21世紀の丹後地方の酒造会社
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「丹後杜氏」の記事における「21世紀の丹後地方の酒造会社」の解説
京丹後市 熊野酒造(久美浜町久美浜) – 前身は1918年(大正7年)創業の「亀屋」。1944年(昭和19年)に、熊野郡(久美浜町)にあった酒蔵の柿本(十楽)、稲葉(仲町)、西垣(仲町)、木下(甲山)、飯室(畑)の5軒が統合して熊野酒造として創業した。代表銘柄は「久美の浦」。 木下酒造(久美浜町甲山) – 1842年(天保13年)創業。南部杜氏系のイギリス人フィリップ・ハーパーが杜氏を務める。代表銘柄は「玉川」。 永雄酒造(丹後町中浜) - 1819年(文政2年)創業。代表銘柄は「旭桜」。2003年(平成15年)休造、2019年(平成31年)企業買収により兵庫県新温泉町へ移転し文太郎に社名変更。 吉岡酒造場(弥栄町溝谷) - 1789年(寛政元年)創業。仕込みの金剛童子山の伏流水の硬水を使用する。代表銘柄は「吉野山」。 竹野酒造(弥栄町溝谷) - 1947年(昭和22年)に、竹野郡にあった酒蔵の岡田(平)、畑中(中浜)、坂根(竹野)、行待(溝谷)の5軒が統合して創業した。代表銘柄は「弥栄鶴」。 峰山酒造 – 1943年(昭和18年)に、中郡にあった酒蔵の滝野(河辺)、矢谷(新町)、荻野(新山)、高田(泉)の4軒が統合して峰山町泉に創業し、2013年(平成25年)に廃業した。代表銘柄は「麗峰」であった。その後、2016年(平成28年)に竹野酒造ら5社の酒造会社の代表者個人が出資し、芋焼酎醸造を行う丹後蔵として再生した。代表銘柄は「いもたん」や、伏流水をひく金刀比羅神社の山に鎮座する狛猫にちなみ、猫をモチーフとしたラベルの「いもにゃん」。 白杉酒造(大宮町周枳) – 1777年(安永6年)創業。代表銘柄は「白木久」。酒米ではなく、飯米を100パーセント使用した酒造りを行う。 大同酒造(大宮町奥大野) - 1836年(天保8年)創業。代表銘柄は「若竹」。2018年(平成30年)解散、元社長は丹後蔵の社長に就任。 与謝郡 細井酒造(加悦町加悦奥) - 1881年(明治14年)創業。代表銘柄は「京自慢」。2012~2014年廃業。 与謝娘酒造(加悦町与謝) - 1887年(明治20年)創業。代表銘柄は「よさ娘」。大江山の伏流水を仕込みに使用する。新酒開発に積極的に取り組み30種以上の銘柄をそろえる。 谷口酒造(加悦町与謝) - 1871年(明治4年)創業。代表銘柄は「芝の井」。日本酒品評会「ミラノ酒チャレンジ(イタリア酒ソムリエ協会主催)」2019年度金賞を受賞。 向井酒造(伊根町平田) - 1754年(宝暦4年)創業。代表銘柄は「京の春」。女性杜氏の向井久仁子が開発した古代米(赤米)を醸造する「伊根満開」は透き通る赤色が慶事に好まれ、2007年(平成19年)には皇室に献上され、元駐日大使のキャロライン・ケネディが「レッド・ワイン」と呼んで買い求めた。 宮津市 ハクレイ酒造(宮津市由良) - 1832年(天保3年)創業。代表銘柄は「白嶺」「酒呑童子」、「香田」の3種。酒蔵見学を行い、テーマパークのようと評される。 舞鶴市 池田酒造(舞鶴市中山) - 1868年(明治元年)創業。代表銘柄は「池雲」。由良川の伏流水と米、麹のみで酒造りを行う。 以上、出典は『丹後杜氏誌』。 その他 特徴ある関連企業 京都丹後ええもんや本舗松栄屋(網野町木津)-代表:橋本幸憲。琴引浜の海底27メートルで熟成させる「龍宮浪漫譚」や、米酒交換制度を復活させた「米人」、丹後酒フェスなど、丹後地方の複数の酒蔵との協働プロジェクトを多数企画し牽引する酒販店。 丹後岩木ファーム(丹後町岩木) - 2008年(平成20年)創業の企業。生産するコシヒカリを朝来市の老舗企業が醸造した米焼酎「水魚乃交」は、全国のホテルオークラグループで採用されるなど、高い評価を受ける。 道の駅丹後王国「食のみやこ」(弥栄町)– 1998年(平成10年)に「丹後あじわいの郷」として開園以来、地ビールを製造する。2012年(平成24年)に開発した麦芽を燻製するスモークビールは日本地ビール協会のコンテストで金賞となった。 京都与謝野酒造(与謝野町与謝)- 2018年(平成30年)創業。2015年(平成27年)に西日本で初となるホップ栽培を手掛け、未乾燥の「与謝野ホップ」による地ビールの生産販売を行う。これを受けて与謝野町はクラフトビールでの地域興しをめざし、国にビール醸造に関する規制を緩和する特区の申請を行った。
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