像処理」の概要を参照ください。
超音波
「超音波」の例文・使い方・用例・文例
- 超音波診断
- 超音波検査法のおかげで胎児の性別を知ることが簡単になった。
- この場合、超音波測定は適用規格によって要求される測定の精度が達成できないことが予測される。
- その医者は超音波で胎児を診る。
- 彼女は超音波検査を受けた。
- こちらに二枚の超音波画像があります
- 超音波検査をしましょう。
- 超音波.
- 超音波振動.
- 超音波の手段によって
- 腎臓結石は超音波によって取除かれた
- この機械で超音波は視覚化される
- 超音波が次に細い管を通した遠くで掃除機をかけられる小さい破片にレンズの外皮と核をブレークする大滝のためのカプセル外の外科
- 心臓の構造と動作を調査するために超音波を使用する非侵襲診断法
- 脳の解剖学を研究するのに超音波を使用する非侵襲性の診断法
- 眼球の長さを測定するための、超音波検査の使用
- 目の後ろ側の構造を見るための超音波検査法の使用
- 超音波寸法測定
- 心臓の超音波寸法測定の配置
超音波と同じ種類の言葉
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