初打ち上げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:46 UTC 版)
詳細は「ファルコンヘビー試験飛行(英語版)」を参照 2018年1月24日にスペースXはファルコンヘビーの最初の地上燃焼試験をLC-39Aで実施した。1月29日、初の打ち上げを2月6日に行うことが発表され、現地時間の2月6日15時45分 (EST) に打ち上げられ、成功した。 この初打ち上げでは、ダミーのペイロードとしてイーロン・マスク氏が所有するテスラ・ロードスターが搭載された(スペースXのCEOのイーロン・マスクは、テスラのCEOでもある)。ロードスターの運転席には「Starman」と名付けられたスペースXが開発中の宇宙服が載せられた。マスク氏は打ち上げ前に「成功する確率は良くて3分の2、あるいは半分ほどかも」といった弱気なコメントを出していたが、打ち上げられた機体は順調な飛行を続け、ロードスターを火星軌道を遥かに超え、小惑星帯まで達する太陽周回軌道に投入した。 また、この打ち上げでは1段目の回収も試みられた。打ち上げから2分30秒後に分離された2機のサイドブースターは、発射場付近の着陸場に向けて飛行。2機同時の着陸に成功した。一方センターコアについては、大西洋上のドローンシップへの着艦が試みられたものの、目標地点に到達せず海上に墜落した。エンジンの点火剤を使い切ってしまったことが原因とみられている。 打ち上げならびに着陸、さらに宇宙空間を飛行するロードスターの様子は全てYouTubeを通じて全世界に生中継された。視聴者数は最大230万人にも達し、YouTube史上歴代2位を記録した。
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