開発の始まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:46 UTC 版)
2004年5月以前の米国上院通商・科学・交通委員会(英語版)での席上で、イーロン・マスクはこのような証言をした。 "Long term plans call for development of a heavy lift product and even a super-heavy, if there is customer demand. [...] Ultimately, I believe $500 per pound [of payload delivered to orbit] or less is very achievable." 「HLVの開発を(もしかしたら超大型打ち上げ機の開発さえも)必要とする長期間にわたる計画が、顧客の必要に応じて可能です。…最終的に、私は(軌道まで運搬するペイロードの価格重量比の目安として)1ポンド当たり500ドル以下にする事はは充分に実現可能と考えています。」 この、1ポンド当たり500米ドルで軌道に打ち上げるという目標価格は、隣接する一番近い位置に居る競争相手であるゼニットローンチ・ヴィークルが、いまのところ達成できそうなコストのおよそ半分の金額である。 2011年4月5日、ワシントンDCにあるナショナル・プレス・クラブの記者会見の場で、イーロン・マスクはこのように明言した。 “Falcon Heavy will carry more payload to orbit or escape velocity than any vehicle in history, apart from the Saturn V moon rocket, which was decommissioned after the Apollo program. This opens a new world of capability for both government and commercial space missions.” 「ファルコンヘビーは宇宙開発の歴史にある数々のロケットより重量のあるペイロードを打ち上げるでしょう。地球周回軌道に載せる場合や地球離脱速度のこともあるでしょう。アポロ計画の終了後に退役させられたサターンV型月ロケットは別としてですが。このロケットで、政府/民間用の両ミッションにおいて運用可能性における新しい世界が拡がるはずです。」 このようにも発言している。 "Falcon Heavy will arrive at our Vandenberg, California, launch complex by the end of next year, with liftoff to follow soon thereafter. First launch from our Cape Canaveral launch complex is planned for late 2013 or 2014.” 「ファルコンヘビーは、カリフォルニア州ヴァンデンバーグにある私たちの発射施設にやってくるでしょう。それも来年です。打ち上げの瞬間とその後直ぐに始まる追跡管制も当地でします。ケープカナベラルの発射施設からの初打ち上げは2013年末頃から2014年にかかる時期になるでしょうね。」
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