アナフィラキシー‐ショック
アナフィラキシー・ショック ( anaphylaxy shock )
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーショック
アナフィラキシー
(アナフィラキシーショック から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/29 03:52 UTC 版)
アナフィラキシー(英: anaphylaxis)とは、原因物質(抗原)により感作される準備期間の後、その原因物質が再び生体に接触することで引き起こされる免疫学的機序による全身的なアレルギー反応[1]で、複数の臓器に惹起される[2][3]。
- 1 アナフィラキシーとは
- 2 アナフィラキシーの概要
アナフィラキシーショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 21:22 UTC 版)
「ショック」の記事における「アナフィラキシーショック」の解説
日本国内で医療用医薬品として製造販売が承認されているアナフィラキシーショック治療薬の有効成分としては、以下のものがある。市販製品の投与経路は、いずれも静脈内、点滴静脈内、あるいは筋肉内注射である。 (合成)副腎皮質ホルモン(またはステロイド)剤デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム メチルプレドニゾロンコハク酸エステル ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム投与経路 : 静脈内または点滴静脈内投与 効能効果 : アナフィラキシーショック 薬効薬理 : 抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用、糖質代謝作用など アナフィラキシー補助治療剤または血圧上昇剤アドレナリン投与経路 : 筋肉内注射 効能効果 : 蜂毒(Bee venom、アピトキシン、Apitoxin)、食物及び薬物等に起因するアナフィラキシー反応に対する補助治療(アナフィラキシーの既往のある人またはアナフィラキシーを発現する危険性の高い人に限る) 薬効薬理 : 交感神経のα、β受容体に作用する。強心作用、末梢抵抗増大に伴う血圧上昇作用、気管支拡張による呼吸量増加作用、肥満細胞からの炎症メディエーター遊離阻害による粘膜充血抑制作用などを有する。 ノルアドレナリン投与経路 : 点滴静脈内投与 効能効果 : 各種疾患もしくは状態に伴う急性低血圧又はショック時の補助治療(心筋梗塞によるショック、敗血症によるショック、アナフィラキシー性ショック、循環血液量低下を伴う急性低血圧ないしショック、全身麻酔時の急性低血圧など) 薬効薬理 : 交感神経のα受容体に作用して血圧上昇をもたらす。 喘息重積発作と治療は似ている。アドレナリンの筋肉注射(商品名エピペン)が有効。アドレナリン(ボスミン0.3mg)筋注(皮下注では血管が収縮するので作用が遅くなる。経静脈投与では心室細動を引き起こすことがある。)はβ2作用で肥満細胞の脱顆粒を抑制する働きがある。アドレナリンは10分ほどで効果が出るはずなので、反応がなければ2〜3回繰り返すことが必要な場合もある。また、高血圧でβブロッカー(まれにαブロッカーやACE阻害薬でも)を服用している患者ではアドレナリンが効かないことがあるので、この場合はグルカゴン1〜5mgが効果があり使用される(交感神経を介さず、cAMPを増やすことで効果が出る)。ステロイドや抗ヒスタミン薬は4時間くらい効果がでるのにかかるので救急では使えないので注意が必要であるが、遷延性や二峰性の後半の反応を予防するためにステロイドを用いることはある。また、鯖を食べた場合にアナフィラキシーのような症状を示す場合もあるが、鯖の場合はヒスタミンを含んでおり肥満細胞を介するものではないので、抗ヒスタミン薬やステロイドで充分である。
※この「アナフィラキシーショック」の解説は、「ショック」の解説の一部です。
「アナフィラキシーショック」を含む「ショック」の記事については、「ショック」の概要を参照ください。
アナフィラキシーショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 21:23 UTC 版)
「アナフィラキシー」の記事における「アナフィラキシーショック」の解説
「ショック#アナフィラキシー(薬物過敏症等)」および「ショック#アナフィラキシーショック」も参照 アナフィラキシーショックの機序は主にI型アレルギー反応の一つである。外来抗原に対する過剰な免疫応答が原因で、好塩基球表面のIgEがアレルゲンと結合して血小板凝固因子が全身に放出され、毛細血管拡張を引き起こすためにショックに陥る。 ハチ毒(Bee venom)・食物・薬物等が原因となることが多い。アナフィラキシーの症状としては全身性の蕁麻疹と以下のABCD(喉頭浮腫、喘鳴、ショック、下痢、腹痛)のうちどれかがある。なお、アナフィラキシーショックは二峰性の経過をとるものがしばしばみられるので、院内で経過観察(約8時間、重症例では24時間)をしなければならない。アナフィラキシーはIgEを介して肥満細胞が脱顆粒して起こるが、IgEを介さず肥満細胞が脱顆粒を起こすアナフィラキトイド(類アナフィラキシー反応)と呼ばれる反応もある。類アナフィラキシー反応として造影剤アレルギーなどが有名である。その他、アレルゲン免疫療法の副作用、ラテックスアレルギー・口腔アレルギー症候群・食物依存性運動誘発性アナフィラキシーなど、特異的なアレルギーがあり、アナフィラキシーショックを起こす場合がある。 注射剤によるアナフィラキシーではあらゆる薬剤で発症の可能性があり、特に造影剤、抗菌薬、筋弛緩薬等による発症例が多く、医療事故調査・支援センター報告書の事例の12 例においても、使用された薬剤は造影剤が4例、抗菌薬が4例(うち蛋白分解酵素阻害薬との併用1例を含む)、筋弛緩薬が2例、蛋白分解酵素阻害薬が1例、歯科用局所麻酔薬が1例であった。
※この「アナフィラキシーショック」の解説は、「アナフィラキシー」の解説の一部です。
「アナフィラキシーショック」を含む「アナフィラキシー」の記事については、「アナフィラキシー」の概要を参照ください。
アナフィラキシーショック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:32 UTC 版)
あらゆる物質は、それに対する生体のアレルギー反応を起こしうる。造影剤も例外ではなく、アナフィラキシーショックを起こすリスクは他の薬剤に比べやや高い。なお血管に投与するタイプなどの一部の造影剤は、体内に投与されると体が熱く感じるが、これは血管が広がり血行が良くなることにより起こるためで、問題はない。
※この「アナフィラキシーショック」の解説は、「造影剤」の解説の一部です。
「アナフィラキシーショック」を含む「造影剤」の記事については、「造影剤」の概要を参照ください。
「アナフィラキシー・ショック」の例文・使い方・用例・文例
- アナフィラキシー・ショック
アナフィラキシーショックと同じ種類の言葉
- アナフィラキシーショックのページへのリンク