1995 - 1999年
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「SUPER EUROBEAT」の記事における「1995 - 1999年」の解説
1995年3月8日 「EUROBEAT FLASH」シリーズ開始(略称は「EbF」) このシリーズは、本家SEBとはブランドが異なる ものの、事実上の「SEBの派生シリーズ」と言えるものであった。収録レーベルはHI-NRG ATTACK、TIME、Beaver Music(後にBOOM BOOM BEATレーベルを設立、VOL.5収録分から統一)。後にVIBRATION、DOUBLE(現SCP)、A-BEAT C、DELTAの順で参加。本シリーズのVOL.1には当時ではシリーズを終了していた「That's EUROBEAT」後期の楽曲も収録していたこと、そしてTIME楽曲においてはThat's〜に収録されていたアーティストで固められていた点から、これの実質的な後継シリーズという色合いも強く出ていた。 1995年9月21日 - 「SUPER EUROBEAT VOL.60」 VOL.46以来となる、第2回リクカン企画。60位までのランキング形式で、非限定版のレギュラーシリーズとしては初の2枚組。また、オリコンチャートで最高位7位を記録、シリーズ初のオリコン一桁台入りを果たす。1位獲得曲は「SEASON (LOVING NOW) / KING & QUEEN」。 1996年2月21日 - 「SUPER EUROBEAT VOL.64」 新レーベルDELTA作品の収録開始。楽曲発表前から情報のみが先行していた レーベルだが、SEB収録楽曲の第1弾にして、後の人気曲の一つとなる「MONEY GO! / MARKO POLO」などを収録。また、曲の収録形式が13曲のExtended Mixから18曲のEDITに変更となる。この方式は、1枚のCDにより多くの曲を収録できるという利点と、曲が短く編集されるため本来の楽曲の全てを聴くことができないという欠点を併せ持っている。EbFもVOL.8から同じ方式を採用しているが、MNHRではこの方式を採用せず、、最後まで13曲Extended Mixを貫いた。SEBにおいては、2008年4月2日発売の「SUPER EUROBEAT VOL.186」までこの方式が継続された。 1996年8月21日 - 「SUPER EUROBEAT VOL.70」 VOL.60に続いてリクカン企画。不定期シリーズ「70分70曲」の構成を踏襲している。収録開始から間もないDELTAレーベル(2008年以降SinclaireStyleに版権が移管した楽曲も含む)の作品は「MONEY GO! / MARKO POLO」の1位獲得を筆頭に、他の楽曲も軒並み上位を占め、リスナーの人気を集めた。BRATT SINCLAIREの制作楽曲(A-BEAT C在籍時も含む)は「MONEY GO!」も含め、上位10曲中に6曲ランクイン している。 1996年 - SEBシリーズとビデオゲーム、初タイアップ アーケード用レーシングゲーム「セガツーリングカーチャンピオンシップ」がセガより発売される。プレイ中のBGMとしてエイベックスからリリースされたダンスミュージックが3曲収録されたが、本シリーズからは唯一「DON'T DROP ME / ANN SINCLAIR」 が使用された。 これ以降、「beatmania IIDX」(コナミ)、「ステッピングステージ」(ジャレコ)などといった音楽ゲームや、レーシングゲームに本シリーズの楽曲が度々採用される。 1997年10月22日 - 「SUPER EUROBEAT VOL.82」 現・SinclaireStyleレーベルが版権を持つ楽曲として、現在においても最大級のヒット作であり、第3次ユーロビートブームの引き金になった楽曲「NIGHT OF FIRE / NIKO」が本作にて初収録。リリース直後はさほど大人気の楽曲というほどでもなかったが、タレントが番組でこの曲を使用した企画を行ったことがきっかけとなり、後に大ブレイク。「第3次ブーム=パラパラブーム」の方程式を確立し、ブームの牽引役を果たす。後述のアニメ「頭文字D」でもBGMとして使用され、自動車やレースの愛好家にも定着。SEBのキリ番では、現在もほとんどの回において収録される定番曲となっている。 1998年3月18日 「EUROBEAT FLASH Vol.17」 EbFのノンストップ盤であるが、これまでのものとは大きく異なり未発表曲をノンストップで多数収録。本作に収録された計24曲(J-EURO2曲を除く)中17曲が新規収録曲となっている。そうした点において、後の「EUROMACH」の原型のような作品となっている。 1998年4月 - 「頭文字D」放送開始 本シリーズの楽曲を挿入歌として使用したアニメ「頭文字D」の第1期が放送開始。使用された曲を集めたコンピレーション「SUPER EUROBEAT presents InitialD D Selection」シリーズも順次発売された。多くの楽曲がExtended収録 されている。また、同作品をゲーム化した「頭文字D ARCADE STAGE」シリーズ(セガ)にも、シリーズ1作目から最新作まで、アニメ版に採用された楽曲の多くが収録されている。 1998年4月8日 - 「EURO FIRE」シリーズ終了 「EURO FIRE」が、VOL.27をもって打ち切り。これをもって「MAHARAJA NIGHT」を発祥とするシリーズ作品は全て終了した。 1998年6月24日 「SUPER EUROBEAT VOL.89」 「KINGDOM OF ROCK / DAVE RODGERS」・「ROMEO & JULIET / LOLITA」・「SPIES IN THE SPACE / GO GO GIRLS」・「DON'T LEAVE ME THIS WAY / VALENTINA」と、日本人アーティストがカバーした楽曲が4曲収録されている。 1998年8月19日 - 「SUPER EUROBEAT VOL.90」 初の男女別リクカン。男女各45位までの計90曲。男性1位は「NIGHT OF FIRE / NIKO」、女性1位は「I WANNA DANCE / DOMINO」となった。また、F1レーサー(当時)中野信治への応援歌として話題となった新曲「GO TO THE TOP / DAVE RODGERS」が、ボーナストラックとして収録された。 1999年3月10日 - 「EUROBEAT FLASH」シリーズ終了 「EUROBEAT FLASH」シリーズが、VOL.22をもって打ち切り。ベスト盤を含めると通算24作。シリーズ終了後、公式に「(形式上、リニューアルの形を取った)新シリーズの開始」が告知された。 1999年8月4日 - 「SUPER EUROBEAT VOL.100」 100作目到達。オリコンチャート最高位2位、公称売上はシリーズ最多となる70万枚を記録した。今作発売を期に充電期間と称し、年内のリリース休止を宣言。その影響か、1999年度のベスト盤は発売されなかったが、シリーズの歴史そのものである1990年代をテーマとした「THE BEST OF '90s SUPER EUROBEAT」が12月1日に発売された。 1999年9月29日 - 「EUROMACH(ユーロマッハ!)」シリーズ開始 SEBの派生シリーズ。終了したEbFに代わり、新たに展開が開始されたシリーズである。EbFにおいて楽曲提供していた全レーベルが、引き続き楽曲提供している。このシリーズの最大の特徴は、新曲 をいきなりノンストップにて収録し、かつ収録楽曲のテンポを高速化するという、本家SEBとは異なるスタイルであり、このシリーズが開始された当時にブームを巻き起こしていたパラパラに特化したものとなっている。この「EUROMACH」シリーズの収録作品は、一部の例外 を除き、CDにてEXTENDED版やEDIT版(非ノンストップ)の(再)収録はされていない。EbFの終了とこのシリーズの展開開始(1999年9月)により、結果的にHI-NRG ATTACK、SCP、VIBRATIONの3レーベルについては2003年9月発売の「SUPER EUROBEAT VOL.141」、BOOM BOOM BEATレーベルについては2005年9月に「SUPER EUROBEAT VOL.161」が発売されるまで、これらのレーベルの新規楽曲が定期的に非ノンストップにて収録される機会は、長きに渡り消滅してしまっていた。
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