真犯人とその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 10:09 UTC 版)
二科隆〈にしな たかし〉 演 - 藤木直人 二科興三の次男。興三の後継者としてニシナコーポレーション社長を務めている。 社長を引き継ぐ際に30年前のことについて全て聞かされており、30年前の千葉一家惨殺事件の生き残った息子、千葉陽一を浩一ではないかと疑っている。 また、浩一の事は出会った時から快く思っておらず、常に不信感を抱いており、二科家に関わろうとする事に嫌悪感を示す。勘が鋭く真相にたどり着こうとするが、一枚上手の浩一にうまく躱されてしまう。 家族を大切に思い、興三から託されたニシナコーポレーションを守ることに尽力してはいるが、興三の一家殺害という過去の行いには嫌悪を抱いている。そのため、父が千葉一家惨殺事件の真相を録音したテープを持ち主ごと抹消するつもりであることを知ると、「邪魔者を殺害する」という過ちを繰り返させないため、一刻も早く復讐者の正体を暴くことで相手を殺さずに事態を収拾することを決意する。 一ノ瀬浩一=千葉陽一と確信した後はハルカに取り引きを持ちかけ、彼女を味方に付けようとしたが、断られた。30年前の千葉一家惨殺事件について浩一に謝罪し、金で話を付けようとしたが浩一に拒否される。百田に取り引きを持ち掛け、無事録音のデータの削除とマスターテープの回収に成功。晃の協力を得て浩一を警察に告発するが、このときは浩一に逃げられてしまう。その後、カズキに盗まれた手術支援ロボットのデータを取り戻すため、興三と共に浩一のもとに赴いた際、警官隊に包囲された浩一が晃に刺され、そのまま海に転落する様を目の当たりにするが、それが浩一と晃による偽装工作であることをいち早く見抜いた。 浩一が出国する際、空港に呼び出され、手術支援ロボットのデータを返還される。浩一に「これからも嘘をつき続けて生きるのか」と問うが、「ならば家族に本当のことが言えるのか」と問い返されて「嘘もつき続ければ1つくらいは真実になる、だから嘘をつき続ける」と言われたことで、家族に千葉一家殺害事件について何も知らないと言い続ける覚悟を決めた。 七尾伸二〈ななお しんじ〉 演 - 姜暢雄 二科興三の秘書。興三の名代として30年前の事件の関係者に接触する。 四谷果歩〈よたに かほ〉 演 - 野村麻純 二科隆の秘書。浩一と楓が交際しているという情報をつかみ、隆に伝える。 二科梨恵〈にしな りえ〉 演 - たくませいこ 二科隆の妻。 二科楓〈にしな かえで〉 演 - 山本美月 二科興三の長女。医師。兄たちが反目しているのに心を痛めている。嘘が下手。浩一に惹かれるも、浩一が隆の前で真実の全てを話した際、晃と一緒に聞いており、浩一が家族を殺された復讐のために自身に近付き、利用していたことを知りショックを受ける。また、五十嵐からは一家惨殺を父親の無理心中に見せかけられ、真実をもみ消された浩一の詳しい過去を聞かされた。真実を知った後、父に対して「憎まれて当たり前だ」と怒りを露わにしている。 「興三に謝罪させた後は、二科家の前から消える」という浩一の言葉を信じ、興三に対する復讐に協力する。 二科晃〈にしな あきら〉 演 - 安田顕 二科興三の長男。経営能力がないとして、子会社社長の地位をあてがわれ、興三や隆からは距離を置かれている。 30年前、大学の先輩である九島たちの「女を連れてこい」という要求に従って強引にあるOLを九島たちの元へ連れていった結果、彼女が九島たちとのトラブルの末に死ぬ遠因を作り、図らずも見張り役を果たしてしまう。そのため、興三はOL殺害事件のもみ消しに躍起となり、千葉一家惨殺事件へと結びつくこととなった。本人はOLと九島たちのトラブルの詳細を知らず事故だと信じており、父が事件もみ消しのために千葉一家の殺害を仕組んだことは全く知らなかった。 涙もろく情に篤いため、梨恵と楓からは好かれているが、その反面自立心や責任感には相当欠けており、浩一に利用される。浩一も晃の純粋でお人よしな点は好ましく思っており、過去の晃の行動が一家殺害の元凶となったことを知った時には、動揺を隠しきれなかった。 工場の改築費用2000万円を浩一にだましとられ、その責任をとらされる形で子会社社長・本社役員の地位を剥奪される。さらに、失意の底にあったときに近づいてきたハルカにニシナコーポレーションの秘密(粉飾決済)を洩らし、IDカードも奪われた。 浩一に全ての事実を明かされた際には、突き付けられた己と興三の罪に浩一に復讐されても仕方ないことを認めつつも、無関係な楓の心を弄んだことに怒りをぶつける。さらに、楓の心を弄んだ報復として浩一を詐欺罪で告発し、浩一のコンピュータウイルスの入ったUSBを証拠として提出し、自らも被害を警察に証言した。これにより、浩一は警察に追われることになる。一方で自分自身の罪も自覚しており、30年前のOL殺害事件の犠牲者遺族に償う意向を示したが、隆から遺族は皆死亡していることを聞かされ、落胆した。 浩一が警察に包囲された際、「自分がケリをつける」として浩一を刺し、警察に殺人未遂の現行犯で逮捕される。実はその行為は浩一の依頼によるものであり、晃が30年前の償いとして引き受けた偽装の行為だった。その後、浩一が安全な場所から自らの生存を警察に伝えるてはずになっており、晃は執行猶予かうまくいけば不起訴になるだろうと浩一と隆は予想している。 二科興三〈にしな こうぞう〉 演 - 市村正親 ニシナコーポレーション会長。寒村で生まれ、極貧の家庭に育ち相当の苦労を重ねてのし上がった。 30年前、OL殺害事件の被害者の解剖を行った浩一(陽一)の父親・千葉豊が事件もみ消しの動きに抵抗したことから千葉一家惨殺事件を起こし、それを一家心中に見せかけた張本人。その出自から人間不信の一面があり、豊が純粋な正義感で事件もみ消しを拒んだことが信じられず、報酬を吊り上げるのが目的だったのではと疑っていた。 浩一から30年前の千葉一家惨殺事件の真相を記者会見で明らかにし、謝罪するよう要求され、記者会見をおこなう。しかし、その一方で浩一を詐欺罪で告発するよう準備しており、記者会見を浩一の告発と開発している手術支援ロボットの宣伝の場へとすり替えた。 楓を人質にとられた後も浩一に心から謝罪せず、責任を他人に転嫁し、豊が金目当てに事件もみ消しを拒んだと決めつけ罵倒する言動を続けた。そのため、浩一に楓を爆殺すると告げられ、初めて心から謝罪した。しかし、その後、楓が爆殺される様子を見せつけられ、愛する者を目の前で失う絶望を味わい、泣き叫んだ(楓の爆殺は偽装)。千葉一家惨殺事件の情報もマスコミに流れ、マスコミの追及を受けることとなるが、自らの言葉を翻し、何も知らないという主張を続ける。 六車了司〈むぐるま りょうじ〉 演 - 神保悟志 裏社会との繋がりがあり、二科興三の命を受け、敵対者の監視・暗殺などを担う人物。二科興三に忠実な男。浩一の罠をあっさり見抜き、車に付けられた発信機に気づくなど洞察力に優れている。元警官で、現役の頃は射撃の名手と謳われた。裏社会との癒着が原因で警察を去っている。30年前の千葉一家惨殺事件の実行犯。浩一の父の殺害を目撃されたため、迷いなく浩一の母・弟を殺害した。第8話にて、ハルカを誘拐し、浩一の殺害を実行しようとするが、返り討ちに遭い、脚を負傷した。 浩一をおびき出すため、守を人質にとるが、浩一を追ってきた警察に発見され、監禁の現行犯で逮捕された。
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