測深儀とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 測深儀の意味・解説 

そくしん‐ぎ【測深儀】

読み方:そくしんぎ

音響測深儀


測深儀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 06:14 UTC 版)

測深儀(そくしんぎ)は、水深測量のための装置。

概要

音響測深の模式図。船底から海底に向けて音波を送信して海底で反射して戻ってくるまでの時間から水深を算出する
海底の地形を調査する様子

船舶の航行や停泊には、水深の確認は不可欠であり、古くからその測定が試みられてきた。古典的な手法としては、ロープの先にをつけた道具(手用測鉛、hand lead)を船から垂らして海底までの距離を測定する方法が採られてきたが、20世紀後半からは超音波を利用した音響測深機による測定が一般的となった。これは魚群探知機と作動原理が同じなので兼用になっている場合も多い。また近年では、複数のビームで同時に走査することで、海底地形を即座に等深線図として作図できるようにしたマルチビーム音響測深機(MBES)が主流となっている[1]

近年では水中レーザーを使用する機種もある[2]航空機に装置を搭載してのレーザー測深は既に広く実施されており、現行機種では浅い海域にしか適用できないという制約はあるが、逆に測量船が進入できない極浅海域でも測量可能であり、また高速の航空機を使用するので作業効率も向上するというメリットもある[1]

脚注

  1. ^ a b 第5回 水深の測り方 と 瀬戸内海の水深” (PDF). 六管豆知識. 海上保安庁第六管区海上保安本部. 2012年3月3日閲覧。
  2. ^ 重松文治,守屋典昭. "水中レーザー・GPS を用いた大水深測深システムの研究開発." 写真測量とリモートセンシング 36.5 (1997): 24-34.

文献

関連項目

外部リンク


「測深儀」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「測深儀」の関連用語

測深儀のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



測深儀のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの測深儀 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS