アナピヤを狙う咒式士達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 14:48 UTC 版)
「されど罪人は竜と踊る」の記事における「アナピヤを狙う咒式士達」の解説
四、五巻に登場。クエロに「やっかいな連中」といわれるほどの癖者揃い。 ユラヴィカ・イシュドル・タルク・エルレイン・ゾソ 魔杖剣:屠竜刀ゾリューデ(直線的な刀身の屠竜刀) ドラッケンでも十三階梯の高名な戦士を八人殺害し、二八人の追っ手を退けたドラッケン族の咒式士。戦いの末、自らの誇りを満たす者は竜ではなく強い戦士の命であることに気付き親友のドラッケン族の戦士を殺害、ドラッケンに莫大な賞金を賭けられ、殺戮を繰り返していた。ドラッケン族の理念を極端に突き詰めた誇り高き狂戦士。そのマントには自らの命を危険に晒した敵や、彼が英雄と認めた親友の顔を飾っている。化学珪成系の咒式とギギナに並ぶ剣闘術をもって、英雄と認めたギギナを幾度も狙う。通称「顔狩りのユラヴィカ」「同族殺しのユラヴィカ」 チェデック 魔杖剣:苦力者ボライド(巨大な魔杖丸鋸) 元は独裁国家ウルムンの奴隷だった咒式士。ランドック人。身体能力が高く、また見た目と異なり非常に高い咒力を持つ。命を救われたユラヴィカに恩を返すために執拗にユラヴィカと行動しており、最後はユラヴィカを守って死に至り「もっとも優しき男」とユラヴィカに称された。死んだ後もユラヴィカのマントに飾られていた九人の顔の装飾の一部となっている。 アインフュンフ 魔杖剣:身体内蔵型 棺に収まった、多系統を平行展開できる常識はずれの咒式士。その正体は老女とも童女とも言われる、重力咒式によって棺ごと移動することができる。ガユスとギギナに倒される。 正体はアナピヤと同じ研究施設にいた六人の少女達。六人がそれぞれの系統の咒式を操って戦っていた。 メルツァール 魔杖剣:魔杖錫 自らの血族を捜し求める仮面の咒式士。死んだばかりの人間に宝珠を埋め込み、「屍葬兵」と呼ばれるゾンビにする禁止されているガミ・ギンの咒式を使う。通称「屍のメルツァール」。アナピヤに倒される。 正体はアナピヤの父親のバルティア。殺されたはずが依頼主に蘇生させられ戦わされていた。 バモーゾ 魔杖剣:魔杖短剣(鉈のような刀身に鋸状の刃) 虫に関する生体生成系咒式を使う咒式士。何度殺しても全身を蟲に変えるネルガツルの咒式を使って蘇る。嗜虐的な性格で女性や弱者を憎み、自分が愛する男を惨殺することにより自らの愛を自己完結させる変質者。通称「愛しのバモーゾ」、実のところ他者からの愛情に飢えており、「愛した」対象であるガユスに「お前のような人間は誰からも愛されない」と言われた時は憎悪を剥き出しにした。アナピヤに倒される。 依頼主 声だけで登場、咒式士達を操る謎の男。禁断の「小天使」計画の復活を目指し、その完成品であるアナピヤを狙っている(また彼の計画には「大賢者」と呼ばれる高名な咒式士が協力している)。ただ、「争いの無い愛のある世界」を作ることのみを目的としている。現実を忌避し、自分が犠牲にした他人の苦しみを想像しない冷酷さの持ち主。 かつてはベギンレイムという処刑された咒式士だったが、アナピヤの養父アズルピを始めとした「人形」を操っていた。ギルフォイルという中継体を駆使し、計画を実行する。ギルフォイルの身体は六人目の咒式士であるクエロに処刑されるが、脳は生き延びて海中に沈んだまま生き延びる。そのままアナピヤの脳組織から遂に自分だけの楽園を作り上げるが、自分の選んだ「愛」が実は永遠の孤独でしかないことに気付き、クエロに脱出手段を破壊され、絶望の地獄に堕ちていく。
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