南満洲鉄道プレニ型蒸気機関車とは? わかりやすく解説

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南満洲鉄道プレニ型蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/18 09:55 UTC 版)

南満州鉄道プレニ型蒸気機関車
中国鉄道 PL2
基本情報
運用者 南満州鉄道
中国国鉄
製造所 日本車輌、京奉鉄路唐山製造廠
製造年 1935年 - 不明
製造数 30両(南満州鉄道在籍分)
運用開始 1935年
運用終了 2001年
愛称 プレニ
主要諸元
軸配置 1C1
軌間 1,435 mm
全長 18.226 m (59 ft 9.6 in)
機関車重量 68トン(66.9ロングトン、75.0ショートトン)
炭水車重量 22.5トン(22.1ロングトン、24.8ショートトン)
総重量 122.2トン
動輪径 1,370 mm
軸重 20.00 t
シリンダ数 単式2気筒
シリンダ
(直径×行程)
500 mm × 610 mm (19.685 インチ × 24.016 インチ)
弁装置 ワルシャート式
燃料 石炭
最高運転速度 60 km/h (37 mph)
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南満州鉄道プレニ型蒸気機関車(みなみまんしゅうてつどうプレニがたじょうききかんしゃ)は、南満洲鉄道が製造した単式2気筒で過熱式テンダー式蒸気機関車である。

概要

登場の背景

南満州鉄道は1933年昭和8年)にプレニ型はプレイ型の置き換え用と大連埠頭などでの入換作業用機関車として20両の製造を計画し、1935年(昭和10年)から日本車両と京奉鉄路唐山製造廠で製造された。

構造

プレ二型が走行していた大連港線の最小曲率半径はわずか75メートルと非常に狭く、曲線での通過性能を高めるため、プレ二型の動輪の固定軸距は2940 mmと他の満鉄機と比較すると小さい。ボイラーはダブ二と同一で煙管長はミカサより620 mm短くされ、動輪も一つ減らされて、ボイラー圧も13気圧に下げられて、シリンダーは30 mm縮小され、弁装置をミカサと同じとした[1]。また、車両の入換や後進、後方確認を行うため、炭水車の炭庫側面と後端を大きく欠き取って後方視界を確保したスタイルが特徴的である。

保存

1996年にプレニ形248号機が鞍山製鉄所での廃車後、つくばみらい市のきらくやまふれあいの丘で保存されている、日本国内で唯一保存されている満鉄型蒸気機関車でもある。

脚注

  1. ^ 高木 2020, p. 101.

参考文献

  • 高木宏之『日本蒸気機関車史』機芸出版社、2020年。ISBN 978-4905659204 



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