syn-プロパンチアール-S-オキシド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 23:59 UTC 版)
syn-プロパンチアール-S-オキシド | |
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1-スルフィニルプロパン |
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別称
チオプロパナール S-オキシド
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 32157-29-2 |
PubChem | 441491 |
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特性 | |
化学式 | C3H6OS |
モル質量 | 90.14 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
syn-プロパンチアール-S-オキシド(syn-propanethial S-oxide)は、タマネギを切ったとき、涙の原因となる揮発性のガス(催涙ガス)である。
タマネギをスライスして細胞を破壊すると、アリナーゼと呼ばれる酵素によってスルホキシドアミノ酸が分解され、スルフェン酸が生成する。生じた1-プロペンスルフェン酸は、催涙因子合成酵素 (lachrymatory factor synthase; LFS) により即座にsyn-プロパンチアール-S-オキシドに変換される[1][2]。
スルフェン酸は自発的にsyn-プロパンチアール-S-オキシドになるとされていたが、異説もある。
脚注
- ^ Eric Block (2009). “Chapter 4. Chemistry in a sallad bowl: Allium chemistry and biochemistry”. Garlic and Other Alliums: The Lore and the Science. Cambridge: Royal Society of Chemistry. ISBN 978-0854041909 Google ブックス
- ^ タマネギ催涙分子生成の複雑なプロセスを解明:食成分変化の解読へ福音
関連項目
syn-プロパンチアール-S-オキシドと同じ種類の言葉
有機硫黄化合物に関連する言葉 | フッ化フェニルメチルスルホニル プロパルギット Syn-プロパンチアール-S-オキシド プロベナゾール ブロモチモールブルー |
固有名詞の分類
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