可聴域
可聴域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 14:22 UTC 版)
個人差はあるがヒトでは通常、下は20Hz程度から、上14,000Hzから20,000Hz程度までの鼓膜振動を音として感じることができ、この周波数帯域を可聴域(en:Hearing range)という。可聴域を超えた周波数の音は超音波という。ただし大半の人間は15,000Hzが上限とされる。 日常会話では540Hzから4000Hzの帯域が使われるため、日本の健康診断で行なわれる簡易的な聴力検査では1,000Hzと4,000Hzのサイン波を利用している。騒音性難聴の危険がある場所で働く者向けの精密検査においては250Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hz、8000Hzが使われている。 20,000Hzより高い周波数は内耳で遮断されているが、可聴域の範囲にある音と同時に聴くと脳が反応することが分かっている。可聴域を下回る、あるいは可聴域下限付近の低周波音は、騒音被害(低周波騒音)を引き起こすものとして注目されている(低周波音参照)。
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