CGワークステーションに始まるマルチメディアの爆発的普及とは? わかりやすく解説

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CGワークステーションに始まるマルチメディアの爆発的普及

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 09:47 UTC 版)

マルチメディア」の記事における「CGワークステーションに始まるマルチメディアの爆発的普及」の解説

前史の節にもある通り1980年代前半までにもマルチメディア実現したコンピュータXeroxワークステーション中心としていくつ発売されていたが、当時技術水準ではコストが高過ぎたため全く普及しなかった。 1980年代後半以降インターネット実現するための情報スーパーハイウェイGUI基本とするオペレーティングシステムパーソナルコンピュータにより、様々なメディアから発信されてくる情報データ対し情報消費者であったユーザを、「情報発信者」にもすることのできる技術可能になった。「情報収集」と「情報処理」が双方向対話型Interactive)の「情報伝達方式」と一体となった技術」がマルチメディア呼ばれたその後マルチメディア活用した新たなビジネスモデル構築ベンチャービジネス活性化し、それら企業投資するというITバブル時代到来することになる。 1980年代ビデオテックス呼ばれる文書画像ネットワークダウンロードして表示できる情報閲覧システム商業展開された。フランス政府無料端末配布して普及させたミニテル以外は、コンテンツ不足から広く普及しなかったが、システム性能低く表示質素な事以外は現代World Wide Web行える事の殆どが実現されていた。ビデオテックス時代にはまだマルチメディアという言葉一般的ではなかった。 1980年代後半にはGUI搭載したAmiga安価な値段発売され一部話題となっていたものの、それ以外見れば色数少なホビーパソコンモノクロMacintoshUNIXワークステーションしか存在しなかった。従って、1980年代後半までのマルチメディア環境事務的な文書作成使われることがほとんどであったその後1990年代シリコングラフィックス製品初めとしたCGワークステーション普及し始め、それらのCGワークステーション映画ゲームなど制作されるうになるとともにPCゲーム機画面出力リッチになって、マルチメディアブームが発生一般人巻き込んでCD-ROMなどの大容量パッケージメディア大きく注目された。家庭用ゲーム機にも続々CD-ROMドライブ搭載され文字音声画像動画組み合わせた大作ゲーム出たことで、マルチメディア家庭用ゲーム分野一般化した。特に、MYSTDの食卓ファイナルファンタジーVIIなどが美麗映像表現注目集めた2000年以降にはインターネット広く普及してオンラインゲームWebサイトという形で一般化した2000年代の日本ではiモード呼ばれるWeb簡易版のようなサービス普及した工場医療現場などでも動画やセンサーデータなどの複数情報統合して閲覧できるシステム普及し状況把握容易になった。 2010年代入ってVRAIIoTなどが流行しゲーム興行デジタルサイネージメディアアートなどという形で実空間巻き込みながら進化続けている。2010年代後半にはSNSにおけるマルチメディア活用した情報共有が当たり前となり、スマートフォンコンテンツ作成共有が行えるようになったことで産業政治戦争などの人類諸活動あり方大きく変えていった。20世紀末より、情報利活用はますます重要なテーマになってきており、マルチメディアは常に研究・開発対象であり続けている。 最近は特にコンピュータとインターネット中心とし、文字映像動画音声など従来別個のものとして扱われてきた様々なメディアを、デジタルデータ化することで同一レベルで処理、既成概念とは異な方法消費者提供したり、加工して発信したりすることが可能になった。メディア理に専用ソフトウェアが必要であり、一般にメディアプレーヤー呼ばれるまた、文字だけでなく画像動画音声再生対応したコンピュータシステムマルチメディアと言うことがある。 転じて今までコンピュータで扱うのが難しかった映像メディア音声メディアなどを(単一メディアとして扱っていても)マルチメディアと呼ぶこともある。 CG-ARTS協会1996年から実施している「マルチメディア検定」では多様なコンテンツ作成できる能力多様なメディア使いこなすことができる能力評価重点置かれている。 かつて「ネオダマ」(ネットワークオープンシステムダウンサイジングマルチメディア)という言葉が、コンピュータビジネスの世界で成功キーワードとされたことがあった。 ゲームビジネスにおいては極端にゲーム性の低い作品(本のようにページをめくるだけ、簡単な分岐程度選択肢など)に「マルチメディア作品」と付けられることが多かったことから、ゲーム業界においては蔑称として用いられることもある。 出版業界主としてクロスメディアメディアミックスのことをマルチメディアと呼ぶことがある例えば、漫画小説など出版物原作積極的にアニメ化ゲーム化ドラマCD化していくことを「マルチメディア展開」や「多メディア展開」と呼ぶなど。これらは、他メディア移植する際に原作データそのまま使うことが不適切場合が多いため一般的な意味でのワンソース・マルチユースとは異なるが、「原作となる著作ソースとした二次著作多数用いる」という意味でワンソース・マルチユースであると解釈される場合がある。

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