アンガラ川
アンガラ川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:34 UTC 版)
詳細は「アンガラ川」を参照 アンガラ川(Ангара́、Angara)はバイカル湖から流れ出す長さ1,840キロメートルの川で、この地方の中心都市であるイルクーツクを経て、エニセイ川にはストレルカ(Strelka、北緯58度10分、東経92度99分)で合流する。アンガラ川には四か所のダムがあり、この地方の産業のために電力を供給している。イルクーツクにある44メートルのダムには出力650MWの発電所がある。500キロメートル下流のブラーツクには1960年代に124mのブラーツクダムが完成し、出力4500MWの発電所が造られ、ダム湖はその形状から「龍の湖」と呼ばれている。東サヤン山脈の北麓に発する支流のオカ川とイヤ川が「龍」の両あごを形成し、アンガラ川が400キロメートルにおよぶ長い尾を形成する。250キロメートル下流のウスチ=イリムスクには同じくらいの大きさの新しいダムがあり(ここで合流する支流のイリム川にも大きなダムがある)、さらに400キロメートル下流のボグチャニにもダムがある。さらに新しいダムを造る計画もあるが、環境への影響の大きさから反対の声があり建設予算がついていない。 拡大し続ける東シベリアの石油産業の中心地でユコスの大精油所の所在地、アンガルスクは、イルクーツクの50キロメートル下流に位置する。大きなパイプラインが西へ伸び、さらに日本海岸のナホトカへ日本向けの石油を輸送するパイプラインも建設されようとしている。東シベリアの埋蔵資源の限度はまだ明らかではなく、イルクーツクの北200キロメートルのコヴィクチンスコエ(コビクタ、Kovyktinskoye)、およびイルクーツクの北500キロメートルの中央シベリア高原にあるヴェルフネチョンスコエ(ベルフネチ、Verkhnechonskoye)など大きなガス田や油田が開発途上にあり、東アジアへの輸出が期待されている。
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