第3シリーズでの集合の合図や、斬罪方法
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「大江戸捜査網」の記事における「第3シリーズでの集合の合図や、斬罪方法」の解説
第3シリーズは、一番長期に渡っての放映が行われ、隠密同心の決め台詞、紋着きの綺麗な決め衣装等も統一化されて、被疑者の前に現れる方法も、行進を行いながら、心得之条がアナウンスされ、被疑者の前での罪状の羅列、ほぼ決められた順序での銘々の名乗り上げ等が整ったシリーズで、心得之条と各人の順序よく決まった名乗り上げ等、TBSの時代劇ドラマの水戸黄門の印籠 の様な物が全て整った人気シリーズである。第3シリーズでは、犯罪人の黒幕らの談合や、犯罪が成功したと思い込んでの宴席が最高潮に盛り上がる最中や、手先が実行に失敗をして逃げて行くと、後を付けて行き、犯罪人の首謀者の屋敷等へ逃げ込むのを確認したら、支配や、筆頭者へ「〇〇は、~へ逃げ込んだのを確認した」と報告を受けると、支配から「お前達解って居ような。行ってこい。そら!」と、声を掛けられたり、筆頭同心から「行こうか」(※杉編では「行くぜ!」との台詞も多)と、罪人の巣窟に向かう時に先の心得之条のアナウンスが流され、隠密同心が並んで成敗する相手の屋敷等へ向かう。支配が成敗に同行の場合、行進の中央 に並び一緒に向かう時と、隠密同心だけが行進をし、支配は別に来ている場合がある。逃げ帰った手先等からの「何しろ凄ぇ強ぇ妙な奴に邪魔をされて」等の報告を受けて「馬鹿者!此処へ逃げ帰って来たりする奴があるか!、後を付けて来たらどうする!」、「手先きの貴様が死ねば、知っている者は居なくなる。死ね!」、「汚ぇぞ!約束が違う」等と内輪揉めを始めている時等に、身なりを整え、刀剣を所持して入り込み、急に襖を開けて「罪状」を順次云い上げる。「何を証拠に?記憶に御座らぬ!」等と、白を切る下手人達へ「証拠(または捕えた犯人主に女性隠密同心が其の中の一人を差し出して、「証人」)は之だ」と示し乍ら、後で斬罪を行う都合上犯罪者側へ渡す)と、後で斬られるのであるが、刀剣を構え向かい斬罪される事になる。犯罪者の黒幕が「御主達は、何者だ!名を名乗れ!」※士分(若しくは其れに類する台詞で、町人は「やい貴様等!何処の誰奴だ?名前を云え!!」)等と問い返し、それに各自が順に名乗って行く。この際、基本的に筆頭同心(杉;十文字小弥太,里見:伝法寺隼人,松方:左文字右京.)から「(※例えば最初の杉編で云うと)隠密同心、十文字小弥太」と名乗り、以下順次「同じく、井坂十蔵」等と名乗って行く(※極く稀に、其の回の主演に回った者が、例えば「隠密同心、井坂十蔵」 と名乗った後で、改めて「隠密同心、伝法寺隼人」、「同じく、くれないお蝶」、等と続ける時や、「隠密同心、くれないお蝶」、「同じく、伝法寺隼人」、「同じく、…」となった場合も存在)していた。また、隠密同心達と共に隠密支配も成敗に出向いた時には、第1シリーズや第2シリーズでは、最初や、一人だけ名乗っている場合も多かった。第2シリーズでの後半から、名乗りの順序が最後に名乗る事が多く中村竹弥は「旗本寄合席、内藤勘解由だ 」、大山克巳は「幕府大番頭、藤堂対馬だ。そしてまたの役目は、隠密支配だ!」 と名乗っている。幻の御前こと御側御用人土屋伊賀守の、立ち回りへの同行は無い。また、筆頭同心が名乗りを挙げる際に決め台詞(※下記参照)を言うパターンも存在する。杉良太郎編中版から後では「天知る」、「地知る」、「人ぞ知る」とお吉、十蔵、小弥太の順番で、言いながら順に現れる事もある。最後迄名乗りが済むと、相手は「出合え!出合え!曲者ぞ!者共出合え!」と、手下、配下を呼び集め「曲者ぞ!者共構わぬ!斬れぇ!斬れぇ!斬って捨てぇい!」と刃向かい、戦いが始まる。時に一緒に出向いたゲスト(士分の役が主)に仇討ち等をさせる時等には、首謀者等の仇へ最後に刃を首筋等へ向けて動かせなくさせて、「〇〇、さぁ!止留めを!」等と呼び寄せ、討たせる時もあり、町人等へは「後の仇討ちは、きっと果たす。俺達に任せてもらおう」と言う時と、本当は仇討ちの許されていない筈の町人等にも「一緒に着いて来なせぇ」と連れて行き、仇討ちをさせている時 もある。 ※第3シリーズと、第4シリーズに当たる新大江戸捜査網での筆頭同心の決め台詞は下記の通り。 杉良太郎(十文字小弥太):第3シリーズの初期で「俺たちが知ったが最後、悪の華は咲かさん!」 里見浩太朗(伝法寺隼人):第3シリーズでの、里見編の終盤で敵から「貴様達は何者だ?名を名乗れ!」と云われ、「聞きたいか!冥土の土産に聞かせてやろう!」 松方弘樹(左文字右京):「三途の川の渡し守」(以降、名乗りへ※此の台詞は最後迄)、「鈴の調べは悪を斬る」、「許せねぇ、地獄の底へ叩き込んでやる」、「たとえ世間が黙って見逃したとしても、この懐剣が承知できねぇとよ」、「汚ぇ!反吐(へど)が出るぜ、てめぇらのような血も涙もねぇ人でなしに、明日のお天道様を拝ませるわけにはいかねぇ」(「三途の川」の前の台詞。松方編でも後期に用いられた) 並木史朗(新十郎):相手を斬り倒す際に「役儀により、冥土への速飛脚、ご案内仕る!」(※中期以降) 第3シリーズから、斬罪成敗にむかう隠密同心の行進のシーンをバックに、「隠密同心 心得之条」がナレーションで入るようになる。途中第65、91、112、165、186、207話(通算第169、195、216、269、290、311話)と、第408話(通算第512話)以降では、斬罪成敗の名乗りが終わって悪人たちとの立ち回りチャンバラが始まってから心得之条が挿入されることが多くなり、心得之条をバックに歩く場面はあまり見られなくなっている。なお、第306話(通算第411話)から第330話(通算第434話)迄は、成敗時に隠密同心は紋付きの白装束姿で現れた。 第4シリーズに当たる『新・大江戸捜査網』では、成敗時に隠密支配 日向主水正(演:瑳川哲朗)から、流し目のお紺(演:大関優子→佳那晃子 によって、あらかじめ敵に成敗書が投函される。大江戸捜査網と異なり、相手が1人であるなど数が少ない場合もある。悪人たちの間では、「御成敗書を受け取ったら最後、助かった者は一人もいない」と恐れられている。第1・第2シリーズのように心得の条のナレーションがなく、隠密同心は名乗らずに成敗する。また、必殺シリーズばりに悪人を静かに成敗することもある。しかし中版から、前述のような、新十郎の決め台詞が入るようになった。
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