土運車とは? わかりやすく解説

土運車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/18 08:33 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

土運車(どうんしゃ)は、 貨車の車種の一つである。

概要

土砂運搬用の貨車であり、線路の路盤工事などに使われる。基本的には事業用貨車であるが、砂利輸送に使われることもあった。

日本国有鉄道(国鉄)における記号は登場時は(つち)の「ツチ」であったが、1911年明治44年)の形式称号規程改正で「」となり、1928年昭和3年)の形式称号規程改正で、砂利(じゃり)の「」となった。

初期の土運車の外観は無蓋車に類似したものであるが、荷台、アオリ戸の高さが低いものが分類されていた。1921年(大正10年)に登場したリ2000形は荷卸しの便宜を図るため、左右に傾斜可能とした。土運車として最後の形式となったリム300形も同様の構造を踏襲している。

黎明期はどの鉄道でも土運車を保有していたが、土砂の運搬に特化したホキ100形の登場でホッパ車への移行が進んだほか、ダンプトラック土木機械の発達、さらには法規上機械扱いになる保線車輛への移行が進み、国鉄に在籍する車両は1985年(昭和60年)までに全廃され、現存しない。

主な形式

参考文献

  • ネコ・パブリッシングレイルマガジン吉岡心平「保存版 記号別貨車図鑑」1996年2月号 vol.149
  • イカロス出版『J-train』吉岡心平「昭和50年の貨車情勢」2008年 Vol.31
  • 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊
  • 秀和システム 高橋政士・松本正司『貨物列車 機関車と貨車の分類と歴史がわかる本』

土運車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 03:43 UTC 版)

樺太鉄道局」の記事における「土運車」の解説

1形(リ1 - リ9、リ11 - リ16、リ18 - リ38、リ40)7 t積み二軸土運車。

※この「土運車」の解説は、「樺太鉄道局」の解説の一部です。
「土運車」を含む「樺太鉄道局」の記事については、「樺太鉄道局」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「土運車」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「土運車」の関連用語

土運車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



土運車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの土運車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの樺太鉄道局 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS