アンガラとしての初打ち上げ
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「アンガラ・ロケット」の記事における「アンガラとしての初打ち上げ」の解説
2014年6月4日、ロシア連邦宇宙局は、6月25日にアンガラ1.2の1号機をプレセツク宇宙基地から打ち上げることを発表した。1号機は特別に「初打ち上げ」を意味する первый пуск の頭文字を取って「アンガラ1.2PP」と名付けられている。この打ち上げでは人工衛星は搭載されず、弾道飛行が予定されている。6月25日の打上げは説明なく27日に延期、27日もまた延期となった。28日には再々度延期され、一旦発射台から組立棟に戻された。延期の理由は1段目の酸化剤タンクのドレンバルブが凍結し、閉じなかったことであり、7月9日打ち上げ予定と報じられた。 2014年7月9日16時 (モスクワ時間) 、アンガラ1.2PPは初の打上げに成功した。プレセツク宇宙基地から打ち上げられ、22分間の弾道飛行の後に5,700km離れたカムチャツカ半島のクラ射撃場に着弾したと発表された。 2014年12月23日5時57分 (UT)、アンガラA5の1号機、アンガラA5-1LMがプレセツク宇宙基地から打ち上げられた。1LMは「1番目の打ち上げ機」を意味するロシア語の頭文字に由来する。アンガラA5は、4基のURM-1を第1段、中央部の1基のURM-1を第2段、その上のURM-2を第3段とする構成で、今回は第3段の上段に2tのダミー衛星を積んだブリーズMが搭載されて打ち上げられた。打上げから12分後にブリーズMが切り離され、約9時間後には静止衛星軌道に到達した。
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