伊江島空港とは? わかりやすく解説

いえじま‐くうこう〔‐クウカウ〕【伊江島空港】

読み方:いえじまくうこう

沖縄県国頭(くにがみ)郡伊江村にある空港地方管理空港の一。昭和50年1975開港伊江島のほぼ中央位置する


伊江島空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 16:10 UTC 版)

伊江島空港
Iejima Airport
伊江島空港ターミナル(2019年)
IATA: IEJ - ICAO: RORE
概要
国・地域 日本
所在地 沖縄県国頭郡伊江村字東江上3992-2
種類 商業
運営者 沖縄県
運用時間 12:15 - 16:45(土曜日)
9:15 - 16:45(日曜日)[注釈 1]
拠点航空会社 MESHサポート
標高 72.5 m (237.9 ft)
座標 北緯26度43分21秒 東経127度47分13秒 / 北緯26.72250度 東経127.78694度 / 26.72250; 127.78694座標: 北緯26度43分21秒 東経127度47分13秒 / 北緯26.72250度 東経127.78694度 / 26.72250; 127.78694
地図
IEJ
IEJ
IEJ
伊江島空港の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
04/22 NO 1,500×45 舗装
統計(2020年)
旅客数 410人
貨物取扱量 0トン
発着回数 212回(着陸回数)[3]
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空港の一覧
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伊江島空港(いえじまくうこう、: Iejima Airport)は、沖縄県国頭郡伊江村伊江島)にある地方管理空港である[4]米軍訓練空域内にあるため運用等の制限や利用客が少なくなったことから、1977年昭和52年2月以降、定期便は就航していない[5]

概要

1975年昭和50年)7月に開催された沖縄国際海洋博覧会の関連事業として開港している[注釈 2]。伊江島の中心部あたりに設置されているが、元々は戦前、日本陸軍によって作られた「伊江島東飛行場」がベースとなっており、第二次世界大戦後の連合国軍アメリカ軍)の施設占領と返還を経て、再整備の上で新たにターミナルが建設された。

現在も自家用小型飛行機の訓練受け入れや、救急患者を移送する必要性から職員を配置し稼動している。島の西側にはアメリカ軍の演習場となっている伊江島補助飛行場があり、その滑走路は平行して設置されている。空域もアメリカ軍空域内のために運用の制限がある[7]

現在はエクセル航空によるチャーター便の運航がある。[要出典]

かつての就航路線

2008年(平成20年)10月までエアードルフィンによるチャーター便が那覇空港との間に運航されていた[要出典]が、同社の事業休止により、現在に至るまで定期便は再開されていない。

沿革

  • 1973年(昭和48年)11月17日 - 設置者を沖縄県とし伊江島空港建設許可
  • 1974年2月8日 - 第三種空港に政令指定
  • 1975年7月20日 - 供用開始(滑走路1,500m)[8]
    • 同海洋博覧会期間中は南西航空と全日空のYS-11型機が就航。翌年7月24日からは、これまでのYS-11型機に代えて南西航空のDHC-6型機が運航を開始した[9]
  • 1977年2月5日 - 定期便運航休止
  • 2008年(平成20年)6月18日 - 政令指定に伴い、地方管理空港となる
  • 2018年6月16日 - 台風6号の接近に伴う突風で格納庫の屋根が飛んだり、ターミナルの駐機場側の窓ガラスが割れるなどの被害が生じた[10]
  • 2022年(令和4年)3月12日 - 小型機がタッチアンドゴーの訓練中、空港南側のフェンスを突き破り、敷地内の草地に墜落、炎上。乗員2人が死亡した[11][12]
伊江島空港の空中写真(2018年)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
伊江島空港付近の空中写真。右側の滑走路が伊江島空港。真ん中の滑走路は伊江島補助飛行場。左側の滑走路は米軍施設である。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。1977年撮影の5枚を合成作成。

施設

  • 建物は平屋建て。職員が常駐している。

注釈

  1. ^ 共に民間航空区分の場合。なお飛行場管制(TOWER)の周波数は200MHz帯のみ[1]進入管制(APP)は那覇空港[2]と共用。
  2. ^ 1975年、当時の皇太子同妃の訪沖および沖縄国際海洋博覧会開会式の出席に反対する過激派グループが那覇空港で騒動を起こす可能性が指摘されたこと(ひめゆりの塔事件が現に発生)、当空港が同博覧会の開催地に近く、利便性および開会式出席の支障になる可能性が低いこと、那覇空港の混乱を想定し、予備空港とするため開港計画が進捗した。なお、同博覧会閉会式前の翌年1月17日に皇太子・同妃が当空港を利用し伊江島を訪問している[6]

出典

  1. ^ 伊江島空港 (RORE/RODE/IEJ) 航空無線HANDBOOK
  2. ^ 那覇空港 (ROAH/OKA) 航空無線HANDBOOK
  3. ^ 空港管理状況”. 国土交通省. 2022年3月5日閲覧。
  4. ^ 伊江島空港(沖縄県の空港:沖縄県土木建築部空港課)
  5. ^ 伊江島空港”. www.pref.okinawa.jp. 2022年10月12日閲覧。
  6. ^ 奥野 修司 (2019-03). 天皇の憂鬱. 新潮新書 
  7. ^ 伊江島空港”. www.pref.okinawa.jp. 2022年10月12日閲覧。
  8. ^ 伊江島空港”. www.pref.okinawa.jp. 2022年10月12日閲覧。
  9. ^ 伊江島空港”. www.pref.okinawa.jp. 2022年10月12日閲覧。
  10. ^ 伊江突風、最強級の竜巻 沖縄気象台 風速70メートルと推定”. 琉球新報デジタル. 2022年1月5日閲覧。
  11. ^ 突然流れてきた煙、黒焦げの墜落機…患者搬送NPOに衝撃「島の医療支えていたのに」”. 読売新聞 (2022年3月13日). 2022年3月13日閲覧。
  12. ^ “沖縄小型機墜落 運航は医療関係のNPO法人”. 産経新聞. (2021年3月12日). https://www.sankei.com/article/20220312-QBT6VGRYRZOJXDSVHOUHN5VPOY/ 2022年3月13日閲覧。 

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