庄内空港
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/19 09:15 UTC 版)
| 庄内空港 Shonai Airport |
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| 2022年1月24日撮影 |
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| IATA: SYO - ICAO: RJSY | |||||||||
| 概要 | |||||||||
| 国・地域 | |
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| 所在地 | 山形県酒田市 | ||||||||
| 母都市 | 酒田市・鶴岡市 | ||||||||
| 種類 | 商業 | ||||||||
| 運営者 | 山形県[1] | ||||||||
| 運用時間 | 7:00 - 22:00[1] | ||||||||
| 開港 | 1991年10月1日[1][2] | ||||||||
| 標高 | 22[1] m (72 ft) | ||||||||
| 座標 | 北緯38度48分44秒 東経139度47分14秒 / 北緯38.81222度 東経139.78722度座標: 北緯38度48分44秒 東経139度47分14秒 / 北緯38.81222度 東経139.78722度 | ||||||||
| 公式サイト | 庄内空港 | ||||||||
| 地図 | |||||||||
庄内空港の位置
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| 滑走路 | |||||||||
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| 統計(2022年度) | |||||||||
| 旅客数 | 270,655人 | ||||||||
| 貨物取扱量 | 442t | ||||||||
| リスト | |||||||||
| 空港の一覧 | |||||||||
庄内空港(しょうないくうこう、英: Shonai Airport)は、山形県庄内地方の酒田市と鶴岡市にまたがり立地する地方管理空港である[3]。空港ターミナルビルは酒田市浜中に所在している[4]。愛称は「おいしい庄内空港」[1][5][6]。
概要
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成
1970年代前後から、全国的に高速交通時代を迎えたが、庄内地方はそれに取り残されたため、空港設置を望む声が上がった。そうした要望を踏まえ地元自治体で組織される庄内開発協議会は、1970年7月、庄内空港建設を提唱した。また県も庄内空港建設調査会を設置。同調査会は『山形県庄内空港整備計画』を策定し、庄内地域の経済発展と情報格差是正に庄内空港の必要性を強調するとともにジェット機空港の建設を提言した[7]。これを受け県は、庄内空港建設を県の重要開発事業として定め、国への働きかけを開始した。しかし、整備計画で建設予定地として提示された三川町において「庄内の美田をつぶすな」との声が起こり、建設推進の動きは止まってしまった[7][8]。
その後、全国的に高速交通網の構築が進展する中、庄内地方は大都市(東京・大阪・仙台)到達まで陸路では半日を要する「陸の孤島」状態が依然として解消されないことに焦燥を募らせた庄内14市町村(当時)の議会が1980年7月、『庄内空港建設促進に関する決議』を可決、さらに翌年1月には、地元の各団体の代表者が結集し、庄内空港建設促進期成同盟会(会長前田巌)が結成され[9]、前田の主導によって関係各方面への陳情や庄内全戸での100円募金と署名運動さらには啓蒙等が活発に繰り広げられた[10][11]。
1986年11月、庄内空港建設が組み込まれた『第五次空港整備5箇年計画』が閣議決定されたことによって庄内空港の開設は決定した。だが、空港建設地である酒田市浜中の地権者の同意を取り付ける段階で「庄内空港を考える会」という建設反対グループが組織されたほか、反対グループを支援する「浜中の地権者を守る会」まで生まれ、さらには共有地権者まで現れる事態となった。反対理由は「行政不信」や「防風防砂対策への不信」などを主としたが[12]、県による懸命な説得と設計の一部変更、砂丘農家に対する配慮の約束が交わされ、1988年6月、反対者と知事らとの間で協定書が締結され建設反対運動は解決をみた[13]。また最大の反対理由として挙げられていた防風防砂対策への不信の解消策の一つとして、黒松など5万本を植栽した庄内空港緩衝緑地整備事業が実施されることになった[12][14][15]。
1988年6月に空港本体の起工式が挙行され、工事は順調に進み、竣工の予定半年前に完成した。このため開港日も半年ほど早まり、第47回国民体育大会(べにばな国体)の前年である1991年10月1日に開港した[1][2][13]。また、空港の開港は、複数の工業団地を造成し、団地に進出した企業の需要を見込んだ上での開港でもあった[1]。庄内地方と隣接する秋田県にかほ市は、秋田空港より近くまた無料の駐車場があるため、利用圏内になっている[要出典] 。
ローカル線扱いの東京線は、庄内地方から東京へ短時間で直行できる唯一の高速交通手段で、陸路よりも有利なため、搭乗率は高く収益性が良い。そのためそれまで1日3便であった運航が、2006年のナイトステイの実現により1日4便に拡大されることになった[16]。全日本空輸(ANA)グループの独占路線のため競争が働かない関係から「特割」などの事前購入割引運賃の割引率は低く設定されている。主な利用客は、地元関係者や帰省者に加えて、誘致した企業のビジネス(出張)関係である。年間利用客数は、国内356,529人、国際580人(2013年度)[17]。搭乗率低迷により、2007年度限りで新千歳便が、2008年度限りで伊丹便が廃止となった[18]。2019年8月1日には格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが成田線(1往復)を開設したが[19][20]、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に伴う需要低迷により、わずか1年半後の2021年3月に路線廃止となった[1][21][22]。
空港近隣には、長野県諏訪市に本社を置くセイコーエプソンの子会社である東北エプソンがあることから、松本空港を結ぶ社用機による社員専用便を定期運航している[23]。
2012年、「まめうさ」が空港ビルのマスコットキャラクターとしてデビュー[24]。また、2022年には開港30周年を記念して、まめうさの友達の犬型ロボット「まめた」が新たに加わった[24]。「まめた」はソニー製のaiboで雄の設定、名前はだだちゃ豆が好物であることが由来となっている[24]。なお、まめうさと同じ年に登場している「だだちゃさん」(だだちゃ豆が由来)もキャラクターとして活動している[24]。
沿革
- 1991年(平成3年)10月1日 - 供用開始(当初の運用時間は8:00 - 19:30)[1][2][25]。全日本空輸がエアバスA320で東京国際空港線[26]、ボーイング737-500で大阪国際空港線開設[26]。
- 1995年(平成7年)6月1日 - 新千歳空港線(6月 - 10月)が開設[26]。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)4月1日 - 植物検疫指定港になる[27]。
- 1998年(平成10年)
- 2000年(平成12年)
- 2003年(平成15年)11月 - 関西国際空港線廃止[26]。
- 2004年(平成16年)4月1日 - フェアリンク(現在のアイベックスエアラインズ)がボンバルディアCRJ-100・200で大阪国際空港(伊丹)線を開設[26][28]。
- 2005年(平成17年)6月11日 - 搭乗者数500万人突破[27]。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 運用時間を7:00 - 22:00に変更[27]。機材の夜間駐機(ナイトステイ)を開始[27]。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)3月13日 - 昨年12月21日から屋上に設置されていたドップラーレーダーが、冬期間の観測を終えたため撤去されたが、10月下旬に再び設置され翌年3月まで観測された。期間中、竜巻と見られる現象を何度か観測した[要出典] 。
- 2009年(平成21年)3月31日 - 大阪国際空港線廃止[26]。
- 2012年(平成24年)12月8日 - 全日空機が、着陸後にオーバーランして滑走路先の芝生で停止。人的被害はなし[29][30][31]。
- 2014年(平成26年)5月29日 - 愛称として「おいしい庄内空港」を制定[27][32]
- 2015年(平成27年)
- 2019年(令和元年)8月1日 - ジェットスター・ジャパンの成田線が開設[19][20]。
- 2020年(令和2年)10月25日 - ジェットスター・ジャパンの成田線が運休[21][33]。
- 2021年(令和3年)
- 2023年(令和5年)6月30日 - 第17回ANAクオリティアワード最優秀賞受賞[36]。
施設
空港ターミナルビルは庄内空港ビル株式会社が運営しており、3階建で屋上に展望デッキが設置されている[1]。また、ビルの屋根は庄内地方が産地となっている庄内米をモチーフとしており、屋内は吹き抜け構造となっている[1]。各テナントの詳細は、公式サイトの施設案内を参照。
- 1階
- 2階
- 出発ロビー
- 搭乗待合室 - ボーディングブリッジが2基設置されている。
- ANAFESTA 庄内空港ロビー店(7:45 - 17:40)
- 清川屋 庄内空港店(7:45 - 17:40)
- 3階
利用状況
就航路線
国内線
廃止された路線
交通
運行本数・運賃・経路・所要時間等の詳細は、該当項目や公式サイトを参照。
リムジンバス
その他
脚注
注釈
出典
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 月刊エアライン 2022, p. 35.
- 1 2 3 “庄内空港が開港30周年 放水アーチで祝う”. 朝日新聞デジタル. 2021年10月2日. 2021年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年7月10日閲覧.
- ↑ “庄内空港 | 国土交通省東京航空局”. www.cab.mlit.go.jp. 2022年10月17日閲覧。
- ↑ 庄内空港ビルについて(2020年1月12日閲覧)
- ↑ 風来堂 2020, p. 177.
- ↑ “「縁結び空港」「砂丘コナン空港」「おいしい空港」… 空港の妙な愛称が次々に生まれる理由”. 乗りものニュース (2018年10月20日). 2022年7月10日閲覧。
- 1 2 『山形県史 第7巻 (現代編 下)』p.679
- ↑ 『山形県地域開発史』p.592
- ↑ “酒田商工会議所100年の軌跡-発展期”. www.sakata-cci.or.jp. 2022年10月17日閲覧。
- ↑ 『山形県地域開発史』p.593
- ↑ “酒田商工会議所100年の軌跡-発展期”. www.sakata-cci.or.jp. 2022年10月17日閲覧。
- 1 2 『山形県地域開発史』p.594
- 1 2 『山形県史 第7巻 (現代編 下)』p.681
- ↑ 『山形県地域開発史』p.597
- ↑ 空港概要 2021, p. 26-27.
- ↑ 空港概要 2021, p. 1.
- ↑ 『管内空港の利用状況概況集計表(平成25年度速報値)』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東京航空局。
- ↑ “アイベックス来年3月末 庄内-伊丹線廃止へ”. 荘内日報. 2008年10月1日. 2022年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年7月10日閲覧.
- 1 2 “ジェットスター、成田~庄内線を開設 片道4490円から 就航記念セールで「174円」も”. 乗りものニュース (2019年4月17日). 2022年7月10日閲覧。
- 1 2 “ジェットスター・ジャパン、東北初就航 庄内へ1日1往復、片岡社長「空の旅変わる」”. Aviation Wire (2019年8月1日). 2022年7月10日閲覧。
- 1 2 3 “ジェットスター、事実上の撤退へ…国内6路線運休・拠点も閉鎖”. 読売新聞オンライン. 2020年10月8日. 2020年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年7月10日閲覧.
- 1 2 3 “ジェットスター 国内6路線の廃止届け出 コロナで需要落ち込み”. NHK NEWS WEB (2021年1月21日). 2022年7月10日閲覧。
- ↑ 採用情報 会社生活・環境 - 東北エプソン
- 1 2 3 4 “「まめた」だよ、PR任せて 庄内空港に犬型ロボット登場”. 山形新聞. 2022年2月4日. 2022年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2022年7月10日閲覧.
- ↑ 空港概要 2021, p. 2.
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 空港概要 2021, p. 8.
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 空港概要 2021, p. 3.
- 1 2 会社沿革 - アイベックスエアラインズ
- ↑ “全日空機がオーバーラン 庄内空港、国交省調査へ”. KyodoNews (2012年12月8日). 2022年7月10日閲覧。
- ↑ “重大インシデントに認定 全日空機のオーバーラン”. 日本経済新聞. 2012年12月9日. 2022年7月10日閲覧.
- ↑ “航空重大インシデント報告書 全日本空輸株式会社所属 ボーイング式737-800型 JA57AN オーバーラン” (PDF). 運輸安全委員会 (2014年9月25日). 2022年7月10日閲覧。
- ↑ “空港の愛称について”. 山形県みらい企画創造部総合交通政策課 (2019年1月8日). 2022年7月10日閲覧。
- ↑ “ジェットスター、庄内―成田路線を冬期運休”. 日本経済新聞. 2020年10月9日. 2022年7月10日閲覧.
- ↑ 国土交通省航空局交通管制部運用課. “運航拠点・対空集約実施計画(案)”. 日本航空機操縦士協会. 2022年1月16日閲覧。
- ↑ 国土交通省航空局交通管制部運用課. “運航拠点・対空集約実施計画 FAQ”. 日本航空機操縦士協会. 2022年1月16日閲覧。
- ↑ “最優秀空港は庄内空港に! 空港品質を競う「第17回ANAクオリティアワード」が3年ぶりに開催!”. ANA. 2023年7月11日. 2024年2月11日閲覧.
- ↑ 酒田警察署 交番・駐在所一覧 - 山形県警察
- ↑ 風来堂 2020, p. 178-179.
- ↑ 空港概要 2021, p. 5.
参考文献
- 山形県地域開発史作成事務局編『山形県地域開発史』山形県職員研修所、1993年。
- 山形県編 『山形県史 第7巻 (現代編 下)』山形県、2004年。
- 『2021年 庄内空港概要』山形県庄内空港事務所、2021年。
- 風来堂『四大空港&ローカル空港の謎』イースト・プレス、2020年11月20日。 ISBN 978-4-7816-8068-2。
- 「特集 ニッポンの空港」『月刊エアライン』2022年5月号、イカロス出版、2022年5月1日、8-89頁。
関連項目
外部リンク
- 庄内空港ビル株式会社
- 庄内空港事務所 - 山形県県土整備部
- 庄内空港 - 国土交通省東京航空局
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