南満洲鉄道の車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 04:02 UTC 版)
本記事では、南満洲鉄道(みなみまんしゅうてつどう、略称満鉄、英語名 : South Manchuria Railways Co.)を走行した鉄道車両について詳述する。
注釈
- ^ 蒸気動車ジハ1形用の機関車。
- ^ なお「サンタ・フェ」は本来テンダー機関車に使う呼称である(同書P176)が両方ともタンク機である。
- ^ 1912年に9550形蒸気機関車を製造するまで、日本は自前で幹線用の蒸気機関車を製造する技術を持っていなかった。
- ^ 前面上半分の形状には大きな違いはないが、下半分が上から連続的に繋がったスカートのような形態となっており、翼のような飾りといった意匠の変化もある。
- ^ カットオフを早め(低%)にするとトルク変動が穏やかになるが、同時に起動トルクが下がるので、発進時用に少しずつ蒸気を送るために開けられた小さな穴。高速走行時は絞り損失(ワイヤードローイング)の影響で効果はなくなる。((坂上2018)p.16)
- ^ 前述の「動輪が大きいので(中略)勾配区間でスリップを起こす」という話は市原他『南満洲鉄道 鉄道の発展と機関車』p.200が出典だが、本人の体験ではなく「伝聞」であり、森生の「新進機關士の運轉理論獨習」(『驀進』第6巻 第1(通巻 56)號、1941年4月)などでは「上り勾配で速度が落ちるとピストンの反對側に補助ポートから蒸汽が這入りスーツト空轉もせずに止つて終つた」と言い切られている
- ^ 「高速走行時(約10㎞/h)で補助ポートが実質機能しなくなる」ということは、逆に言えば「低速時には影響を与える」ということである。
- ^ なお、1D2は本来「バークシャー」なので満鉄の形式パターンでは「バクイ」「バクニ」と呼ばれるはずだが、対米戦のさなかのためこの軸配置を「大陸」と呼び「リク」とされた。
- ^ 従台車に小型のシリンダーをつけて引き出しや勾配区間での牽引力の補助を行う装置、アメリカの大型機などでは時々見られる。
- ^ 満鉄では最後までこの車軸配置の機関車はなかったが、命名方式が同じ鮮鉄のパターンからすると「サンタフェ」より「サタイ」形になる。
- ^ 会社資料では第3期迄重油に対をなす意味でガソリンを『軽油』と呼称している場合があるので、統計等の取扱は注意を要する。
出典
- ^ 高木宏之『満洲鉄道発達史』株式会社潮書房光人社、2012年、P95・101・105・112・129表・151本文
- ^ 高木宏乃『満洲鉄道写真集』株式会社潮書房光人社、2013年、P176・224表10D[注釈 2]。
- ^ ““幻の超特急”満鉄「あじあ」号の機関車 瀋陽の博物館で保存”. フジサンケイビジネスアイ (2017年10月13日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ “満鉄の超特急「あじあ号」、一般公開 中国・瀋陽、現存の2両”. 朝日新聞 (2019年5月20日). 2019年10月20日閲覧。
- ^ 高木宏乃『満洲鉄道写真集』株式会社潮書房光人社、2013年、P141
- ^ (坂上2018)p.14-17・35
- ^ (坂上2018)p.26-29
- ^ 高木宏之『満洲鉄道発達史』株式会社潮書房光人社、2012年、P151
- ^ 高木宏之『満洲鉄道発達史』株式会社潮書房光人社、2012年、P154
- ^ 高木宏之『満洲鉄道発達史』株式会社潮書房光人社、2012年、P140。
- ^ 高木宏乃『満洲鉄道写真集』株式会社潮書房光人社、2013年、P54「第二十四図 監査車 I(→スペ)形」。
- ^ 高木宏乃『満洲鉄道写真集』株式会社潮書房光人社、2013年、P159。
- 1 南満洲鉄道の車両とは
- 2 南満洲鉄道の車両の概要
- 3 脚注
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