ロバート・ワトソン=ワットとは? わかりやすく解説

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ロバート・ワトソン=ワット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 01:56 UTC 版)

Robert Watson-Watt

ロバート・ワトソン=ワットSir Robert Alexander Watson-Watt1892年4月13日 - 1973年12月5日)は、イギリス無線通信レーダーの研究家で、連合国側の防空レーダー発明者である。

生涯

スコットランドアンガスに生まれた。ジェームズ・ワットの子孫であると本人は主張(en:Robert Watson-Watt#Early years)。当時セント・アンドルーズ大学の一部だったダンデー大学で工学を学び、ウィリアム・ペディーの助手になり、無線通信の研究を行った。1915年国の気象観測の機関に入り、雷雲の観測に無線通信の技術を応用する研究を行った。落雷で発生する電磁波を無線機で検出し、その方向を知るために指向性のアンテナと、蓄光性のオシロスコープを使うことにより、1923年には実用化された。その後国立物理研究所などで研究を続けた。

1934年ナチス・ドイツが電磁波を使った殺人光線を開発したという話から、その実現可能性を政府に訊かれたワトソン=ワットはこれを否定した。1935年、電磁波による航空機の探知システムを航空省に提案した。秘密の実験が2月から行われ、その可能性が認められたので、4月には特許が認められた。6月には27kmまで探知でき、その年の終わりには探知距離は100kmまで伸びた。1937年までには迎撃システムを作り上げた。1941年には王立協会フェローに選出、レーダー研究を始めたアメリカに渡った。レーダーの開発の功績により1942年ナイトとなり、50,000ポンドの報酬を与えられた。

1948年ヒューズ・メダル1957年エリオット・クレッソン・メダルを受賞した。

戦後はカナダやアメリカで暮らした後帰国し、インヴァネスで死去した。


ロバート・ワトソン=ワット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 01:30 UTC 版)

指向性エネルギー兵器」の記事における「ロバート・ワトソン=ワット」の解説

1935年イギリス空軍大臣無線研究局のロバート・ワトソン=ワットに「死の光線」が可能であるかどうか尋ねた。彼と同僚のアーノルド・ウィルキンスは速やかに結論下した。それは実行不可であったが、なりゆきから航空機探知のために無線を使うことを提案し、これはイギリスにおけるレーダー開発の始まりとなった。ロバート・ワトソン=ワットを参照

※この「ロバート・ワトソン=ワット」の解説は、「指向性エネルギー兵器」の解説の一部です。
「ロバート・ワトソン=ワット」を含む「指向性エネルギー兵器」の記事については、「指向性エネルギー兵器」の概要を参照ください。

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