道鬼と魔界の鬼たち
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黒夜叉道鬼(くろやしゃ どうき) 声:徳丸完 魔界の門を開け、この世に悪しき鬼を招き入れた暗黒魔道士。妖剣「女紋獣」を愛剣とし、魔城「鬼面城」を居城とする。妖術などを駆使してカブト達の前に刺客を差し向け、彼らを亡き者にしようと図る。臨の章の最後、初代カブトとの決戦で城と運命を共にするも兵の章で復活。山本勘助に成りすまして鬼面城を再建し、この世を闇に陥れようと企む。なお「道鬼」とは、勘助の法号である。 黒夜叉四天王(くろやしゃしてんのう) カブトに四神がいるように、道鬼には四天王がいる。ただし劇中に登場したのは3体までで、二代目カブトにそれを指摘されていた。羅童は兵の章より登場。 アニメでは4体目が登場し、名実ともに「四天王」となっている。夜叉姫(やしゃひめ) 声:安藤ありさ 女の姿をした鬼で、強力な火炎を操る。臨の章では目立った活躍はなかったが、兵の章において四天王の一体として再登場。その後、五光星の魔人・天道星を宿した巨木(巨木魔人)と一体化して二代目カブトと戦うこととなるが、カブトの白虎剣で巨木魔人は粉砕され、粉砕された巨木の下敷きとなって死亡した。 アニメでは巨木魔人とは一体化せず、36話にて打竜牙で地竜の呪いから解放された朱雀と対峙。水中戦となり朱雀を苦しめるが、守護神の力を発動させた朱雀の体当たり攻撃で死亡。水死体となった彼女の手には朱雀の笛が握られていた。 九頭鬼(くとうき) 声:笹岡繁蔵 阿修羅のごとく3つの面を持ち、両肩、両胸にそれぞれ1つと腹部に1つ、さらに頭のてっぺんに面が1つで9つの面がある。面獣と呼ばれる無数の面を飛ばして攻撃し、面を相手の顔に被せることで被せた者の自我を奪ってコントロールできる。 臨の章では潜水艦「大亀甲」を利用して風魔水軍を壊滅させた。カブト達の乗る船を沈めて乗員を連行し、彼らに面を被せて海底での労働に使役させていた。 兵の章でも登場するが、目立った活躍はなかった。 羅童(ラドウ) 声:加藤精三 甲冑に身を包んだ巨漢の鎧武者。武器は手にした槍と背中に収納している6本の剣・餓鬼道剣。餓鬼道剣は空中に浮遊させて自分の周囲に展開し、相手を攻撃することが可能。剣の中に命を奪った相手の魂を封じることもできる。山本勘助の娘・静を殺し二代目カブトを窮地に追い込むが、大天狗変化で鋼鉄の体を持つ玄武の姿に変身したカブトに倒される。正体は道鬼になり替わられた山本勘助が鬼となった姿だった。 アニメでは終盤まで生存している。白虎の打竜牙を槍で折り玄武を餓鬼道剣で貫くなど、二人を翻弄するも再生した打竜牙から繰り出された白虎の白虎剣で倒される。 闇入道(やみにゅうどう) 声:菅原正志 アニメオリジナルの敵キャラクター。28話より登場。入道の名前通り、坊主頭をしていて顔には隈取が施されている。着物を凧のように広げて空を飛び、着物から凧糸のようにして光線を放ったり、それを相手の首に巻きつけることもできる。闇入道の配下である闇忍者軍団には闇入道自ら率いて空から攻撃する部隊と地上部隊がおり、闇入道自身が直卒する者たちは巨大な凧を用いて自分と同じように空を飛び、光線を放って攻撃することができる。闇忍者軍団を率いて空と陸からカブトを窮地に追い込むも、カブトの異変に気付いた朱雀以外の四神を乗せた竜卍船の攻撃でカブト抹殺を阻止される。37話でも自身の配下を率いて青龍と竜卍船を攻撃するが、相討ちを覚悟した青龍の竜卍船による体当たりで死亡する。 邪鬼(じゃき) 声:野本礼三 狛犬のような姿をした鬼で、道鬼の命により下界でカブト達の情報収集を行う。 アニメでは38話でカブトと鬼面城の城内で対決に及んだ際、死んだと思われていた青龍と朱雀の幻を見せカブトの戦意を挫こうとするがカブトには通じず、円月風車で倒された。 操り鬼蔵(あやつりおにぞう) 声:石丸博也 黒夜叉十人衆の肩書きを持つ鬼。臨の章冒頭で手下を引き連れカブトを襲う。妖剣飛竜で斬り付けても死ななかったため、不死身に見えたが実は「死人使い」と呼ばれる妖術師によって操り人形のように動く死体であった。本体は背の低い小男で、不可視の状態で動かしている死体の背中の上にいる。 鬼女郎(おにじょろう) 声:滝沢久美子 カブトと四神を始末するべく、道鬼によって生み出された鬼。若い女性の肉体に火の地獄に住む鬼・火鬼を宿らせたもの。その名の通り女郎蜘蛛のように動き、毒蜘蛛や蜘蛛の糸を放って攻撃する。谷間に巨大な蜘蛛の巣を作ることも可能。 アニメでは女性が漁師の男たちと一緒に舟に乗って漁をしているところに、海底から出現した鬼面城の中に飲み込まれるシーンが追加された。 鬼眼坊(きがんぼう) 声:西川幾雄 強力な法力で鬼面城を空中に浮遊させ、動かしている鬼。いわば鬼面城の動力源である。四門封殺の陣により鬼面城の推力が低下した際には、道鬼に鬼門から魔人を呼ぶことを提案した。 アニメ11話では法力を自身の防御にも使用しており、法力の壁(バリア)を張って鬼面城内に進入したカブトの攻撃を防いでみせた。ただし、防御に法力を用いている際にはその力を鬼面城に回すことはできなくなる。 六車輪童子(ろくしゃりんどうじ) 声:河合義雄、岩永哲哉、宇津木良 黒夜叉百鬼衆の肩書きを持つ6体の魔人。鬼眼坊の提案により、道鬼が鬼門の方角より召還した。その名が示す通り、巨大な歯車の中に6体が挟まっている状態は車輪のようである。その体は頑丈で、玄武の六尺棒と白虎の虎鉄も折れてしまうほど。 水童子(すいどうじ、声:古田信幸※3話)と金童子(きんどうじ、声:梅津秀行※3話)がカブトの相手をすると残り4体は四神の攻撃に回り、四門封殺の陣を解くことに成功すると瞬く間に立場は逆転、カブト達は緒戦において敗北を喫することとなった。その後、カブト達と再び対戦するも宝刀「打竜牙」と鉄棒「雷迅風」を手にした白虎と玄武の敵ではなかった。 6体のうち名称が明らかになっているのは水童子と金童子だけだが、アニメ5話では火童子(かどうじ)という名称も出ていた。 黒沙天 (くろさてん) 声:折笠愛 黒夜叉百鬼衆の一人で、貫通力を持った風車「鬼車」(おにぐるま)を武器としていることから「鬼車の黒沙天」の異名を持つ。また、強力な毒を帯びた自分の黒髪を針のように飛ばす技「馬死髪」を使う。 道鬼の鬼面城に対抗できる力を持つ竜卍船を求め、朱雀と二人で船に乗ったカブトを襲う。馬死髪の毒でカブトは瀕死の状態となった。その後、大亀甲内で船内に潜入した朱雀と対決することとなる。 鼈甲妖女(べっこうようじょ) 声:松岡洋子 アニメ8話で登場したオリジナルの敵キャラクター。黒夜叉十人衆の肩書を持ち、馬死髪の毒で死に瀕したカブトを亡き者にしようと放たれた刺客。鋭い爪をもつ6本の腕と2本の足でクモのように動いたり、クモ糸のように液体を口から放って攻撃する。オッドアイと水色の長い髪が特徴で、髪の毛を伸ばして攻撃に用いることもできる。 鉄扇鬼(てっせんき) 声:安西正弘 アニメ10話で登場したオリジナルの敵キャラクター。黒夜叉百鬼衆の肩書を持ち、両腕に装着された鉄の扇・「斬竜扇」(ざんりゅうせん)を飛ばして攻撃する。竜卍船の鍵を手に入れ、大亀甲から脱出した朱雀を部下を率いて抹殺しようとする。 黒夜叉(くろやしゃ) 声:檜山修之(※11話) 道鬼率いる軍団の戦闘員で、カブト達のやられ役である。黒の忍者装束に赤い般若の面をかぶった姿で、刀や竜口砲を武器としている。寺沢の別作品『ゴクウ』にも、同じ姿の戦闘員が登場する。
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