アナフィラキシーへの対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 21:23 UTC 版)
「アナフィラキシー」の記事における「アナフィラキシーへの対応」の解説
アナフィラキシーの症状は非常に多彩で、全身にあらゆる症状が出現する可能性があり、またアナフィラキシー患者の90%に皮膚症状があり、粘膜・呼吸器・消化器症状が現れる傾向がある。アナフィラキシーやアナフィラキシー様反応は、呼吸困難、急激な血圧低下、心停止、意識消失などの症状が現れることがあるため並行して対処が必要となる。 アナフィラキシー反応またはアナフィラキシー様反応の発現に対しては、アドレナリン(エピネフリン)の投与、気道確保、酸素投与などが行われる。(アドレナリンの項も参照)。 アナフィラキシーへの対応のため学校などでは予めマニュアルが定められ、例えば群馬県の「アレルギー疾患用学校生活管理指導表 群馬県版」では発症の状態観察により、軽症・中等症では患者の安静と内服薬の服用などで対処、重症まで進行するようであれば緊急要請として通報し、救急車を呼び、またエピペン携行薬を所持している場合は躊躇せず速やかに使用するように定められている。また、県教育委員会の配布による食物アレルギー、アナフィラキシー対応の手引に従うように指導されている。 軽症 - 各症状はいずれも部分的で軽く、症状の進行に注意を払いつつ、安静にして経過を観察、誤食事用の抗ヒスタミン薬などの処方薬があれば内服させる。 中等症 - 全身性の皮膚・粘膜・呼吸器・消化器症状が出現。抗ヒスタミン薬、ステロイド薬を内服させ、医療機関を受診する必要がある。 重症 - 全身性の皮膚・粘膜・呼吸器・消化器症状が増悪し強いアナフィラキシー症状となり、プレショック・ショック状態などに陥り意識がなくなる。119番に通報し、救急車を要請して、緊急に医療機関を受診する必要があり、エピペン(自己注射剤)があれば、速やかに使用する。
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