AFW誕生の経緯とは? わかりやすく解説

AFW誕生の経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 07:32 UTC 版)

RING of RED」の記事における「AFW誕生の経緯」の解説

第二次世界大戦において戦場様相一変した従来塹壕頼みとした防御的なものから、機動力生かした攻撃的なものへと戦いスタイル一変させた。そのような状況の中、従来戦車超える機動力地形踏破性を有する兵器として登場したのが歩行戦車AFWArmored Fighting Walker)である。 最初にこのAFW開発行ったのは第二次世界大戦期ドイツである。時の国家元首ヒトラー総統より下された多脚兵器開発指令の元、ポルシェ社とヘンシェル社が共同開発した多脚兵器「PzKgllアーマイゼ」、ドイツ語意味する名を付けられたこの新兵器当初実験兵器1つとしてしか見なされていなかったが、独ソ戦開戦後ソビエト軍投入したソビエト戦車高性能ショック受けたドイツ軍上層部の命により急ピッチで開発進められ1942年8月最初試作機完成するその後量産され機体は翌1943年7月にチタデレ作戦山場たるクルスク北翼の戦い投入される丘陵地帯において攻撃能力戦車上の機動性発揮される期待されたが、実際にはアーマイゼ88mm砲型、20mm機関砲型2機種とも初期不良悩まされ結局は撤退時に追撃してくるソビエト軍戦車隊に対して固定砲台として使い捨てにされた。その後数々問題点解決されたものの、戦況の悪化により生産数落ち込み東西からドイツ向けて迫る連合国軍の前では活躍の場無かった一方アメリカでは核戦争下において有効な陸戦兵器開発が、原爆開発計画マンハッタン計画」の一部として行われ、その過程で「放射線から乗員を守る密閉型戦闘室を備えなおかつ核爆発影響荒れた地面走破可能な歩行兵器」という案が固まり、これがアメリカにおけるAFW開発の始まりとなったその後1944年6月ノルマンディー上陸作戦にてアメリカ軍ドイツ軍多脚兵器鹵獲8月にはAFW前身である市街地戦用対歩兵掃射兵器として開発され歩行兵器Wm-1」が、ドイツ軍相手活躍するその後密閉型戦闘室が放射能遮断に対して不完全なことが証明されるも、開発に関わっていたGMI社は「圧倒的火力有する大型AFWによって戦場制圧する」という新コンセプト打ち出しアメリカ軍支持得たばかりかアメリカにおけるAFW開発の方向性をも定めたソビエトでは、スターリングラードより始まった本格的な反攻作戦の中で、ドイツ軍AFW幾度となく交戦する中、次第AFW着目してゆく。そして、1945年2月ドイツ国境のオーデル川まで進軍していたソビエト軍は、東プロシア兵器工場接収。その中には多脚兵器プラントもあり、これによってソビエトでのAFW開発が始まる。その後ドイツ多脚兵器拡大コピーである「Ire-3」が完成し同年9月北海道上陸作戦投入された。 日本におけるAFW開発は、1944年7月ドイツからUボートにて設計図とネーベルン社技術者到着したことをきっかけに、これに光工機技術者加えてスタートする。この当時戦局の悪化物資欠乏し基本部品の質は低下していたが、軍部全面的協力技術者達の不眠不休努力実り1945年4月にはドイツAFW縮小コピーである「五式甲脚装甲車」の生産・配備進められた。そして、この五式甲脚装甲車同年9月北海道へ上陸したソビエト軍のIre-3と史上初のAFW同士戦闘を展開。ソビエト軍多大な出血を強いるも結局は物量に勝るソビエト軍制されるまた、同年11月アメリカ軍による九州上陸作戦オリンピック作戦)でもアメリカ軍相手砲火を交えた。 平野の多いヨーロッパではあまり活躍の場無かったAFWは、山地多く国土面積の狭い日本では極めて適した兵器であり、この日本における連合国軍相手にしての活躍ぶりがAFW対す評価好転させることになる。その後1950年6月勃発した日本戦争」ではAFW南北日本両軍主力兵器として使用。その有効性証明され結果AFW陸戦基幹兵器として認められた。

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