真犯人を検挙
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2010年(平成22年)4月の刑事訴訟法改正で、凶悪事件の公訴時効が廃止されたことを受け、警察庁は同年8月31日、各都道府県警察に未解決事件の捜査班を設置する方針を打ち出した。これを受け、県警は翌2011年(平成23年)4月、「強行特命捜査班」(長期未解決事件を専門に捜査する専従捜査班)を捜査一課内部に設置し、再捜査を行った。結果、1999年に類似事件を起こしていたXが浮上。2012年1月上旬、Xから任意で口腔内の細胞を提出させ、最新技術でDNA型鑑定を実施したところ、現場の遺留物とXのDNA型が一致した。また、XもAを殺害したことや、凶器の包丁(A宅にあったもの)を犯行後に捨てたこと、Aのキャッシュカードで預金約20万円を引き出したことを認める旨を供述。自供通り、凶器とみられる古い包丁が、流山市内(現場付近)の側溝から発見された。 このため、県警は2012年1月16日に、Xの身柄を宮城刑務所から千葉刑務所に移送し、同月18日に捜査本部のある流山署へ移送。同日、X(当時32歳)を本事件の被疑者として、強盗殺人容疑で逮捕した。同年2月8日、千葉地検は強盗殺人・強盗強姦・住居侵入の罪で、被疑者Xを起訴した。Xは逮捕当時、「盗み目的で侵入したが、Aに携帯電話で通報されそうになったので、室内にあった包丁で刺した」「キャッシュカードを奪い、暗証番号を聞いてから刺した」などと容疑を認めていたが、後に一部を否認し、「揉み合っているうちに(包丁が)刺さってしまった」という趣旨の供述に転じた。 なお本事件当時、Xは17歳だったため、多くの報道機関では匿名で報道されていたが、『産経新聞』はXの起訴を報じる記事で、Xを実名報道している。
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