真犯人の出現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 16:20 UTC 版)
「弘前大教授夫人殺し事件」の記事における「真犯人の出現」の解説
出所後も、那須は縁者を頼って職を転々としながら、かつての証人たちや元の弁護人たちを訪ね歩いたが、結果はいずれも思わしくなかった。弁護人たちはいずれも世を去るか病床にあるかで、弁護側の裁判資料も散逸してしまっていた。その一方で、新情報があると那須に持ちかけてくる詐欺師も少なくなかった。かつての友人も一人残らず失ったが、「自分で自分に強くなればそれでいい」との一心で那須は弘前へ留まり続けた。 やがて那須は地元でも名刺を出さずに済む浴場管理人の職も見つけ、1965年(昭和40年)には遠縁の女性と結婚した。日常生活も安定し雪冤への熱意も薄れ始めた頃の1971年(昭和46年)5月28日 の朝、一人の男が那須宅を訪れ、応対した那須の母に「驚かないでください。真犯人が名乗り出ました」と切り出した。「それはXですか」と尋ねた那須の母の言葉に、男は首肯した。
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