重量貨物・急行貨物用とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 重量貨物・急行貨物用の意味・解説 

重量貨物・急行貨物用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 18:48 UTC 版)

南満洲鉄道の車両」の記事における「重量貨物・急行貨物用」の解説

ミカニ形 1D1形過熱式三気筒テンダー機関車 1924年 - 1932年 アメリカンロコモーティブ社スケネクタディー工場南満洲鉄道沙河口工場川崎造船所汽車製造称号変遷 第3期 : ミカニ形 1600 - 1640 第4期 : ミカニ形 1 - 41 諸元 動輪直径 : 1,370mm シリンダ直径×行程) : (3) 572mm×660mm 缶圧 : 12.7kg/cm2 火格子面積 : 6.25m2 機関車重量(運整) : 115.80t 動輪上重量(同) : 84.25t 概要 撫順駅 - 大連駅間の石炭列車牽引のために製造され大形貨物列車機関車当初輸入機は5両で、その後1926年から満鉄および日本工場増備された。アメリカンロコモーティブ社としても初期製造した単式気筒機関車であり、完成後は詳細な性能試験行って報道し鉄道業界の注目集めた満鉄機関車として初めて、運転整備重量が100tを超え新製機として自動給炭機備えたのも最初であった性能優れていたものの、三気筒機関車保守手間がかかるため、1929年度の増備では1E1過熱テンダー機関車サタ形の設計検討された。この時はミカニ形11両が製造されることとなったが、1933年にはクランク軸折損事故相次いだこともあり、代替機としてミカシ形が開発されることとなった第二次世界大戦後の動向 大連埠頭管内 (35) 、奉天鉄道局管内 (6) に41両が存在し中華民国引渡された。中華人民共和国成立後は「MK2」形、のちに「解放 (JF) 2」形として2501 - 2527 ( - 2550?) までの番号与えられたと考えられる1960年代まで瀋大線(旧連京線)を中心に使用されたようであり、1980年前後には2525と2533の2両が目撃されている。現在は2525が瀋陽蒸気機関車博物館保存されている。 ミカシ形 1D1形過熱テンダー機関車 1935年 川崎車輛汽車製造称号変遷 第3期 : ミカシ形 1650 - 1664 第4期 : ミカシ形 1 - 15 諸元 動輪直径 : 1,500mm シリンダ直径×行程) : 630mm×760mm 缶圧 : 17.0kg/cm2 火格子面積 : 6.25m2 機関車重量(運整) : 124.64t 動輪上重量(同) : 91.72t 概要 満洲国成立後貨物輸送増加に伴い、ミカニ形の後継機として製造された。二気筒で三気筒機関車同等上の牽引力持たせる場合粘着率を高く取る必要があるが、そうすると軸重過大 (24.0 - 25.6t) となってしまう。ミカシ形の設計ではカット・オフ50%最大とする制限締切 (limited cut off) 方式採用し左右シリンダ合成回転力釣り合いを取ることで、軸重を23.0tにとどめることができた。缶圧はパシナ形上回る17.0kg/cm2とし、高温度式のシュミットE形過熱器大形燃焼室給水加熱器装備により、ミカニ形に比して試算で約10%、最高の成績で22.6%の燃料節約が可能となったまた、貨物列車速度上の要求から、従来満鉄貨物用機関車標準であった動輪直径1,370mmに対し、1,500mmが採用された。主に連京線奉天以南で、30t積み石炭車60両(総重量は3,000t近く)を牽引する撫順輸送充当された。ミカニ形のダイヤ運転した場合動輪直径大きいため、ピストン速度遅くなりすぎて勾配区間スリップ起こすことがあり、制限締切60%としたり、貨物列車ダイヤ変更するなどの対策が採られた。 ただし、前述の新要素のうちボイラー回りについては性能向上に寄与したことについて間違いないが「制限締切方式粘着力確保有効だったか」(3シリンダー機より扱いやすかったか)については疑問とする意見もあり、まずこの制限締切方式自体最初にアメリカペンシルバニア鉄道使用1916年)されてから、50から60カットオフ機関車アメリカで1000近く製造はされているが、このうち半数発祥ペンシルバニア鉄道使用したものであり、さらに1930年以後70%以下のカットオフ機関車新規製造ほとんどない事から発祥の地でもこの当時下火になってきた手法であったこと。 次に満鉄でも、ミカシの低速走行時に補助ポートから本来蒸気が入る方の反対側(ピストン向かっていく狭くなる側)に蒸気入って動きの邪魔(バックトルク)になることがあり、これが発進時思うよう動かない「出渋り」や低速走行時に急に止まる腰砕け」といったトラブル起こしていた事、逆にこれを抑えるため50%カットオフをやめた後これの頻度下がった(ただし空転しやすくなった)と説明があるなど、3シリンダーのミカニとは違ったトラブル起きていたことがあげられる第二次世界大戦後の動向 大連埠頭管内 (13) 、奉天鉄道局管内 (2) に15両が存在し中華民国引渡された。中華人民共和国成立後は「MK4」形、のちに「解放 (JF) 4」形2701 - 2715となった瀋大線(旧連京線)を中心に使用されたと考えられる。 マテイ形 2D1形過熱テンダー機関車 1936年 日立製作所川崎車輛称号変遷 第3期 : マテイ形 1800 - 1806 第4期 : マテイ形 1 - 7 諸元 動輪直径 : 1,750mm シリンダ直径×行程) : 630mm×760mm 缶圧 : 14.5kg/cm2 火格子面積 : 5.36m2 機関車重量(運整) : 126.28t 動輪上重量(同) : 83.39t 概要 ミカイ形、ミカニ形によって牽引されていた貨物列車高速化するために製造された。満鉄では全長重量ともに最大のの蒸気機関車燃焼室シュミットE形過熱器給水加熱器自動給炭機などを備える。北行きの生鮮食品輸送高速化がねらいで、当初2C1形が検討されたが、南行きでは普通貨列車牽引する必要があり、速度牽引力両立させるため、1,750mmの大きな動輪を持つ2D1形機関車となった主として連京線急行貨物列車使用され、1,700t貨物最高速度90km/hで牽引可能であった。また旅客列車牽引した第二次世界大戦後の動向 全機奉天鉄道局管内蘇家屯機関区 (7) に存在し中華民国引渡された。中華人民共和国成立後は「MT1」形1 - 7となった1985年黒龍江省鶴崗鉱山鉄道で5と6の2両が目撃されている。

※この「重量貨物・急行貨物用」の解説は、「南満洲鉄道の車両」の解説の一部です。
「重量貨物・急行貨物用」を含む「南満洲鉄道の車両」の記事については、「南満洲鉄道の車両」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「重量貨物・急行貨物用」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「重量貨物・急行貨物用」の関連用語

1
4% |||||

2
2% |||||

重量貨物・急行貨物用のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



重量貨物・急行貨物用のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの南満洲鉄道の車両 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS