重量軽減の間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:19 UTC 版)
王の間の上部には5つの低い部屋が重ねられ、最上部は切妻構造になっている。このような構造は先例がなく、その後でも極めて稀である。王の間の床から重量軽減の間の最上部までの総高さは21mを超える。重量軽減の間へは大回廊の最も高い位置にある裂け目から最下部に入ることが出来る。5つの部屋は下から、デーヴィソンの間、ウェリントンの間、ネルソンの間、アーバスノット夫人の間、キャンベルの間と名付けられている。最上部の切妻構造は石灰岩で、他は全て花崗岩で作られており、いずれの層も天井は平滑に仕上げられているが、床は仕上げられていない。この部屋は、1760年代にナサニエル・デヴィドソンが最下層を発見し、1837年にハワード・ヴァイズがダイナマイトで穴を開けてさらに上層があることを発見した。内部には労働者集団の名前がオーカー(酸化鉄を含む粘土)で書かれ、この労働者集団の名前にクフの文字があったことから、大ピラミッドの埋葬者が特定された。また、メモ書きと思われる「17回目の頭数調査の年」の文からこの場所の建設がクフ王の即位34年目に行われたと考えられている。
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